江戸時代の名石工、生涯3作品しか作らなかったうちの貴重な1つ！

いきさつを知らないとさりげなく見過ごしてしまいそうなものでも、できるまでの経緯を知る事により見方・鑑賞の仕方が変わる事があります。ここに何故　山にしているか、なぜ獅子かという事を知り、生涯3作品しか作らなかった名工の想いが少しでも伝わる事ができれば名工としても本望かな？

神田明神 獅子山とは？

江戸時代の年表に「両替屋仲間より神田社前へ、岩石を積み、石にて刻みし獅子の子落としの作り物を納む」とあり、江戸時代でも幕末期に製作されたと考えられています。しかし大正時代関東大震災で 獅子山自体が崩壊してし親獅子２頭は保存され、子獅子は紛失してしまいましたが平成２年子獅子を作成し新たに獅子山として建立されたものです。

神田明神 獅子山の魅力

ここの石獅子は江戸時代、名工石切と言われていた人物が生涯で３つしか作らなかった作品の中の１つであります。その作品は能の出し物で有名であった､親獅子が子獅子を谷底に突き落とし､はいあがってきた子をはじめて我が子とするという内容を造形化したものです。生涯３つしか作らなかった作品に込められた
熱い思いが感じられ、そのようないきさつを理解して鑑賞すると本当に魅力ある獅子山である事がが伝わってきます。

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