徳之島・奄美大島のオススメ観光スポット56選

徳之島は実は観光地として人気です。奄美大島から飛行機で30分、美しいビーチと豊かな自然にあふれ、南国ムードいっぱいの島です。鹿児島の離島といえば「世界遺産・屋久島」が有名ですが、それだけじゃないんです！鹿児島にはたくさんの離島があり、なんとその島の数は605個！人が住んでいる島だけでも32島あり、なかでも一番大きいのが奄美大島です。奄美群島のほぼ中心にあり、天然記念物のアマミノクロウサギやサトウキビ、村民が熱くなる闘牛などがある徳之島の魅力を紹介します！

徳之島の概要

徳之島は奄美諸島のちょうど真ん中あたりにあり、琉球と薩摩の両方の文化から影響を受けています。美しいビーチやダイビングスポットもあり、シュノーケリングやサーフィンなどマリンスポーツを通してその美しい海に魅せられる人がたくさんいます。島の人々は大らかで温かく、島全体の雰囲気ものんびりとしているので、日々の忙しさや喧騒を忘れてゆったりと癒しの時間を過ごすことができます。それでは、豊かな自然がいっぱいの島の名所を紹介します！

徳之島は奄美群島の中でもサトウキビの生産が最も多く、そのサトウキビ畑が生み出す景観は美しい海と相まって素晴らしいものとなっています。天然記念物のアマミノクロウサギなどの希少動物や、徳之島のみに生息する固有動植物があることから世界自然遺産登録候補地の一つにもなっています。

１.畦プリンスビーチ海浜公園【徳之島町】

徳之島の北東部にありサンゴ礁に囲まれた穏やかビーチで、のんびりと海水浴を楽しむことができます。ビーチは約1.5キロほど続いていて、エメラルドグリーンの海が目の前に広がっています。シュノーケリングをすると、色とりどりの熱帯魚が泳いでいる姿を間近で見ることができます。このビーチは天皇陛下が皇太子時代に美智子妃殿下と一緒に散策されたことから「畦プリンスビーチ海浜公園」と呼ばれるようになりました。園内にはキャンプ場や多目的広場もあります。

キャンプ場は炊事棟やシャワーがあり、無料で利用することができます。多目的広場には加計呂麻島が見渡せる展望台もありますよ。そのほかにも野外ステージや芝生スライダーなどがあり、さまざまな楽しみ方ができる公園になっています。

２.里久浜海水浴場【徳之島町】

里久浜海水浴場は海水浴だけでなく、シュノーケリングやサーフィン、ウィンドサーフィンなどのマリンスポーツを存分に楽しめるビーチ。水の透明度も高く冬場でもダイビングができるのが魅力で、トイレやシャワーなどの設備も充実しています。見晴らしのよい海岸としてもよく知られていて、天気に恵まれ視界が良い時は加計呂麻島や奄美大島の島影も見えるのだとか。また近くにはスリバチ山があり、スリバチを逆さにしたような独特の形が海から見えます。

沖合に発達したサンゴ礁が少ないので、マリンスポーツにはうってつけ☆この海水浴場にはシャワーや脱衣所も完備されています。どちらかというと波が荒いほうなのでサーフィン向けの海水浴場でもあります。美しい海とサーファーを眺めながらのんびりするのもいいですね♪

３.喜念浜海水浴場【伊仙町】

徳之島の南東部にあり、島内でも屈指の美しいビーチ。白砂のビーチが約1キロにわたって続くスケールの大きな海岸です。沖合はサンゴ礁に囲まれていて穏やかなので海水浴を楽しめます。水質もきれいで、お天気の良い日は水面がきらきらと輝いて気分が上がりますよ！また近くにはキャンプ場もあり、バーベキューもできます♪

毎年多くの海水浴客やダイバーが訪れる喜念浜海水浴場。砂丘にはモクマオウ林が広がり、どこまでも続く水平線を眺めながら心地よい海風に触れることができます。思いっきり遊んだあとに、砂丘でのんびりしながら疲れた身体と心を癒せる場所になっています。

