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伝統的な建物が残る村。白川郷。岐阜県の山中にあるこの風景は、日本人のかつての暮らしを彷彿とさせる美しい景色が残されています。どこか懐かしさを感じる風景を、見に行ってみませんか? 1.白川郷とは
隔絶された秘境の地
白川郷は岐阜県の最北端の険しい山間地にあります。山々に囲まれた日本有数の豪雪地帯で、冬になると沢山の雪が積もります。この地理的要因や、気候の影響で最近までは隔絶された秘境の地でした。そのため、茅葺屋根の合掌造り民家をはじめ、昔からの文化や風習が廃れることなく現在まで伝えられています。 http://www.yunphoto.net/jp/photobase/yp1868.html
狭い平地に密集している
http://k-kabegami.com/sirakawago/13.html
白川郷のほとんどの集落は、狭い平地に密集するようにつくられています。世界遺産に登録された荻町合掌集落もこの様な集落です。荻町には100棟余りの合掌造り家屋が建ち並び、その周囲に水田や畑がる美しい農村風景が広がっています。
中には休憩できる喫茶店や、お土産屋さん、泊まることのできる宿もあります。
2.白川郷の見どころ
和田家
国の重要文化財にも指定されている和田家。合掌造りの家の内部や構造まで楽しむことができます。合掌造りの家の中でもかなり大きな規模に入る家です。内部は板の間や囲炉裏などがあり、昔話の世界の様。急勾配の階段を上がり上へ登ると、合掌造りの村々の光景が見えます。座って休憩することも出来ますので、疲れた時に寄ってみても良いですね。
城山天守閣展望台
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あの風景が目の前に広がるのが、城山天守閣展望台。白川郷の村の風景を一望することができるスポットです。写真を撮ったり、記念撮影をしたりする人でいっぱいの城山天守閣展望台ですが、こちらは無料開放している私有地。個人の土地ですので、節度とマナーを守って撮影して下さいね。譲り合う気持ちを大切に! 道の駅 白川郷
白川郷の合掌造りと同じ茅葺きの屋根が特徴的な道の駅です。合掌造りの仕組みが学べる合掌ミュージアムや、どぶろく煎餅等の特産品を揃う物産館がある他、トイレや食事ができるレストランもあります。こういった道の駅が観光のスポットとなる事が最近増えてきましたよね。
http://www.yunphoto.net/jp/photobase/yp1843.html
3.世界遺産に登録された理由は…
世界的に見ても珍しい「合掌造り」
冬になるとすっぽりと雪に包まれる白川郷。世界遺産に登録された理由の一つが、この雪にあります。岐阜県でも豪雪地帯になる白川郷では、冬になると作物も育たない為に養蚕を行っていました。重い雪から家々を守り、養蚕を続ける為に編み出された建築技術が合掌造りです。この合掌造りは世界でも類を見ない建築様式で有る事が世界遺産に登録されるポイントになりました。
守り続けてきた古来の風景
ダム建設が盛んに行われた頃、多くの合掌造りの村々はダムの底に沈んでしまいました。過疎化も進み、人がいなくなり守られなくなった合掌造りの家を白川郷の人達は、皆で管理して守ってきました。そして、この風景を観光地として人を集める事にしたのです。こういった古来の風景を守り続けてきた事も世界遺産に登録された理由の一つです。白川郷への行き方
白川郷へは自動車の場合は、東海北陸自動車道、白川郷インターチェンジを下りればすぐに到着します。
名古屋市からは約2時間15分、岐阜市からは約2時間(国道156号では約3時間)、富山市からは約1時間15分程度で行くことが可能。また路線バスでは、名鉄バスセンターより「高速白川郷線」が1日に1往復しています。