くーさん
こんな日帰りの旅はいかがでしょうか?東京と埼玉の県境、成増の町は変化に富んだ町ですよ。駅を降りると近代的なビルと、人情味のある商店街が貴方を待っています。街を歩いて、ほんわかな気持ちになってみましょう。成増ってどんなところ?
成増は東京都板橋区の北端にある町で、埼玉県和光市に隣接しています。東武東上線と地下鉄有楽町線の駅があり、南口には昔から続く『スキップ村』と『すずらん通り商店街』がある、伝統的なたたずまいの町です。モスバーガー発祥の地として知られ、一号店は成増にあります。南方面に広大な赤塚団地がありますが、これは旧陸軍の飛行場跡地にできたものです。北口は近年再開発が進み、複合施設「アリエス」が作られています。
板橋区成増周辺の観光スポット
1.乗蓮寺(東京大仏)
乗蓮寺は、1394年~1428年にかけて、了賢無的が山中村に開創した寺院と伝えられています。安土桃山時代末期に旧中山道沿い仲宿へ移転し、国道17号線の拡張、環状6号線の開設、首都高速道路の建設などにより、昭和46年から53年にかけて今の場所(赤塚城二ノ丸跡)へ移転しました。その際に無縁仏の供養や恒久平和を祈願して青銅製の東京大仏が建立され、昭和53年 4月11日に開眼しました。
高さ12.5m 重さ32トンの日本第3位の立派な像には、季節を問わずいつも多くの見物客で賑わいます。
- ■基本情報
- ・名称:乗蓮寺(東京大仏)
- ・住所:東京都板橋区赤塚5-28
- ・アクセス:成増駅から徒歩約15分
- ・関連サイトURL:http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/007/007878.html
2.板橋区立 赤塚植物園
赤塚の丘陵地を利用した植物園で、本園と万葉・薬用園で構成されています。本園の散歩道には花木が植えてあり、散歩をしながら天然素材の芳香を楽しむことができます。奥に広がる芝生広場では、ゆったりとした時間が流れています。日本庭園の竹林も綺麗ですよ!万葉・薬用園では、万葉集に詠まれた植物と薬用植物が植えてあります。植物と共に文学と科学を学ぶことができますね。他にも管理舎で植物に関する相談や調べものをすることができるので、有効活用しましょう。
■ 基本情報
- ・名称:板橋区立 赤塚植物園
- ・住所:東京都板橋区赤塚5-17-14
- ・アクセス:成増駅から徒歩16分
- ・開園時間:9:00~16:30(12月は~16:00)
- ・休園日:12月29日~1月4日
- ・電話番号:03-3975-9127
- ・参考サイトURL:http://park.tachikawaonline.jp/plantes/3_akatsuka.htm
3.松月院
1492年に開かれたといわれる曹洞宗の寺院で「板橋十景」にも選ばれています。近隣には赤塚大堂があり、梵鐘は1341年に作られたもので、都内最古といわれています(古いので撞いてはいけないそうです)。戦国時代に焼失したものの、かつては七堂伽藍を備えた大寺院でした。ヒイラギの古木が綺麗です。徳川将軍の朱印状があり、板橋区の指定有形文化財になっています。木造で黒の漆塗りが美しい大堂の阿弥陀如来坐像は板橋区有形文化財です。この像を見るには事前連絡と入館料が必要なので、お忘れなく!