４.千間海岸【天城町】

徳之島で人気のあるダイビングスポットです。ウミガメが多く生息していて1回のダイブで数匹のウミガメたちと遭遇することもあるそうです！アーチやホールなど変化に富んだ地形が多く、海中に太陽の光が差し込むとその美しさに見とれてしまうほど幻想的です。ダイビング初級者でも海中探検を十分に楽しめるスポットもあり、たくさんの熱帯魚が目の前で泳ぐのを見ることができます。

この素晴らしい海を維持するために、7月20日の「海の日」には兼久集落の方々が総出で清掃するとか。美しい景観を守っている経緯には周囲の人々の努力があるのです。まるで時間が止まったかのような錯覚に陥る千間海岸。天城町に来た際にはぜひ訪れてください♪

５.犬田布岬【伊仙町】～奄美十景～

徳之島の南西部にあり、東シナ海にむかって付き出ているのが犬田布岬です。遊歩道にはアダンが生い茂っていて南国気分いっぱいです。奄美十景のひとつでもあり、海によって浸食された琉球石灰岩の断崖が鋭く切り立っています。きれいに整備された広い芝生の広場には昭和20年に撃沈された戦艦大和の慰霊碑がそびえたっています。その先には青く大海原がどこまでも広がっているのが見えます♪

切り立った断崖に砕ける怒涛と絶壁の望遠は見るものを圧倒します。自生した高羅芝はスロープ地帯になっており、周囲と合わせて雄大な景観が広がっています。断崖に打ちつける波は凄まじく、戦艦大和が沈んでしまったのも納得できるほどです。

6.ムシロ瀬【天城町】～奄美十景～

奄美十景のひとつで、徳之島の北端にある崎原崎にあります。平たい岩盤や変わった形状の岩がムシロを敷き詰めたように広がっていることから「ムシロ瀬」と言われるようになりました。奄美諸島には隆起サンゴ礁でできた地形が多くありますが、このムシロ瀬は花崗岩でできています。外洋に面しているため、大きな波が岩に打ち付けられる様子は豪快です！

花嵩岩の海岸線はサンゴ礁が多い南国地方では珍しく、壮大な景観を眺めることができます。付近には大島紬で使われる車輪梅の群生がみられます。ここから眺める夕陽は素晴らしいので、夕暮れ時に訪れるのがおすすめ☆

7.犬の門蓋【天城町】

犬の門蓋は長い年月を経て、東シナ海からの荒波によって浸食された隆起サンゴ礁によってできている奇岩です。断崖や洞門、ビーチロック、剣のかたちをした岩など、不思議な形状をした岩がたくさんあります。２つの大きな洞門が並ぶ「めがね岩」が特に有名です。かつて大飢餓の時に、人や家畜を襲う野犬をここから海に投げ入れたという言い伝えがあり、そこから犬の門蓋という名前になったとされています。

犬の門蓋は徳之島の中でも代表的な観光名所としても知られています。平成26年度には展望台も完成し、多くの人々が集まる場所となっています。展望台から12月ごろから4月にかけてザトウクジラの子育て風景を見ることもできます。

8.阿権 樹齢300年のガジュマル【伊仙町】

民家の庭先に樹齢300年といわれるガジュマルの大きな木があります。この木にケンムン（精霊）が宿ると言われ、大きな木のまわりは神秘的な空気が漂っています。阿権地区には石垣のある集落が立ち並んでいますが、この石垣はサンゴ礁の石が組み上げて作られたものです。かつて、この付近一帯の地主であった平家のお屋敷を囲んでいたもので、まるでお城のような佇まいです♪

古くからこの地に存在しているガジュマルはパワースポットの一つにもなっています。長い年月もの間、人々を見守っているガジュマル。大きく根付いた木は見ているだけでも癒やされそうですよね♪パワースポットと言われるのもうなずけます。

