５月の風を感じよう！全国のおすすめ藤祭り10選　

夏の始まりを感じさせる、紫色の花。日本の藤は、長く流れ落ちる花弁とふんわりした甘い香りが特徴。日本中の藤を見に、藤まつりを回ってみませんか？

1.亀戸天神社　藤まつり【東京都】

都内の藤の名所といえば、まずは亀戸天神社。江戸時代から藤で有名で、錦絵になっているのが残っています。見ごろは4月の下旬ごろから。境内の藤が一斉に咲き始めると、あたりは甘い香りに包まれます。藤って、見てもきれいですが香りもほんとにいいですよね。

とりあえず、太鼓橋ははずせない

亀戸天神社の藤は、見どころが多くてカメラ片手にうろうろすることになります。中でもおすすめスポットは太鼓橋。つややかで丸みのある赤い橋の手前にも奥にも、たっぷりした藤の花が見えますよ。

2.尾張津島藤まつり【愛知県】

愛知県の津島市。津島神社でも有名ですが、なんといっても藤がみごとです。藤棚の下をくぐると、頭上にはずっと紫色のカーテンが続きます。

それが風にゆられて、フワフワするところは、思わずカメラを構えてしまいますね。 藤まつりの会場は、天王川公園です。夜はライトアップもありますので、また違った様子で藤を楽しめます。藤棚の下には疏水が流れていて、散った花びらが水面を埋めていくのも、キレイです。

町家もあります

津島市は、愛知県内でも古い街並みが残っている場所です。藤まつりの期間中は、いろいろなイベントが町家でも行われているので、花を見た後に、あちこち回ってみるのもいいですね。ここがまた、シャッターチャンス目白押しのエリアなので、カメラの用意はおこたりなく。

3.春日部藤まつり【埼玉県】

春日部の藤まつりは、例年ものすごい人出で、とってもにぎやか。単に藤を見るだけのお祭りではなく、地域の事業所や団体の協力があるので、とても大規模なお祭りなんです。

藤棚の藤をながめ、パフォーマンスをながめ、ときどき露店でおやつを買う。藤まつりといえば、しっとりした雰囲気がありますが、こういうにぎやかなのも悪くないですよね。

地域コミュニティのお祭りでもあります

中学校の吹奏楽部によるパレードや音楽演奏、和太鼓、よさこい、キッズダンスなど色々なパフォーマンスもあり、一日中楽しめます。模擬店のほか交通安全のブースなども並ぶので、家族連れにもピッタリのイベントです。藤まつりだけじゃないんですね。

4.横須賀しょうぶ園　ふじまつり【神奈川県】

横須賀しょうぶ園には、しょうぶの前に藤が咲き乱れます。黒龍藤・本紅藤・九尺藤など、11品種250本が植えられています。

藤のほか、チューリップなども咲きます。

真打ちは、しょうぶです

もちろん、しょうぶ園なので、しょうぶもどうぞ。ここは、神奈川県内では最大級。敷地が広いので、人出が多くてもそれほど気になりませんよ。

5.曼陀羅寺公園　江南藤まつり【愛知県】

愛知県の曼陀羅寺公園は、曼陀羅寺が広大な境内の一部を提供してできた公園です。敷地内には、12種類約60本の藤が植えられていて、「曼陀羅寺の藤」として県内外で有名です。藤は白、薄紅色、薄紫、藤紫、赤紫とバリエーションが豊富。思わずうっとりしますね。

早咲きから遅咲きまであるので、見頃が長いのも嬉しい。房が長いものや、短くて可憐なタイプ、八重咲きなんかもありますよ。藤の香りを楽しみたいなら、早朝がおすすめです。