■ 基本情報
- ・名称:萬吉山(ばんきさん)宝持寺松月院
- ・住所:東京都板橋区赤塚8-4-9
- ・アクセス:西高島平駅から徒歩20分
- ・電話番号:03-3930-0004
- ・参考サイトURL:http://www.ukima.info/feature/shogetuin/shogetuin.htm
4.板橋区立美術館
23区内で初の区立美術館として開館しました。常設の展示としては江戸時代狩野派の近世絵画や、大正以降の前衛美術、さらに板橋区ゆかりの作家の作品群が収納されています。また、特別展が定期的に開かれているので、HPなどでチェックしましょう。常設展示とは趣向が異なるイタリア芸術などが紹介されます。大人向けの技法講座や、小学生鑑賞教室などの活動も行われているので、気軽に参加してみましょう。
■ 基本情報
- ・名称:板橋区立美術館
- ・住所:東京都板橋区赤塚5-34-27
- ・アクセス:西高島平駅から徒歩13分
- ・営業時間:9:30~17:00
- ・休館日:月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始、展示替え期間
- ・電話番号:03-3979-3251
- ・公式サイトURL:http://www.itabashiartmuseum.jp/
5.板橋区立郷土資料館
外観は屋根が特徴的な、古民家を思わせる建物です。中に入ると、常設展示と、時期により特別展・企画展が展示されています。常設展示は3つのコーナーに大別されます。「導入展示」「生きる(~平安時代)」「暮らす(~江戸時代)」「戦う(明治、戦中戦後)」と大きく時代を区切り、板橋の歴史と生活文化の変遷が紹介されています。特別展は、年に5回づつ、約2か月の期間の企画が順次公開されています。
また、折り紙などの伝統工芸の教室も開かれているので、スケジュールをチェックしてみましょう。
■ 基本情報
- ・名称: 板橋区立郷土資料館
- ・住所: 東京都板橋区赤塚5丁目35-25
- ・アクセス: 西高島平駅から徒歩13分
- ・営業時間: 9:30~17:00
- ・定休日: 月曜(祝祭日の場合は翌日)、年末年始、展示替えなどで臨時休あり
- ・電話番号:03-5998-0081
- ・公式サイトURL: http://www.k5.dion.ne.jp/~kyoudo/
6.板橋区立熱帯環境博物館
潮間帯植生、熱帯低地林、集落景観の3つのゾーンに分かれて東南アジアの熱帯雨林が再現されています。地下1階にはミニ水族館があり、毎週土曜日15:00~のエサやりの時間では、飼育係の人の説明を聞くことができます。また日曜、祭日には館内ガイドツアーがあり、参加すると記念品(魚や植物の写真)がもらえますよ。図書コーナー、喫茶室もあるので、ゆったりとした時間を楽しみましょう。
■ 基本情報
- ・名称: 板橋区立熱帯環境植物館(グリーンドームねったいかん)
- ・住所:東京都板橋区高島平8-29-2
- ・アクセス:高島平駅東口から徒歩7分
- ・営業時間: 10:00~18:00(入館は17:30まで)
- ・定休日: 月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始
- ・電話番号: 03-5920-1131
- ・入館料: 高校生以上240円 小中学生120円 未就学児無料
- ・公式サイトURL: http://www.seibu-la.co.jp/nettaikan/about/
7.水車公園
近年では都内で水田を見る機会はうんと減ってしまいましたね。ですが、水車公園はかつて水田稲作が行われていた田園風景をとどめるために水車と水田を再現した公園なので、昔ながらの風景が見られるんです!水車は、昔一般的だった「上掛け式」という方式の水車が再現されています。間近で見ると水力の力強さを感じ取ることができます。水田では、田植えから餅つきまで、水田の1年を実際に再現しています。毎年の主要な行事には近隣の小学校と一般公募による区民が参加しています。
■ 基本情報
- ・名称: 水車公園
- ・住所: 東京都板橋区四葉1-17-12
- ・アクセス:下赤塚駅から徒歩15分
- ・営業時間: 9:00~16:30
- ・休園日:12月28日~1月4日
- ・電話番号: 03-3579-2532
- ・関連サイトURL: http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/000/000154.html
8.植村冒険館
数々の偉業を残し、グリーンランドで帰らぬ人となった冒険家・故植村直己氏の業績を記念して造られた記念館です。展示室、写真館、図書コーナーで構成されます。展示室では企画展示が定期的に行われています。この冒険館では「自然塾」という子供も楽しめる登山などの活動を行っていて、写真館ではその活動状況が展示されています。図書コーナーでは冒険に関する約5000冊もの図書が収められており、都内随一の規模です。それが誰でも自由に利用でるんです!
内部閲覧が基本ですが、所定の手続きをとれば貸し出しも可能となっているので、興味がある方はチェックしてみてくださいね。
■ 基本情報
- ・名称: 植村冒険館
- ・住所:東京都板橋区蓮根2-21-5
- ・アクセス: 蓮根駅から徒歩5分
- ・営業時間: 10:00~18:00
- ・定休日: 月曜、12月29日~1月4日
- ・電話番号:03-3969-7421
- ・公式サイトURL: http://www.uemura-museum-tokyo.jp/
9.板橋区立赤塚溜池公園
周囲を約200本の梅に囲まれた、花見の名所です。毎年3月中旬に行われる「梅祭り」の頃は賑わいます。甘酒がふるまわれ、獅子舞、和楽器の演奏、武者行列などの出し物が。屋台も複数出されて、多くの人が訪れるんですよ!中心には大きな溜池があり、噴水が設置されていて、夏はいかにも涼しげ。普段は常連らしき釣り人がのんびりと糸をたらし、周囲には猫たちが昼寝していたりして、とてものどかな雰囲気です。緑が多く、散歩には最適ですね。
■ 基本情報
- ・名称: 赤塚溜池公園
- ・住所:東京都板橋区赤塚5-35-27
- ・アクセス: 西高島平駅から徒歩約20分
- ・電話番号:03-5998-6881
- ・オススメの時期: 3月中旬
- ・参考サイトURL: http://www.rurubu.com/season/winter/ume/detail.aspx?SozaiNo=130007
10.板橋区立こども動物園
動物とのふれあいを目的にした施設で、羊、ヤギ、ポニー、ウサギ、モルモット、ニホンシカ、フラミンゴ、クジャクが飼育されています。放し飼い広場では、ヤギや羊に触れ、餌を与えることができます。滑り台などの遊具、水遊び場があり、芝生で食事ができるので、弁当を持って遊びに行きましょう。モルモットの抱っこ、さらに3歳から小学校6年生まではポニーの乗馬が体験できます。大人でもどうしても乗りたい! という人はポニーの馬車もあるので、そちらをどうぞ!