9.金見崎ソテツトンネル【徳之島町】

徳之島の北東部に突き出ている金見崎の先端にある展望台に向かう途中、約200メートルにもわたってソテツのトンネルが続いています。群生しているソテツの樹齢は約400年ほど。巨木がどこまでもアーチ状に並んでいる様子は太古の昔にタイムスリップしたような感覚になります。トンネルを抜けた先にある展望台からトンバラ岩や奄美大島本島まで見渡せる大海原が広がっています！

トンバラ岩は釣りやダイビングなどのマリンスポーツのメッカで、多くの観光客が訪れる場所でもあります。梅雨明けの近い新月には近隣の海岸でオカヤドカリの産卵が行われます。自然がもたらした神秘的なトンネルは生き物にとっても良い環境になっています。

10.トンバラ岩【徳之島町】

徳之島の北方沖合にある岩山で長瀬・中瀬・高瀬・カメ背という４つの岩礁から成り立っています。このあたりは釣りの名所でもあり、山漁港から出航する釣り船に乗ってやってくる磯釣りファンがたくさんいます。またダイビングのメッカとしても知られています。お天気の良い日は岩のかなたにうっすらと奄美大島の島影をみることもできるそうですよ！

奄美大島の概要

奄美諸島は大小8つの島から成り立っていて、その中でも一番大きな島が奄美大島です。美しい海が広がり、島の周辺はサンゴ礁でかこまれています。そして多くの海岸に毎年ウミガメたちが産卵に訪れます。
海水の温度は年平均24度とあたたかく、国内でも有数のダイビングスポットです。ビーチではシュノーケリングなどをして楽しむことができます。海だけでなく、たくさんの亜熱帯植物をはじめ自然豊かな環境も島の魅力です♪

11.土盛海岸【笠利町】

奄美大島のビーチのなかでも特に海の青さが美しい土盛海岸。奄美空港からほど近く「あやまる岬」へ向かう途中にあり、地元の人も「奄美で最も美しい！」と太鼓判を押す素敵なビーチで、その青さは「ブルーエンジェル」とも呼ばれています。遠浅の海が広がり、リーフに囲まれているのでシュノーケリングなどの海遊びをして楽しめます！

12.ホノホシ海岸【加計呂麻島・瀬戸内町】

奄美には「白い砂浜」と「青い海」の美しいビーチがたくさんありますが、このホノホシ海岸ではちょっと変わった光景を目にすることが出来ます。海岸には手のこぶしよりも大きいコロンとしたまんまるの石がたくさん！
海の荒波にさらされて角がとれ丸くなった玉のような石は大きな波が来ると石たちがぶつかってコロコロと音をたてるので、耳にも心地よい海岸です。アダンの樹も周囲にたくさん生えていて、南国ムードが漂い、田中一村の絵画に出てくるような景色がそのままに目の前に広がります。

13.崎原海岸【笠利町】

できれば人には教えたくないビーチのひとつと言われるほど美しい景色が広がっています。珊瑚の砂がサラサラと気持ちよく、白いビーチと海の青さのコントラストがハッキリと際立っています。あまり観光地化されていないため、プライベートビーチ感覚で穏やかなきれいな海を満喫できます。海の家や売店などはないので、飲み物などは用意して持っていくのがおすすめです！

14.屋鈍海岸【宇検村】

名瀬市街から車で約2時間、奄美大島の最西端にある海水浴場です。宇検村の焼内湾は美しいサンゴ礁が有名で、水中にはカラフルな熱帯魚がたくさん泳いでいるのでシュノーケリングを楽しむことができます。静かで穏やかなビーチのむかいには無人島の枝手久島が浮かんでいて「奄美ブルー」の海を目の前に至福の時間を過ごすことができます。

