秋田県・青森県とまたがる山岳地帯、白神山地。美しい森と豊かな自然が世界自然遺産に認定されています。屋久島や知床といった自然遺産と同じですね。広大なこの地域は自然遺産という名目が無くても受け継いでいきたいスポット。観光客もきちんとマナーを守って訪れるようにしたいですね。
1.白神山地について
白神山地は、青森県南西部から秋田県北西部にかけて広がっています。世界遺産に登録される前は、「弘西山地(こうせいさんち)」とも呼ばれていました。ブナの原生林がしげり、沢山の生き物がこの白神山地で暮らしています。この白神山地は、自然遺産として登録されましたから開発、つまり道ができたり観光施設ができることもありません。また、秋田県側からは山に入る事は禁止されていますので、青森県側から入山する事になります。また、この白神山地に流れる川は禁漁区域です。ちょっと釣りを…なんて事はNG。
美しい自然と生態系を守るためにも、持ち込んだものを持ち帰りましょう!
2.白神山地の見どころ
暗門の滝
白神山地の見どころの一つがこの暗門の滝。写真は一番上流にある滝です。入り口までの道は舗装されていますので、観光客も多く訪れます。とはいえども、そこからは階段や河原を歩く事になりますので、履きなれた歩きやすい靴で行きましょう。
http://plaza.rakuten.co.jp/kabegamimura/diary/201009060000/
全部で3つの滝を見る事ができますが、全て見ると大体1時間程度かかります。往復で2時間は見ておくと良いでしょう。水量が多く、とても美しい滝ですので、道中はちょっと辛いかもしれませんが、全部の滝を見るのがオススメですよ!白神十二湖
http://www.panoramio.com/photo/96345738
青森県側の白神山地西部に位置するブナ林に囲まれた湖沼群のことを白神十二湖といいます。江戸時代に発生した大地震による山崩れによってできたというこの湖。そのなかでも有名なのが、この青池です。なぜ青いのかの原因は分かっていませんが、その美しさには毎年沢山の観光客が訪れます。踏み固められた道がありますので、本格的な装備が無くても辿りつく事は可能ですが、冬の時期は雪で閉ざされます。また、自然遺産ですので落ち葉などで湖面が隠れても取り除くことはしません。自然そのものの美しさに触れて下さいね!周辺には休憩できるスポットや、トイレもあります。
3.白神山地の歴史
http://plaza.rakuten.co.jp/kabegamimura/diary/201009010000/
長い長い年月を経て、形成された白神山地。地質調査の結果、8000年程前からブナの林が形成されていったと予測されています。歴史上にあまり記録は残されていませんが、1800年代前半の頃にはこの地域でブナの林を切る木こりの存在が確認されています。 http://mmphotolog.exblog.jp/17592713/
幾度も開発の波に飲まれそうになりましたが、青森県・秋田県の住民達の熱心な活動で行政の保護を勝ち取りました。活動をする住民の中には、日本海で漁をする漁師さんも居たそうです。樹齢400年ともいわれるマザーツリーをシンボルとし、1993年自然遺産登録となりました。4.白神山地までの行き方は?
http://www.shirakami-visitor.jp/nyuuzan.html
白神山地は写真の地図のように広がっています。白神山地に行くにはいくつかのルートがあり、赤い線で彩られている部分は登山道が繋がっているエリアです。白神山地の中心部は核心地域とされ、この核心地域には一切手を付けることができません。 http://www.ring-o.jp/web/03store/store_details.html?c_no=CNT00100000005010005
また、道もありませんのでガイドさん等と相談しながら登る様にして下さい。特に観光することをメインに考えた場合、青森県側の白神山地ビジターセンターでマナー等を勉強してから行くのが良いでしょう。マップ
http://www.shirakami-visitor.jp/access.html
http://www.shirakami-visitor.jp/access.html
素材提供:トリップアドバイザー