鴨川観光は水族館だけじゃない！定番&穴場スポット22選。

鴨川観光をしたことはありますか？気候が比較的穏やかなため1年を通して多くの人々が訪れます。海から山まで豊かな自然に恵まれたこのエリアは、首都圏から日帰り旅行が可能な近さで、車や電車で簡単に行くことが出来ます。今回は定番～穴場までの22ヶ所を一気にご紹介しますので、休日の行き先に迷っている方も既に計画中のあなたもチェックしてみてくださいね。千葉の水族館といえば、関東最大級のシーワールド。ここは特におすすめです。お花畑がきれいなところも多いので、良い空気を吸ってリフレッシュ！

1、鴨川シーワールド

関東最大級の水族館・鴨川シーワールドは、鴨川に来たならぜひとも外せない観光スポットですね。
ダイナミックなシャチのショーをはじめ、真っ白なベルーガ・とっても賢いイルカ・コミカルなアシカによるパフォーマンス、お魚とのふれあい体験などイベントも満載です。
530立方メートルもの水と南国の魚たちで満たされた園内最大の水槽「無限の海」。
ゆったり泳ぐ魚たちを見ていると、小さな悩みなんてどうでもよくなってしまいそうですね…

​エコ・アクアロームでは、「水の一生」をテーマとして、川上から海までの道筋を模した形で、皮魚や鴨川沿岸に棲んでいる魚たちが展示されています。また、マンボウ展示の水槽もあり、こちらはマンボウの国内飼育期間を絶賛更新中です。自然界と同様の環境で、ウミガメが産卵できる「亀の浜」や、南太平洋に生息している魚や鮫が飼われているトロピカルアイランド。これは太平洋の島、キリバスのサンゴ環礁をモデルにしています。他にも魅力的な水族館がいっぱいですよ！

2、大山千枚田

4ヘクタールの急な傾斜地に大小375枚の田んぼが並ぶ大山千枚田は、県の名勝に指定されています。
美しい景観はもちろん、100％雨水のみで耕作している国内唯一の田であることも大きな特徴です。
他の場所から水が流れ込んでこないため貴重な動植物がたくさん生息しており、生態系・環境保全の観点からもとても重要な場所なのです。

​東京から最も近い棚田であり、都内や関東圏の棚田ファンなら必ず行く場所といって差し支えないでしょう。​標高は90～ 150mの場所にあります。秋に行われる棚田の夜祭は、数千本という松明の炎が登場し、幻想的な光景が楽しめます。農林水産省が定めた日本の棚田百選にも選ばれており、文化庁の文化的景観の保存・活用事業における対象地域でもあります。2010年には、天皇皇后ご夫妻が視察もされています。 

3、誕生寺

1276年、日蓮上人の弟子・日家が上人の生誕地にお堂を建てたのが始まりとされています。

日蓮上人像を安置する祖師堂（下写真）は、52本もの欅の柱によって支えられています。 これらの柱はもともと江戸城改築用に用意されたものですが、柱を運ぶ船が途中で難破したために譲り受けたといわれています。

本堂内にある水戸家寄進の十界本尊木像と、美しく繊細な植物が描かれた天井画も必見です。

宝物館には、日蓮上人のほかに安房にゆかりのある里見家・水戸光圀などにまつわる宝物が展示されています。

重要なのは、このお寺が日蓮宗の大本山であるということです。本来は日蓮の生家跡地に建立したものだったのですが、過去に数々の被災をした為に、現在の場所に移されています。1498年には明応地震に巻き込まれ、さらに200年を過ぎた1703年にも元禄地震が起こっています。地震や津波の影響が強く、移らざるをえなかったんですね。日蓮の生家と言われている場所は現在は海中にあるという説が有力です。

4、前原海水浴場

鴨川市内にはたくさんの海水浴場がありますが、なかでも一番規模が大きいのが「日本の渚百選」にも選ばれた前原海水浴場です。
サーファーからの人気が特に高いですが、遠浅のところもあるので毎年多くのファミリー層が海水浴に訪れます。
比較的水質がよく、公共サービス（トイレ・シャワーなど）や海の家なども充実しており、また海水浴シーズンにはライフセーバーも常駐しているので、安心して遊べそうですね。

また、バナナボート・ジェットスキー・フライボートなどの各種マリンアクティビティも充実しています。

​海水浴場がある場所は鴨川市の中心地として、商業施設なども多く集まっている地区にあります。その為、海水浴のついでにショッピングなどもできるのですね。イベントとしては、7月に鴨川市納涼花火の鴨川大会が行われます。海岸を北から南に移動していく船から、海の中に投げ込んでいく水中花火が見られます。また、砂浜という立地を生かして、「砂の彫刻コンテスト」も行われます。

