大阪市内の美しい純喫茶20選。レトロな雰囲気の素敵なお店でお茶したい！

ステキな雰囲気のお店で一休み…贅沢で優雅なひと時を楽しめるのが純喫茶のいいところ。
今回は大阪市内にある素敵な雰囲気の純喫茶を10個ご紹介いたします！

１．丸福珈琲店(千日前)

大阪なんばの老舗純喫茶、「丸福珈琲店」。今では関東にも店舗がありますが、ここ千日前本店は戦後すぐ建てられた建物のまま営業している伝統あるお店です。

元々はレストランの開業を目指していた初代オーナーの監修による料理はどれも”絶品”。珈琲も、この初代オーナーによって独自に開発されたドリッパーを使ったこだわりの一杯です。なんばに来たら一度は立ち寄ってみたいお店です。

そんな丸福珈琲店では、初代店主さんの時代に思いを馳せる品が今でも使われています。紙ナフキンやストローは、昭和30年頃から変わらないデザイン。おてふきのデザインも、戦後に導入した当時のまま。

そして、未だに使われている角砂糖。戦前から戦後にかけて、食料もない時代、お客さんの中には、子どもや孫のおやつにと、角砂糖を持ち帰る人もいたのだとか。店主さんも、そんなお客さんたちの気持ちを汲んで、戦火が激しくなった際には、珈琲豆と一緒に角砂糖を、いち早く「疎開」させたのだそうです。

時代に思いを馳せ、心温まるエピソードに触れることのできる喫茶店。これぞ、純喫茶ですね。

２．平岡珈琲店(瓦町)

大正時代から続くレトロな純喫茶、「平岡珈琲店」。店内の内装からもその深い歴史を感じることができます。 自家焙煎の豆から淹れたコーヒーと手作りのドーナツをいっしょに頂くのが平岡珈琲店のスタイルです。

少し濃いめのコーヒーに合うさくさくのドーナツは、カフェが流行り始めた大正時代に初代オーナーが研究を重ねて開発した平岡珈琲店でしか食べられない逸品です。 

紅茶派の方も、ご安心を。この手作りドーナツは、お紅茶にもよく合います。シンプルでいて、甘すぎずくど過ぎず飽きのこないおいしさで、ティータイムのお供によく合うドーナツは、テイクアウトもできるとのこと。お土産にもいいですね。

３．サンシャイン(梅田)

創業40年、梅田の老舗として有名なサンシャインの名物は”ホットケーキ”。二枚重ねのホットケーキの二枚目にはすでにバターが塗りこまれ、ふわふわで満足感のある味わいです。

自家焙煎のコーヒーもホットケーキによく合う味わいで、ホットケーキセットがお店の人気商品です。
他にもオムライスやホットサンドなど喫茶店の王道メニューが多数そろっています。

名物のホットケーキは、一品一品、丁寧に手焼きで焼き上げています。その焼き具合の見事さ。ふっかりふっかりとして、厚みがあって…。一度食べれば、ファンになってしまいます。ハンドドリップ日本選手権全国ファイナリストの職人さんが淹れるコーヒーと共に、アツアツをいただけます。

４．純喫茶　スワン(阿倍野)

純喫茶スワンはあべのハルカスのすぐそばにある歴史ある喫茶店です。お店の外観はどこか懐かしいような雰囲気を感じさせてくれる明るさで、思わず立ち止まりたくなる雰囲気です。

お店のメニューも多彩で、がっつりとしたごはんメニューからケーキまで取り揃えられてます。コーヒーもケーキも優しい味わいで、昭和の大阪を感じさせてくれる味わいです。

こちらのお店は、３階まであって席数も豊富。窓もあるので、「薄暗くてこじんまりした純喫茶」とはまた違う雰囲気で楽しめます。喫煙者に嬉しいのが、こちらのお店は「喫煙者の味方」を謳っていること。広い店内のほとんどの席が、喫煙席です。

５．純喫茶　アメリカン(なんば)

ホットケーキの名店として忘れてはならないのがなんばの「アメリカン」。心斎橋筋を歩いているとおいしそうなサンプルがたくさん並んだレトロな純喫茶が現れ、思わず立ち寄ってしまいたくなるような外観です。

ホットケーキはふわふわできめが細かく、口に入れるととろけるような感触です。 ホットケーキの他にもパフェやプリンファッション、食事メニューなどもあります。 

店内は何だかきらびやかで、らせん階段なんかもあったりして、純喫茶というより、バーのようなイメージ？お食事やスイーツのメニューの豊富さに反し、コーヒーのメニューは「コーヒー」だけというシンプルさも面白いですね。クセになっちゃいそうな喫茶店です。

６．COCOA SHOP AKAITORI(心斎橋)

COCOA SHOP AKAITORIはその名の通り、”ココアの専門店”。鳥かごに入った小鳥クッキー乗せのバードネストケーキがこのお店の人気商品です！食べるのがもったいなく思えてしまいますね。