■ 基本情報
- ・名称: 板橋区立こども動物園
- ・住所: 東京都板橋区板橋3-50-1
- ・アクセス: 板橋区役所前駅から徒歩10分
- ・営業時間: 10:00~16:30(12月から2月は~16:00)
- ・定休日: 月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始
- ・入場料:無料
- ・電話番号: 03-3963-8003
- ・参考サイトURL: http://sp.jorudan.co.jp/zoo_aqua/spot_4646.html
11.志村一里塚
徳川家康の命により、1604年から一里塚の築造が始まりましたが、志村一理塚は日本橋から3里目に作られたものです。当時の原型を留めているものは、中山道では志村と高崎にある28里目の2か所しか残っていないため、その貴重さから1922年に国の史跡に指定されました。板橋十景にも選ばれています。道路を挟むように2基一対となっており、榎が植えてあります。この大きな木は旅人の休憩所として植えられたもので、志村にある現存の樹は、三代目です。
■ 基本情報
- ・名称: 志村一里塚
- ・住所: 東京都板橋区志村1-12-16
- ・アクセス: 志村坂上駅から徒歩すぐ
- ・関連サイトURL: http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/052/052614.html
12.赤塚城跡
赤塚公園の近く、小高い岡の上にある城跡です。下総の守護、千葉氏が争いの果てにこの地に逃れ、上杉家の助けを借りてこの地を平定して造られた城とされ、千葉自胤氏が本拠とした居城・本丸跡です。中世の平山城の典型ですが、今では本丸跡を示す石碑や、空壕などを残すのみとなっています。建造物というよりは、緑豊かな公園としての一部として整備、管理されています。芝生の公園や溜池で散歩を楽しむコースの途中で、ちょっと頑張って丘を登ってみると、たどり着けますよ。
■ 基本情報
- ・名称: 赤塚城址
- ・住所: 東京都板橋区高島平3 ほか
- ・アクセス:高島平駅から徒歩10分
- ・電話番号:03-3938-5715
- ・参考サイトURL: https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index005.html
13.石神井川緑道
石神井川の上流から下流まで両岸に1000本以上の桜並木が続く、美しい緑道です。花見の季節になると中山道と石神井川が交差する「板橋」付近がライトアップされ、夜桜が楽しめます。桜並木は東方向にずっと続いていて、江戸時代から名所として知られる北区の飛鳥山公園にまで繋がります。川には鯉が放流されていて、多くの鳥も見られます。川近くまで降りることができるので、これらの生き物を間近で見ることができますよ。犬の散歩を楽しむ人たちや、多くの子供達でいつも賑わっています。
■ 基本情報
- ・名称: 石神井川緑道
- ・住所: 東京都板橋区本町28
- ・アクセス:板橋本町駅から徒歩10分
- ・電話番号:03-3579-2251
- ・参考サイトURL: http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/003/003816.html
14.見次公園
湧水による大きな池がある、都内では珍しい公園です。ボートによる遊覧ができます。ヘラブナやタナゴ釣りが公認されているため、地元の人々がのんびりと釣りをしています。釣りのマナーが掲示されているので、一度確認してみましょう。周囲には散策路が設けられ、緑の中を散策できます。また、遊具、健康器具やバスケットボールのゴール板があるため、身体を動かすこともできますよ! いい汗かいた後は、園内の自動販売機で水分を補給しましょう。
- ■基本情報
- ・名称:見次公園(みつぎこうえん)
- ・住所: 東京都板橋区前野町4-59
- ・アクセス:志村坂上駅から徒歩5分
- ・電話番号:03-3579-2251
- ・関連サイトURL: http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/035/035620.html
15.龍福寺
この寺に伝わる「薬師縁起」には「小豆沢」の地名が、平将門への貢物を積んだ船がこの地で沈み、小豆が流出したことに由来すると記されています。