15.国直海岸【大和村】

名瀬から路線バス・車で東シナ海ラインを南下して1時間ほど行ったところにあるビーチです。大浜・知名瀬・根瀬部を通り過ぎると国直集落があり、集落を道を抜けていくと真っ青な海が一面に広がっています。奄美のなかでも水質がよく、大浜よりも人が多くないので、平日の空いている時はプライベートビーチ感覚で過ごすことができます。珊瑚が砕けてできた白い浜辺を歩きながら、海水浴を楽しみましょう。シャワーやトイレも完備されているので安心です。また夕暮れ時もおすすめです！一面幻想的な雰囲気になります。

16.倉崎ビーチ【龍郷町】

奄美のなかでも特に美しく、あまり誰かに教えたくない…きれいなビーチです。遠浅の海が広がりシュノーケリングやダイビングに適したスポットです。内海のため波が穏やか。名瀬市街や奄美空港からアクセスも良く、空港からは車で約25分ほどの距離にあります。のんびりとした雰囲気の地元の人からも愛されているビーチで1日ゆっくりと過ごすのがおすすめです。

17.スリ浜【加計呂麻島・瀬戸内町】

奄美大島から「フェリーかけろま」で約20分。生間港から近い加計呂麻島屈指の美しいビーチとも言われています。「白い村」と呼ばれるほど白い砂浜が美しいことで知られ、多くの人が訪れます。その砂浜の白さと対象的に海の碧さがいっそう際立って見えます。マリンスポーツも盛んで海水浴はもちろんのこと、ダイビングやウィンドサーフィンを楽しむ人もいます。シャワー、トイレが完備されているほか、レストランや民宿もありリゾート気分を満喫できます。

スリ浜～映画「男はつらいよ」ロケ地～

加計呂麻島は、映画「男はつらいよ」シリーズの最終作『男はつらいよ 寅次郎紅の花』のロケ地となったことでも知られています。諸鈍（しょどん）や徳浜でもロケが行われましたが、スリ浜では吉岡秀隆さん演じる満男が、ヒロインの浅岡ルリ子さん演じるリリーにカレーをご馳走になるシーンが撮影されました。記念碑には映画のシーンのセリフが刻まれています。

18.ヤドリ浜【加計呂麻島・瀬戸内町】

古仁屋市街地より車で20分ほどで行ける美しいビーチです。穏やかな大島海狭の東に位置しています。奄美ブルーと言われる海と白い砂浜が続き、海岸沿いには大きなガジュマルの木も植えてあり南国気分たっぷりのビーチです。瀬戸内町の海水浴場のひとつでもあり、シャワー・トイレ・駐車場などの設備も完備されています。シュノーケリングをはじめとしたアクテビティも楽しめます。キャンプ場も併設されているので、海からあがってのんびりと過ごすこともできます。

19.大島海峡【加計呂麻島・瀬戸内町】

奄美大島と加計呂麻島の間にある海峡で、長さは約24km、幅は約2kmほどあり、ダイビングスポットがたくさん点在しています。浅瀬には見事なサンゴの群生が広がりダイバーたちに人気です。海岸線は入り組んだリアス式海岸が続いていて風光明媚な場所としても有名で、油井岳展望台と高知山展望台から一望できます。晴れた日には徳之島も見えます。夕日の美しい場所としても知られています。

20.笠利崎灯台【笠利町】

奄美大島の最北端・笠利崎の突端にたつ灯台で、地元の人からは「用崎灯台」と呼ばれています。昭和37年３月３１日に点灯開始。それ以降、灯台の光は本土・南西諸島・東南アジア間を航行する船舶にとって重要な海上標識としての役割を果たしてきました。。内部を見学することはできないものの、灯台のある場所まで登ることができます。東シナ海と太平洋の両方を見ることができ、お天気のよい日には喜界島も見えます。