5、鯛の浦

鯛の浦には、日蓮上人が生まれたときに大小の鯛たちが集まったという言い伝えがあります。

鯛という魚はふつう海の深いところで群れを作らずに生活するのですが、ここの鯛は群れをなして頻繁に水面に上がってくる珍しい習性を持っています。
そのため、鯛の浦は「鯛の浦タイ生息地」として国の特別天然記念物に指定されています。

所要時間約20分の「鯛の浦遊覧船」からは、風光明媚な入り江を満喫することができます。
水面にエサをまくと、たくさんの鯛たちが顔を出してくれますよ。

​鯛が浅いところまで来るのは昔から評判であり、かつても手漕ぎでの船を使ってタイ見物をしていたといいます。昔から観光事業の対象だったんですね。​​天然記念物指定地域となっているのは、 200ヘクタールの海域および陸地です。この海域では釣りなどの行為は禁止されています。鯛の種類としては、ほとんどがマダイですが、他にもクロダイやメジナなどが混じっていることがあります。

6、仁右衛門島

県の名勝に指定されている周囲4kmの小島・仁右衛門島は、個人所有の島として有名です。
その昔、石橋山の戦いで平氏に敗れた頼朝が安房に落ち延び、初代平野仁右衛門によってこの島に匿われ事なきを得たという伝説が残っています。
頼朝は命の恩人である初代平野仁右衛門にこの島を与え、以降平野家当主は代々仁右衛門を名乗りこの島を守り続けているのです。

仁右衛門島へは、小さな手漕ぎの船で渡ります。（荒天時は欠航することもあります）

島内の平野邸です。（奥の庭から見るだけで、中には上がれません）
現在の平野邸は、1702年に建て直したものだとか。

この島にしか生息しない金銀針茄子（キンギンナスビ）。
茄子という名前ですが、食べることはできません。

頼朝が隠れたという「頼朝の隠れ穴」には、現在は正一位福女稲荷大明神が祀られています。

展望台からは、鴨川の街を見渡すことができます。

暖かい時期なら、磯遊びや釣りを楽しむこともできますよ。

​島は夏は涼しく、冬は暖かいという特徴がある為、観光にはもってこいの場所です。年間を通じて様々な花が咲く、植生豊かなスポットですね。珍しい金銀針茄子はもちろん、ハマカンゾウやイソギクといった浜に咲く植物、暖地性植物であるソテツもたくさん咲いています、実は浅瀬もあり、距離もそこまで無いので泳いで行って上陸もできてしまうそうです。とはいえ、島に入るにはお金がかかりますが。

7、魚見塚展望台

鴨川市街・前原海水浴場・仁右衛門島などを見渡せる魚見塚展望台は、もともとはその名のとおり漁師が魚の群れを見つけるために登ったところだそうです。
展望台のシンボルである女神像「暁風」は、地元出身の彫刻家・長谷川昴氏の手によるものです。

女神像「暁風」の前で恋人たちが誓いを立て、その証の鍵をかけていくと愛が成就するといわれているため、「誓いの丘」という別名でもよく知られています。

2階展望デッキには蓄光タイルがあしらわれており、夜になるとロマンチックでちょっと不思議な雰囲気を楽しむことができます。

ちなみに「誓いの丘」はリニューアルを2012年に行いました。もちろん、愛の成就の為には「誓いの鍵」が必要になります。この鍵は、ＪＲ安房鴨川駅前案内所や一戦場公園センターハウス、道の駅・鴨川オーシャンパークといった施設や、周辺のお土産屋さん、旅館、ホテル、その他観光施設などで販売されています。お値段は１個630円です。誓うのは「愛」でなくともＯＫなので、是非大切な思いを誓ってみてください。

8、清澄寺

日蓮上人ゆかりの地・安房において、歴史好きならばぜひとも訪れておきたいのがここ清澄寺。
日蓮宗四霊場のひとつ・清澄寺は、日蓮が出家して修行を行い、日蓮宗を開いたお寺です。

境内には樹齢1500年ほどの大きなクスノキ（写真上）、樹齢800年ほどの千年杉（写真下）が鎮座しています。
豊かな自然ゆえに、清澄寺はパワースポットとしても人気を集めているそうです。

報恩堂の裏手にはたくさんのツツジが植えられており、毎年GW後半ごろに見ごろを迎えます。
この写真ではあいにくの雨ですが、しっとりと風情が漂っていますね。

​このお寺の開山には不思議な話があります。771年に、旅の僧がこの地に出現し、虚空蔵菩薩を祀るためのお寺を建て、そこが山岳信仰の霊場となりました。この僧侶の素性はまったく不明であり、みな「不思議法師」と呼んでいたといいます。また山の頂には柏の木があり、光を発していたので千光山と呼ばれるようになりました。その木下に涸れ池があり、加持により泉が湧いたので清澄寺という伝説だらけのお寺です。