専門であるココアのメニューも”品数豊富”！ 普段は飲めないようなスパイス入りココアなどを楽しむことができます。

肝心のお味の方は、さすがはココアの専門店。濃厚で濃厚で、ココア好きにはたまらない一杯に仕上がっています。マシュマロココアやフローズンココアなど、アレンジされたココアも、よりおいしさを引き立てるトッピングになっているので、安心していただけますよ。

７．マヅラ喫茶店(北新地)

レトロだけど新しい、そんな素敵な内装が有名な「マヅラ喫茶店」。透明なパーテーションで作られた店内はアミューズメント施設のようでもあり、店内にいるだけで楽しい気分になってきます。

そして何よりうれしいのがメニューの”お値段”。コーヒー一杯250円からとお手頃なお値段でおいしいお料理と楽しい店内を楽しむことができます。 

コーヒーのお値段や店内の雰囲気が、昭和レトロ感満載なこちらのお店は、テーブル席が多いためか、３人以上で来店するのがよい様子。１人や２人で利用する場合は、別途料金が発生するのだそうです。ぜひ人数をそろえて来店して下さいね♪

８．ゼー六(淀屋橋)

ゼー六は創業100年を超えるアイスもなかの老舗です。そんなゼー六の店内では、自家焙煎のコーヒーとアイス2つをセットで楽しむことができます。

レトロな雰囲気の店内で、歴史の深いアイスを食べるのはなかなか乙なもの。店内でアイスを気に入った方はお取り寄せでアイスもなかを買うこともできます。

庶民的で気さくな雰囲気溢れる外観とはまた違う、シックで落ち着いた店内で、豆から挽くコーヒーと共にアイスをいただく時間も、また至福の時ですよね。こちらの店舗は、アイス最中はテイクアウトのみになるそうなので、アイス最中はぜひテイクアウトで。

９．ロックヴィラ(鶴橋)

コリアタウンとして有名な鶴橋の純喫茶が”ロックヴィラ”。このお店の名物はコリアタウンらしい特製のキムチサンドです！キムチサンドはハム、卵、きゅうりといったごく普通のミックスサンドの具にキムチを加えたものです。キムチと卵の相性がばっちり合って絶品だそうですよ！

かなりの人気店なので、ゆったり楽しみたい方には平日がおすすめです。

外観もですが、店内も、昭和な雰囲気が満載で、いわゆる「純喫茶」のイメージです。キムチサンドはボリューミーで、お腹が空いている時のお食事にもバッチリです。キムチサンド以外の軽食・お食事メニューももちろんあって、「特製キムチピラフ」なんてものも。ご飯ものが頂きたい時にもお勧めですよ。

１０．【休業中】田園(阿倍野)

天王寺にある田園はお食事にもご休憩にもばっちりなお店です。店内もさることながら、ウェイトレスの方の服装まで大正・昭和の歴史を感じさせてくれる店内はまるでタイムトラベルしたかのようで古き良き大阪を感じさせてくれます。

大阪名物のミックスジュースやミックスサンドがこのお店の”人気商品”。大阪観光に来たらぜひ寄ってみたいお店です。 

※こちらの店舗は、2016年１月現在、休業中となっています。

１１．スカーレット（船場）

船場センタービル２号館の地下２階南通り、地下鉄の堺筋本町駅改札口脇にあるのが、可愛いキャラクターのマコちゃんが待っている、改札口近くにあるとは思えない落ち着いた雰囲気の喫茶店スカーレットです。

お店のあちらこちらにいるマコちゃんは、福田珈琲のブレンドコーヒー「珈琲は黒い魔女」のキャラクターで、このコーヒーを仕入れているお店では使用することが出来るとのことです。このキャラクターは、漫画家の故・手塚治虫氏がデザインしたものだそうです。

手頃な価格のモーニングセットやドーナツセットで、丁寧に入れられた「珈琲は黒い魔女」を、ゆったりと楽しみたいものです。

マコちゃんに目がいきがちですが、苦味のあるコーヒーに甘いドーナツでいただくモーニングもおいしいです。マスターとおしゃべりしながら、ゆったりと過ぎていく時間を楽しめるこちらは、常連さんも多い様子 。家の近くに一軒あったら、通ってしまいそうな素敵な空間です。

１２．喫茶 ドレミ（新天地）

通天閣のすぐ隣にある喫茶 ドレミは、通天閣の直下と言っても良い場所にあり、お店からは通天閣の脚が見えるという場所にあります。新天地の散策や通天閣見物のあとでちょっと休憩には、打ってつけの喫茶店です。

お店の自慢は、どのメニューも手作りということで、どこか懐かしさを感じるプリンローヤルや、お店一番人気の手作り感満点なボリュームたっぷりのホットケーキ、お店おすすめのカレーライスなどがあります。