また灯台のたつ岬の麓には「夢をかなえるカメさん」像が設置されています。奄美には、海のはるか向こうに神の国・龍宮があり、その神が人々に幸せをもたらすという『ニライカナイ伝説』があり、それが奄美から本土に伝わって浦島太郎伝説となったのだとか。ここは龍宮城の入り口だったんですね！カメは龍宮城からの遣いとされ、カメの像に触ると夢がかなうそうですよ！
あやまる岬は奄美大島の最北端に位置する笠利町にあり、空港から車で10分ほどで到着します。岬が太平洋に突き出ていて、エメラルドグリーンの海を一望することができ、絶好の写真撮影ポイントです。奄美十景のひとつにも数えられていて「奄美の旅のスタートに立ち寄るもよし！旅の締めくくりに美しい景色を堪 能するもよし！」の心地よい場所です。

もともと奄美では色とりどりの鮮やかな糸で織られた鞠を使って、お正月に鞠つきをする習慣がありました。この岬一帯の丸みをおびた地形が綾に織られたその手鞠に似ていることから「あや・まり」と呼ばれ、そこからなまって「あやまる」になったのではないかと言われています。

22.あやまる岬観光公園【笠利町】

あやまる岬のふもとにあり、南国のムードいっぱいの公園です。夏になると真っ赤なハイビスカスが咲き、園内には子供たちが遊べる遊具やゴルフ場もあります。また、岩場をくりぬいて造られた海水プールもあり、レジャースポットとしても人気！海水プールは波もなく安心して遊べます。奄美空港からも近く、空港までの海沿いにはサイクリングロードも整備されていますよ！ 地元奄美の人にこよなく愛されている美しいビーチのひとつ。日本の渚100選にも選定されていて、奄美ならではの白い砂浜・青い海が広がっています。水の透明度も高く、1日中海で癒しの時間を過ごせます。また東シナ海に沈む夕日が美しいことでも有名です。

園内には亜熱帯植物がたくさんあり、バードウォッチングを楽しんだり海洋展示館で奄美近海に生息する魚たちを見学することもできます。夏季のみ開設となるビーチ付の小浜キャンプ場にはバーベキュー施設もあり、さまざまなレジャー体験が楽しめます。

24.瀬戸内海中公園【加計呂麻島・瀬戸内町】

奄美大島と加計呂麻島との間にひろがる大島海峡にある「海域公園」です。古仁屋港から「水中観光船せと」で出発。リアス式海岸の続く雄大な大島海峡の景色をみながら約15分ほどで海中公園へ。


船が半潜水式になっているので、窓からガラス越しに美しい珊瑚やたくさんの熱帯魚を見ることができます。ダイビングをしなくても、船内からアクアマリンの海の世界を冒険できます。海中ポイントに到着するまではデッキで大島海峡の雄大な景色を楽しみましょう！

25.蒲生崎観光公園【笠利町】

奄美に言い伝えが残る平家の落人伝説のゆかりの地です。壇ノ浦の戦いに敗れた平有盛・行盛はやがて奄美に流れ着き、源氏の追っ手に襲撃されないように警戒を続けていました。平家に仕えていた蒲生左衛門がここで遠見番をしていたことから「蒲生崎」と呼ばれるようになったそうです。

園内には蒲生左右衛門を祀った「蒲生神社」があります。公園は海抜120mの高台にあり、展望台からは太平洋と東シナ海を一望できる大パノラマがひろがっています。また夕日の美しいスポットとしても知られています。

26.嶺山公園【大和村】

1185年に壇ノ浦の戦いに敗れた平家の落人が奄美大島本島と加計呂麻島に逃げのびたという平家の落人伝説。平家の武士たちは奄美市浦上・龍郷町戸口・瀬戸内町諸鈍に本拠を作り、各地より海上の様子を監視してたとされています。


嶺山公園もそのひとつで、かつて平家落人による見張り場所があったところです。大島本島のほぼ中央にあり岬は東シナ海に突き出していて、すぐ下には船が通っています。夕焼けも美しく、季節にもよりますが運がよければクジラの姿が見られることもあります。