9、菜な畑ロード

鮮やかな菜の花が咲き乱れ、暖かな房総の春をいろどる「菜な畑ロード」。 10000坪の敷地を埋め尽くす菜の花は、まるで黄色のじゅうたんのようです。 菜の花摘み体験も可能です。（10本150円） 持ち帰りに必要な輪ゴムや新聞紙なども準備してもらえるので、きれいな菜の花をあなたのお部屋にも飾ってみませんか？

つぼみの状態と違って咲いたあとの花そのものを食べるのは難しいですが、春らしいメニューをお花で飾ってみるのも綺麗ですね！

​場所はJR安房鴨川駅より徒歩で行ける範囲です。春が一足早くやってくる房総らしい観光地であると言えます。何しろ見ごろとなるのは、1月からだそう(場合によっては12月も）。まだ1月といえば冬というイメージが強いですが、そんな時に暖かい春を想うというのもロマンチックです。シーズンは12月から始まり、1月、2月、3月中旬頃までです。駐車場もあるので、車で来ることもできますよ（鴨川中学校から歩いて徒歩5分)。​

10、鴨川オーシャンパーク

最後を飾る道の駅「鴨川オーシャンパーク」は、単なる道の駅にとどまらず朝市やフリーマーケット・漁民公園での散策・人工磯での磯遊び・足湯などさまざまな楽しみ方が可能な観光スポットです。

暖かい時期なら、海水をくみ入れた人工磯「千年磯」で磯遊びもできます。

1月-4月は、敷地内の花畑でストック・キンセンカなどの花摘み体験ができます。
（10本500円、9-16時ごろまで）
※花が少ない場合があるので、あらかじめ問い合わせるとより確実です。

物産館の最上階からは、鴨川の海を見渡すことができます。
魅力いっぱいの鴨川エリアは、何度でも訪れたくなっちゃいますね！

​また、ほっと一息つく場所と言えばレストラン。ここではとっても美味しい長狭米に、地元の新鮮な野菜などを使った郷土料理が味わえます。鴨川産みかん100％のソフトクリーム「夏みかんソフト」は400円で食べられます。食べると少し苦くて、大人の味わいです。その日に漁獲した魚を使っての漬け丼や、海産系たっぷりのシーフードカレー、さらに健康的なめかぶ丼などもあります。

11.前原横渚海岸

前原横渚海岸は、「日本の渚百選」に選ばれた海岸です。キレイにカーブした美しい海岸線が約２kmにわたり続いているので、海を眺めながらのお散歩デートに利用する人が多い場所でもあります。

正面に広い太平洋があり、右側には鴨川松島の一つとなっている荒島、さらに左側には勝浦岬とすばらしい景色を眺めることができる場所でもあります。夏になると、海水浴を楽しむために多くの人がやってくる海水浴場となり、冬には海岸をお散歩する人たちも多くいます。

12.弁天島

鴨川松島は荒島、弁天島、鵜島、雀島、波涛根島、猪貝島、海獺（あしか）島の７つの島々と周囲の岩礁からなっています。その中でも一番大きな存在となっている島が弁天島です。

弁天島へは、漁港の堤防と橋で繋がっているのいで、歩いて渡ることができるのですが、その様子は海の上を歩いているような気分になれます！鴨川漁港の沖には外房随一の名勝と謳われる「鴨川松島」の絶景が広がっているので、美しい景色を堪能したい！という人には特におすすめのスポットです。

13.鏡忍寺

鏡忍寺は、小松原の法難の際に、日蓮聖人を身を挺して守り討死した鏡忍坊たちを、供養するために建立された歴史あるお寺となっています。自然の中に囲まれたお寺となっているので、とっても厳かな雰囲気がありますよ。

建物も、気を基調にした落ち着いた色合いになっていて、装飾もしっかりとされているため、見ているだけでも楽しめます。

14.ガラス工房アルコス

ガラス工房アルコスはガラス工芸体験（酸素バーナーワーク）ができるスポットとして、とっても人気があります。

透明度が高く、輝きがあるガラスは、さまざまな加工ができるボロシリケイトガラスを使って、ペンダントや、置物、ビー玉などの自分だけの特別なオリジナル作品を作ることができますよ。また、オーナーの作品を展示したギャラリーやショップもあるので、立ち寄るだけでも楽しめます。