１３．珈琲館 麗門（天神橋筋）

日本一長い商店街として知られている天神橋筋商店街の中、大阪天満宮の南側に位置している天神橋筋商店街１丁目アーケードにあるのが珈琲館 麗門です。

新鮮焙煎したオリジナルコーヒーやストレートコーヒーは、カラダに優しい香り高いコーヒーとなっています。お洒落な外観のお店は、奥行きが深くゆったりしていて、美味しいコーヒーとホットケーキやサンドイッチなどのセットを、寛ぎながら楽しむことが出来ましょう。

１４．珈琲艇 キャビン（道頓堀）

道頓堀川に架かる深里橋南脇にある、船をモチーフにした喫茶店が珈琲艇 キャビンです。お店の窓は、船の窓そのままで、店内には船の模型や操舵輪が飾られています。お店のキャラクターは、昔懐かしい海の男の代名詞だったポパイで、お店の看板はもちろん、カップやソーサーにもポパイが描かれています。

客船のラウンジで寛ぐような雰囲気のお店で、美味しいコーヒーと一緒に食べるのは、当然、ポパイのパワー源となっているほうれん草を使ったポパイサンドです。

１５．喫茶 タンポポ（住吉）

阪堺電車の上町線住吉駅手前の踏切脇にあるのが、街中に佇むと言って良い、穏やかな時が流れているような雰囲気の喫茶 タンポポです。

タンポポの綿毛をお店のモチーフとしている店内で、マスターがサイフォンで入れるコーヒーは、優しさにあふれた味わいの一品となっています。タンポポの綿毛がフワフワとゆるやかに飛んで行き花を咲かせるように、あちらこちらにファンが広がっているお店です。

１６．コーヒーショップ マル屋（西天下茶屋）

TVドラマ「ふたりっ子」の舞台となったことで知られる、西天下茶屋の銀座商店街アーケードの東端、お店自体が大阪下町の名物になっているコーヒーショップ マル屋があります。

マル屋の店先には、昭和の時代にタイムスリップしてしまったかと錯覚するような、値段が記された看板があり、どれもが二時代どころか三時代以上前と思えるほどの値段となっています。

こちらのお店は、なんと創業80年を越える老舗喫茶店。80年前のとは言えませんが、時間が止まっているような感覚になりそうなお店に、出かけて見るのも良いでしょう。

１７．喫茶 むらかみ（神路）

堂々とした店先の暖簾が印象的な、神路しんみち商店街アーケードの中にある、お店の雰囲気も値段も昭和レトロな感覚の喫茶店が喫茶 むらかみです。

お店の最寄り駅は千日前線の新深江駅ですが、やはり昭和の雰囲気あるお店を堪能するなら、お店に行くまでに、昭和の扉を開いてから向かわなくてはなりません。ここはやはり千日前線の今里駅で降りて、神路銀座を通ることで、昭和を懐かしみながら向かうのがオススメです。

昔なつかしい雰囲気の喫茶店で、懐かしさ溢れるカップに入ったコーヒーを、レトロ感にひたりながらゆっくりと味わう楽しさは、ゆるやかな時の流れと共に、忘れがたいものとなるでしょう。

１８．珈琲の森（茶屋町）

大阪万博の年、昭和40年にオープンした珈琲の森は、昭和の雰囲気あふれる木製のテーブル、チェアが並ぶ店内で、昔良く通った懐かしい喫茶店の香りがするようです。

珈琲の森でオススメとなっているのは、昔ながらの味わい深いコーヒーはもちろんのこと、ゆで卵を挟んだサンドイッチではなくて、手間のかかるオムレツを挟んだ玉子サンドが名物となっています。ボリュームたっぷりなタマゴトーストサンドとコーヒーで、大阪ならでは味を楽しんでみるのも好いでしょう。

１９．喫茶 篝（野田）

野田阪神駅から大阪環状線に向かって続いている、野田新橋筋商店街のほぼ一番奥にあたる角にあるのが、
仏像がある喫茶店として知る人ぞ知る喫茶 篝です。

昭和40年にオープンしたというお店の中には、30年にわたって店主があつめた仏像があらゆるところに置かれています。喫茶店なのか古美術ギャラリーなのか、入ったとたんに『間違った』と思えそうな雰囲気となっています。

仏像と共に、店主自慢のミックスジュースやコーヒーを楽しみながら、仏像と共に過ごしながら、普段とはちょっと違ったコーヒータイムを過ごすのも良いでしょう。

２０．うてな喫茶店（中崎）

タイル張りの外壁と瓦屋根のコラボが、レトロ感いっぱいの雰囲気にして、歴史的建造物のようにも思わせる外観を持つお店が、アンティークな大阪の香りが感じられるうてな喫茶店です。

本棚に並べられた古書を手に取り、中庭の景色を眺めながら、挽き立ての豆で入れられたコーヒーを、ゆったりと味わうと、色々な思いが駆け巡ることでしょう。

大阪駅から少し離れただけで、どこかノスタルジーを感じさせる街があるとは意外で、お店の周りを散策して、昭和の雰囲気を味わうのも楽しいでしょう。

---

素材提供：トリップアドバイザー