藤の種類は、九尺藤・高山白竜藤など。どれも圧倒されるような美しさです。

正堂や書院は、重要文化財です

曼陀羅寺は、愛知県内でもとても古いお寺です。境内のうち、正堂や書院は重文に指定されています。藤まつりとセットで寄ってみましょう。

6.蓮華寺池公園　藤まつり【静岡県】

藤は、藤枝市の「市の花」です。名前に藤が入っていることから、藤枝市は藤日本一を目指しています。市内の色々な場所に藤棚を作っていますが、なんといっても蓮華寺池公園の藤棚が圧巻ですね。

公園の一角には藤のエリアがあり、それぞれがたわわな花弁を揺らしています。

公園の中心は蓮華寺池。藤の見頃のゴールデンウィークには池の上を鯉のぼりが泳ぐ、気持ちのいい場所です。

白藤の滝もどうぞ

蓮華寺池公園の藤以外にも、藤枝市内には藤スポットがあります。「白藤の滝」です。こちらでも5月5日に白藤まつりがありますよ。白藤の見ごろも長いので、ぜひともご覧くださいね。

7.玉敷公園　騎西藤まつり【埼玉県】

玉敷神社の隣にある、玉敷公園。ここの見所は、なんといっても樹齢400年以上の大藤でしょう。あまりの大きさに、端から端まで写真を撮ろうとしても入りきらないほどです。大藤は、埼玉県の指定天然記念物。ツアーバスが来るほど有名です。

お神楽もいっしょに

お隣の玉敷神社神楽殿では、国の重要無形民俗文化財である神楽の奉納がおこなわれます。長いあいだ受け継がれてきた神楽は、江戸神楽の源流ともいわれます。例年4度行われ、ちょうど藤まつり期間中の5月5日も予定に入っているため、どうせなら一緒に見学しましょう！

8.吉祥寺藤まつり【北九州市】

北九州市にある吉祥寺。創建は12世紀といわれる古いお寺。あたりでも「藤のお寺」として有名で、4月下旬には境内が藤の花でいっぱいになります。

とくに有名なのが「野田藤3本」。樹齢160年ほどの古い木で、北九州市の保存樹に指定されています。藤まつりの時期は参道に露店も並び、にぎやかです。

吉祥太鼓もごひろう

藤まつりの期間中は、遠方から藤を見に来る人も大勢います。その中で披露されるのが、「吉祥太鼓」。大人も子供も参加して、勇壮な太鼓パフォーマンスが見られます。お衣装もみごと、藤色ですね。

9.白井大町藤公園　藤祭り【兵庫県】

白井大町藤公園は、兵庫でも有数の藤の名所です。見事な藤棚が長く続き、見る人を楽しませてくれます。敷地全体で約7000平方メートルもあり、藤棚の長さは500メートル。のんびりと歩いているだけで、あっという間に時間がたちます。

ちなみにこの公園、藤の時期しか開園しません。公式サイトで開花状況がどんどん更新されていくので、花の状態をみながら、お出かけの計画をたてましょう。

夜のライトアップは幻想的

大町藤公園では、期間限定で夜のライトアップもおこないます。例年3日間ほどで、光を受けた夜の藤はとても幻想的です。ライトアップは夜９時に消灯になりますので、時間に余裕を持ってお出かけください。

10.和気公園　藤まつり【鹿児島県】

和気公園の見頃も4月下旬ごろから。公園内には100本ほどの藤があり、23種の藤が咲いています。種類が多いだけに花の色も、一般的な藤でイメージする薄紫色のほか、白いものや色の濃いものもあります。

この時期は、お天気が不安定なことも。が、藤の花って雨もよく似合いますよね。しっとりした、いい風情です。花の房が１メートルになる長藤もありますよ。 見ごろは例年５月上旬のゴールデンウィークくらいまでです。順番に咲く花をゆっくり眺めましょう。

本家はこちら

今回は、鹿児島の和気公園をご紹介しましたが、ここの藤は岡山県の和気町から送られたものもあります。というわけで、本家和気の藤公園もどうぞ。全国の藤が約100種類も集まった公園です。藤棚の総延長は500メートル！咲き誇る藤の花を見上げながら、散策しましょう。

---

素材提供：トリップアドバイザー