歴史が息づく京都には地域や季節の変わり目などに行う様々な風習があり、長い間地元の人達によって大切に守られて来ました。大晦日の夜に京都東山区の八坂神社で行われる「をけら詣り」は京都人の新年を迎えるための大切な風習です。そんな「をけら詣り」をわかり易くお伝えします!
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1.をけら詣りとは?
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「をけら詣り」は元旦に八坂神社で行われる神事「白朮祭」のための御神火(白朮火)を参拝者が火縄に移し、消えないように回しながら家に持って帰ります。その火は1年の無病息災を願い、神棚の灯りや正月の雑煮を炊く火に使用し、残った火縄は火伏せのお守りとして台所に祀ります。2.おけら詣りの魅力
これをしないと新年を迎えられないと言う地元の人も居るほど、京都の人々に深く根付いた風習です。観光客の方などは実際に火縄を自宅に持ち帰れないとは思いますが、大晦日にしか経験出来ない貴重な文化体験が出来る事が魅力ではないでしょうか!年末の京都を訪れる機会のある方は、ぜひ行ってみて下さいね!3.お勧めポイント
おけらって何?
http://s.webry.info/sp/asachio.at.webry.info/201501/article_2.html
そもそも「をけら」とは何なのか!「をけら」はキク科の多年草で、刻んで焚くと匂いが出るため魔除けになるとの言い伝えがあります。また古来から胃に効く薬草として使われていたそうです!ちなみに若芽は茹でて胡麻和えにしても美味しいとか!白朮火(をけら火)
http://s.webry.info/sp/asachio.at.webry.info/201501/article_2.html
まず12月28日に白朮火の火種を起こす儀式「鑚火式」が行われ、火きり臼と杵できりだされた白朮火は「おけら灯籠」に移されます。この火は1年中灯し続けるそうです。大晦日の午後3時に「大祓式」、午後7時に「除夜祭」が行われた後、境内にある3つの「おけら灯籠」に白朮火が移されます。白朮火は神聖な火だから魔除けになるんですね!をけら酒
http://s.webry.info/sp/asachio.at.webry.info/201312/article_34.html
をけら酒はお屠蘇の一種で、薬草としての効能もある体に良い物です。そんなをけらが入ったありがた~いお酒が参拝者にふるまわれますので、新年を祝ってぐぐいと飲んじゃいましょう!4.訪問者・体験者の声
京都 八坂のをけら詣り pic.twitter.com/VVX3sRLH8J
— ina@Alexander鯖 (@tadakatuina) 2014, 12月 31
今年は京都で年越し。知恩院で除夜の鐘を聞いたあとで八坂神社で「をけら詣り」見物。ホテルに火縄は持って帰れないので見物だけなのだ。
— 吉村栄一 (@E_Yoshimura) 2014, 12月 31
をけら詣りの帰り道。火を絶やさぬように火縄をくるくる回していらっしゃいます。写真ブレまくりですが(笑) pic.twitter.com/2IOqC6BeFz
— 葉留 (@ShirakawaYobune) 2014, 12月 31
5.地図・基本情報
■ 基本情報
- ・名称: 八坂神社
- ・住所: 京都府京都市東山区祇園町北側625
- ・アクセス: 京阪電鉄「祇園四条駅」より徒歩10分、阪急電鉄「河原町駅」より徒歩15分
- ・時間:19:30~翌朝5:00頃(23:00頃からは初詣の方で混み合います!)
- ・定休日: 無休
- ・電話番号: 075-561-6155
- ・参拝料:無料 (火縄700円)
- ・公式サイトURL: http://www.yasaka-jinja.or.jp/
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