建長七年に作られた区内で2番目に古い板碑など、板碑が7基あります。「板碑の寺」としても知られる、由緒正しいお寺なので、是非寄ってみましょう。
■ 基本情報
- ・名称: 龍福寺
- ・住所: 東京都板橋区小豆沢4-16-3
- ・アクセス: 志村坂上駅から徒歩10分
- ・参考サイトURL: http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/015/015966.html
16.薬師の泉庭園
中山道すぐそばにある庭園です。通り沿いの小さな扉をくぐると、下りの階段伝いに江戸の風情が待ち受けています。江戸時代八代将軍吉宗がこの地にあった大善寺を訪れた際に境内の湧水を誉め、薬師像を「清水薬師」と名づけました。長らく名所として親しまれていて 、平成元年に「薬師の泉」として復元されました。庭園内には泉が湧き、様々な樹木が四季を彩ります。あばら家がいい風情。ちなみに現在は大雨の後など、条件が整わないと湧水は出ないそうです。
■ 基本情報
- ・名称: 薬師の泉
- ・住所: 東京都板橋区小豆沢3-7-20
- ・アクセス: 地下鉄都営三田線 志村坂上駅より徒歩5分
- ・営業時間: 09:00~16:30
- ・休館日: 年末年始
- ・料金: 無料
- ・電話番号:03-3579-2525
- ・参考サイトURL: http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/029/029679.html
17.徳丸ヶ原
ほぼ現在の高島平一帯に相当する地域です。江戸時代は湿地帯と沼地が点在する荒原だったため耕作に適さず、狩りや砲撃訓練所として使われてきました。後に高島秋帆が大規模な西洋式砲撃訓練を行ったことを機に「徳丸が原」の名が定着し、以降農業技術の進歩により水田地帯となりました。近代では水田から住宅地に転じ、高島平団地が立ち並びます。球場やテニスコートを備える大きな「徳丸が原公園」がありますが、その中に記念碑があり、この地の歴史と伝統を伝えています。
■基本情報
・名称: 徳丸ヶ原(公園)
・名称: 徳丸ヶ原(公園)
- ・住所: 東京都板橋区高島平8-24-1
- ・アクセス: 高島平駅から徒歩5分
- ・参考サイトURL: http://www.asobi-map.com/tokumaru.htm
18.茂呂遺跡
石神井川付近の丘上にある、旧石器時代の遺跡です。かつては「オドセ山」があった地帯で、樹林保護のため川沿いに鉄網が張られてあり、立ち入ることはできなくなっています。今は網ごしに記念碑を見ることができますよ。
黒曜石でできたナイフ形の石器が発掘されたことから「茂呂型ナイフ形石器」と名付けられています。この遺跡はお茶の水の明治大学博物館に展示されているので、興味のある方は必見。また、同じ公園敷地に「竪穴式住居」で知られる栗原遺跡もあるので、同時に見学してみましょう。
■ 基本情報
- ・名称: 茂呂遺跡
- ・住所: 東京都板橋区小茂根5-17
- ・アクセス: 上板橋駅から徒歩15分
- ・参考サイトURL: http://www.metro.tokyo.jp/INET/EVENT/2014/03/21o3c300.htm
19.板橋
石神井川に架かる橋で、旧中山道の仲宿付近、石神井川と交差する地点に架かっています。古い文献にもその名は見られ、平安時代にはすでに架けられていたようです。「板橋区」という地名の由来になっています。何度も架けなおされていますが、現存の橋も板張りで、昔ながらの雰囲気。木製の柱には日本橋からの距離 が記されていて、中山道の名残を感じます。桜の枝がアーチのようにかかっていて、春先はとてもきれいなんですよ!
■ 基本情報
- ・名称: 板橋
- ・住所: 東京都板橋区仲宿49・50、板橋区本町28・29
- ・アクセス:板橋本町駅から徒歩10分
- ・電話番号:03-3579-2251
- ・関連サイトURL: http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/003/003906.html
まとめ
江戸情緒を残す成増の町の紹介は、いかがでしたか? 池袋駅からの電車が便利なので、日帰りでちょっとした旅行気分を味わえますよ。基本的には生活感のある町で、近代的な施設も隣接しています。食事や休憩には困ることはなく、温泉施設までありますよ。ぶらり旅を楽しむのに良い土地柄だと思うので、一度歩いてみて下さいね!