15.天津神明宮

天津神明宮は、１１８４年に源頼朝が伊勢の神霊を合わせ祭ったことにより房州伊勢の宮として有名で、さらにマルバチシヤの木があることでも有名な神宮です。

マルバチシヤの木は、沖縄などの温かい地域でしか見ることができないものとされているので、千葉に自生する貴重な木として県天然記念物となっています。夏の始めには、白い小花が咲くのですが、その姿はとてもかわいく美しいと評判です。境内地下からの御神水を頂くことできますよ。

16.鴨川松島

鴨川松島は、鴨川漁港の南、弁天島、雀島、鵜島など大小7つの島が浮かぶ海上一帯のことを言います。ここは、2度にわたる津波で陸の一部が崩壊してできた島々に松が茂り、日本三景の松島に例えられるようになったそうです。

とっても清々しい気分になれるスポットとし人気があり、海と松、そして岩のコントラストがなんとも言えない美しさです。

17.太海海岸

太海海は、江見と鴨川の中間にある海岸です。源頼朝ゆかりの仁右衛門島や太海フラワー磯釣りセンターが近くにあるので、秋や冬にも釣りや観光を楽しむことができますよ。

また、ここは湾になっている海岸なので、常に穏やかな波となっているので、家族向けの海水浴場として、夏は多くの人が訪れてきます。小さなお子さんの磯遊びにも最適な場所ですよ。この付近には旅館や民宿が多いので泊りがけで訪れるのも良いですね。

18.名勝仁右衛門島

名勝仁右衛門島は千葉県指定名勝で、鴨川市太海浜にぽっかり浮かぶ頼朝伝説の島となっています。また、ここはまり人が立ち入ったことがないため、自然がそのままに残っています。島には昔からの所有者平野仁右衛門が一戸だけ住んでいます。

千葉県指定の名勝で、新日本百景の地としても選ばれているので、その景色は見ものです。また、松尾芭蕉などの著名な方の句碑や歌碑もありますよ。この島の周りの海はとってもキレイで、磯遊びや海水浴にはおすすめです。

19.太海フラワー磯釣りセンター

太海フラワーセンターはお花好きはぜひ立ち寄っていただきたい観光施設です。植物園を始め、釣り施設などがあり、1日を満喫できるスポットとなっていますよ。

ここのコンセプトは花と海と動物の楽園！ 太平洋に近接し温暖な気候に恵まれている場所にあるので、心地良い風ややさしい太陽の光が降り注いでとっても気持ちいい時を過ごすことができますよ。特に春になると色んな花が咲き乱れることから、観光客が多く訪れます。

20.四方木不動滝

清澄を越えて県道から山道に入り、奥深い竹と林の中に入ると、四方木不動滝があらわれます。まさにここは秘境といった景色が自慢となっています。

この滝がある四方木は、天津小湊地区の北方の険しい山間に位置する小さな街で、日蓮聖人が修行した清澄寺があることでも有名です。そのお寺の境内には樹齢千年を超えると言われる千年杉がたっていてなかなかの迫力を感じることができますので、ぜひ立ち寄ってください。

21.鴨川陶芸館

鴨川陶芸館は、里山の素材を使った創作陶器の展示販売だけでなく、体験コーナーがある施設です。体験コーナーでは、絵付けや手び練り、電動ロクロなどを楽しむことができるので、工芸好きの人にはぜひ立ち寄っていただきたいスポットです。

轆轤（ろくろ）を回して、オリジナルの器を作ると、感動すること間違いありません。日頃なかなかできない体験が、たくさんできるスポットなので、ぜひ訪れてみてくださいね。

22.鴨川市総合交流ターミナルみんなみの里

鴨川市総合交流ターミナルみんなみの里は、鴨川市長狭地区を中心にした郷土の魅力をさまざまな体験教室を通じて学ぶことができる施設です。

交流館では、長狭米使用のおかきや古代米のそばやうどんなど物産品を販売しているので、お土産購入にもおすすめです。また、体験館の一角には体験実習コーナーがあり、地元工芸家を中心にした陶芸やクラフトの教室、さらにはなんと、田植え体験までさまざまなメニューを楽しむことができますよ。

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鴨川観光の魅力は伝わりましたか？１年中、人でにぎわうエリアなので、旅行やお出かけに来ている特別な日！という雰囲気を味わえると思います。気候が穏やかなので、赤ちゃん連れでも安心ですね。首都圏にありながら、海水浴も緑豊かな自然や山も楽しめるなんて嬉しい情報。訪れる毎にメインの行き先を変えることも可能なので贅沢な休暇になりそうです。千葉の水族館シーワールドでワイワイするのも、お寺で心を癒すのも良いですね。今回は定番～穴場までの22ヶ所を一気にご紹介しました。

素材提供：トリップアドバイザー