27.今里立神【大和村】

大和村にある集落はすべて東シナ海に面していて、昔から海とともに生活をしてきました。奄美には「海のかなたにはネリヤカナヤと呼ばれる楽園があり、そしてその楽園には人間に豊穣をもたらす神がいる」という言い伝えがあり、沖に浮かぶ小島や岩は崇拝や信仰の対象とされ「立神」と呼ばれてきました。立神はネリヤカナヤの神の碇泊の場と考えられています。


大和村の最も南にある集落「今里」の沖合にはひときわ大きな丸いかたちをした「立神」があります。大和村から字件村に向かうドライブの途中で車からその姿を眺めることができます。嶺山公園の高台からも今里立神が見えます。

28.湯湾岳展望台公園【宇検村】

奄美大島で一番標高の高い湯湾岳の山麓にある公園です。公園の駐車場から少し歩くと展望台があり、そこから奄美十景にも数えられている雄大な景色を見ることができます。駐車場にある鳥居をくぐり、宇検村側からの出発だと頂上まで1時間ほどの道程になります。展望台はぐるりと一周360度見渡せすことができ、焼内湾が眼下にひろがります。 

山中の森は直射日光が当たらないため鬱蒼としていてヒカゲヘゴやオオタニワタリなどが生い茂り、太古の昔にタイプスリップして原始の森を探検しているような気分になります。

29.湯湾岳【宇検村】～奄美十景～

奄美大島の最高峰・湯湾岳。標高は694mあり、頂上付近の一帯は国定公園特別保護地区に指定されています。奄美大島には女神の阿摩弥姑（あまみこ）、男神の志仁礼久（しにれく）の二神が天から降りてきて島をつくったという島建て伝説があり、その二神が降臨したとされているのがこの湯湾岳です。山全体に厳かな雰囲気が漂っています。登山道は宇検村側と大和村側の２つありますが、大和村の登山口からは、約20～30分で頂上まで到着することができます。

30.油井岳展望台【加計呂麻島・瀬戸内町】～奄美十景～

奄美本島の南部・瀬戸内町にそびえ立っているのが油井岳です。標高約484mの展望台展望台からは大島海峡を見渡すことができ、その地形の複雑さがよくわかります。展望台は整備も行き届いていて、緑の深い島と碧い海がひろがる見事な絶景を見るために多くの人がやってきます。また夕焼けの美しさも格別です。この展望台から望める景色は奄美十景にも数えられていて、写真におさめておきたいビューポイントです。

31.高知山展望台【加計呂麻島・瀬戸内町】

奄美南部の瀬戸内町を一望することができます。標高415mにある展望台にのぼると、「奄美十景」のひとつにも選ばれている大島海峡のリアス式海岸が広がっています。古仁屋市街・加計呂麻島を見渡すこともでき、気分爽快になること間違いなしです。特にお天気の良い日は夕暮れ時の風景も美しく、夕陽に染まった空と海と山が三位一体となって神秘的な雰囲気です。

32.ばしゃ山海水浴場【笠利町】

ばしゃ山村というリゾート施設の目の前にあり、空港からのアクセスもよく気軽に行けるビーチです。海水浴やシュノーケリングで海遊びを楽しめます。水の透明度が高く綺麗な環境なので熱帯魚がたくさん泳いでいるのを間近に見ることができます。

温水シャワーやロッカーなどの施設も充実。遠浅の海なのでファミリーでのんびりできます。レストランも近くにあるので海辺の景色を眺めながらのんびり過ごすのもおすすめです。

33.タエン浜海水浴場【宇検村】

海水浴を目的に整備された人工のビーチで高い波がこないよう堤防が設置されています。海に入るとサンゴ礁が広がり、透明度の高いエメラルドグリーンの海が広がっています。シャワーやトイレも完備されていて、管理棟の近くにバーベキュー施設もあるので家族でのレジャーにもぴったりです。海水浴は夏場のみの開設ですが、冬場でもサーフィンができます。のんびりとした「島時間」を楽しめます♪
加計呂麻島の最南端にあるビーチです。白くきれいな砂浜が続き、海中にはサンゴ礁が広がっています。波は穏やかでシュノーケリングで熱帯魚が泳ぐ姿を間近に観察できます。映画「男はつらいよ」のロケが行われた場所としても知られています。


人は少なめで美しいビーチを独り占めできます。季節にもよりますが、ウミガメの産卵に遭遇できるかもしれません。また海水から作られた「さんご塩」はミネラルがたっぷり含まれていてお土産にもピッタリです。

35.嘉徳海水浴場【加計呂麻島・瀬戸内町】

両岸を山に覆われた静かなビーチです。約4000年前の遺跡が残っている嘉徳集落に隣接していて、集落から木々の間をくぐっていくと目の前に美しい浜辺が広がります。時折太平洋からの大きな波が来るのでサーフィンやボディーボードを楽しむこともできます。浜辺はさらさらとしたきめ細かい砂で、裸足で波打ち際を散歩しても気分がよいです。シャワーや海の家などの設備はないものの観光地化されていないので、まさに穴場的なビーチです。

36.アランガチの滝【宇検村】

奄美大島・宇検村の静かな森の中にある滝です。アランガチとはこのあたり一帯の地名で「新小勝」と書くそうです。滝の落差は約30メートルで水量が多く滝壺も深いです。滝が県道から近いところにあり、遊歩道を伝っていくと滝壺の近くまで行くことができます。湯湾岳を源流とする水はとてもきれいで昔から村人から飲料水としても重宝され、まろやかな口当たりなのだとか。マイナスイオンをたっぷり浴びて、癒しのひとときを満喫できます。

37.奄美フォレストポリス（マテリアの滝）【大和村】

奄美フォレストポリスは、奄美大島の中部・大和村にある広大な森林公園です。宿泊所・飲食店・ゴルフ場・公園などがあり、キャンプやバーベキューはもちろん合宿も可能。バンガロー・オートキャンプ場・キャンプサイトがあり、思う存分アウトドアライフを楽しめます。アマミノクロウサギといった珍しい野生動物を観察できるナイトツアーも大好評です。


また、園内の豊かな自然の森を進んでいくとマテリアの滝があります。これは「本当に美しい太陽の滝壺」という意味で、現地の言葉がなまって「マテリアの滝」と呼ばれるようになったのだとか…。滝の周辺には神秘的な雰囲気がただよっています。

38.奄美大島マングローブ原生林【住用町】

西表島についで国内で2番目に広いマングローブ原生林をカヌーでのんびりゆったり散策できます。原生林は住用川と役勝川が合流するデルタ地帯に広がっていますが、住用川が太平洋に面しているため満潮時と干潮時ではカヌーから見える景色も異なります。カヌーからマングローブ林の樹木を間近に観察することができるのが魅力！また原生林全体を見渡すことができる展望台もあり、大自然のパワーを感じることができます。ボートツーリングや観光遊覧船もあるので、誰でも気軽に楽しめます。

39.黒潮の森マングローブパーク【住用町】

マングローブ林の水路をカヌーでめぐるツアーを楽しめる体験型パークです。奄美大島でも最も長い住用川と役勝川が合流するデルタ地帯に日本で2番目の大きさを誇るマングローブ原生林が広がっています。マングローブ林には多様な亜熱帯植物によって成り立っていますが、住用にはマングローブ典型種とされるメヒルギ・オヒルギが生育し、絶滅危惧種のリュキュウアユも生息しています。園内の展望台周辺には石原ヨシハラウエノ遺跡があります。

40.金作原原生林【名瀬】

生きた化石とも言われているヒカゲヘゴやクワズイモをはじめ、たくさんの亜熱帯照葉樹が茂っている金作原（きんさくばる）原生林。奄美市名瀬の山の奥深くに鬱蒼