Kentaro Ohno
年を追うごとに段々と暑さが増していくわが国の夏。少しでも涼しいところに行きたいと思うのは至極当然のことです。でもせっかくですから、常夏の南の島にある有名な滝を巡ってすっきり涼しくなってみませんか?
1.滝の名所・西表島
西表島は八重山諸島に属する島で、沖縄本島に次いで2位の大きさを誇る島です。この島は平地はほとんどなく、島の面積の90%は亜熱帯で覆われています。山の斜面や森林が海の間近にまで迫る形になり、島の外側も急斜面なため、川や滝が多く存在しています。http://www.iriomote-pisces.com/newiriomotetakimania1.html
毎年夏になると涼しさを求めてやってくる観光客や、カヤックやトレッキングなどで訪れる方で賑わっており、西表島はいくつもの名滝があると県内外で知られています。
http://www.zephyr.justhpbs.jp/iriomotejima.html
そんな名所揃いの西表島の滝々ですが、今回はその中から最も人気を集めている滝を5つ紹介していきます。是非参考にしてみて下さい!
2.ピナイサーラ
http://chibita.blog.tsuge.jp/tag/%E3%83%90%E3%83%A9%E3%82%B9%E5%B3%B6
沖縄県で最大の落差を誇り、西表島で最も有名な滝です。
見どころ
沖縄の方言で、ピナイ=ヒゲ・サーラ=下がったもの、の名前の通り55mの落差は正に雄大そのもの。滝の上から臨む景色も、エメラルドグリーンの海に浮かぶ鳩間島やバラス島といった絶景が広がっています。http://www.iriomote-pisces.com/newiriomotetakimania1.html
滝つぼへ行くには、船裏港からカヤックでヒナイ川を遡った後、15分ほどのトレッキングで到着します。徒歩の場合、船浦湾の干潟からヒナイ川の河口付近まで行けば入り口がありますが、干潮時に限られていますので注意が必要です。
■ 基本情報
- ・名称:ピナイサーラの滝
- ・住所:沖縄県八重山郡竹富町字上原
- ・アクセス:(上原港→船浦港)車で約3分。バス停「船浦」から徒歩3分
- (大原港→船浦港)車で約45分
- ・オススメの時期:晴天時。干潮時。
3.サンガラの滝
http://www.iriomote-pisces.com/newiriomotetakimania1.html
船浦湾の西田川上流にあり、落差は4~5m程の規模の滝です。少々規模が小さいですがその分横に長いため、滝つぼで泳いだり打たれたりできるので、その人気は中々のものです。
見どころ
サンガラの滝は幾筋にも分かれている流れのため、裏側に入ることができます。http://www.iriomote-pisces.com/newiriomotetakimania1.html
水のカーテンにところどころ遮られた風景を眺めてみるのも、趣があっていいものです。
http://canoe-touring.jp/t08h.shtml
また、滝つぼの上にある岩場はゆっくりとくつろぐことができ、5分とかからない場所にあるので滝の音を聞きながらくつろぐこともできます。
http://www.hirata-group.co.jp/
その他にも、上流にある岩盤にできたポットホールと呼ばれる穴に入り天然ジャグジーを味わえたりと、正に遊び心をくすぐられる名滝と言えるでしょう。サンガラの滝へは、船浦湾から30~40分程カヌーに乗り、その後、20分程のトレッキングでたどり着くことができます。
■ 基本情報
- ・名称: サンガラの滝
- ・住所: 八重山郡竹富町船浦
- ・アクセス: (上原港~船浦湾/出発地点)徒歩4~5分
4.マリユドゥの滝
http://earthlife.jugem.jp/?eid=56
浦内川の上流にある、沖縄の方言で”円い淀み”という意味を持つマリユドゥの滝。大量の水が弧を描きながら3段になって落ちていくこの滝は、20mもの幅と16mもの落差を持っています。
見どころ
この滝の見どころは、何と言ってもその景観にあります。さすがは日本の滝100選に選ばれているのもうなずけるほどで、足を運んだ甲斐があったと観光客に思わせるの美しさと壮大さがそこにあります。http://gigazine.net/news/20140322-mariyudo-kanbire-iriomote/
規制のため滝の傍によることはできず、展望台からの眺めとなりますが、遠くから眺めるからこそ、価値のある景色として観光客に愛され続けているのでしょう。上流に行くとカンピレーの滝が見えてきます。
5.カンピレーの滝
http://gigazine.net/news/20140322-mariyudo-kanbire-iriomote/
マリユドゥの滝より上流に15分ほど上ったところにある、小さな滝がいくつも連なる滝。島の方言で「神の座」を意味するこの滝は、沖縄最大の落差20mを誇ります。
見どころ
滝というよりは瀬に近く、緩やかな傾斜の滝ですが、岩肌はごつごつしておらず周囲にも目立った障害物はないので、腰を下ろし間近でその風景を堪能することができます。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%81…
また、『神の座』を意味する名を冠することでパワースポットとしても知られており、優雅に流れる滝に願いを託してみるのもまた一興です。■ 基本情報
- ・名称:マリユドゥの滝・カンピレーの滝
- ・住所:沖縄県八重山郡竹富町町字上原
- ・アクセス:(上原港→浦内川遊覧船乗り場)車で約8分。
- (路線バス)「浦内川」まで約20分→下車徒歩約3分
(大原港→浦内川遊覧船乗り場)車で約1時間 - ・所要時間:約3時間 (マリユドゥの滝のみの場合2時間半)
- ・料金:(浦内川観光特選コース参照)大人1800円 子ども900円
6.ユツン三段の滝
http://www.iriomote-pisces.com/newiriomotetakimania1.html
標高250mの山にある、木々に囲まれた落差30mもの大滝。たどり着くまでが大変ですが、突如現れる圧倒的で雄大な姿は見る人の目を瞠らせ、荘厳な雰囲気を与えてくれます。
見どころ
ユツン三段の滝が属するユツン川は、この他にも海やジャングル、マングローブなどが生い茂っており西表島有数の観光名所となっています。そのためか、ユツン三段の大滝はそれほど人が入り乱れる場所ではなく、人数も少ないのですが、静けさの中に流れる滝の音や自然豊かな景色を喧騒に煩わされることなく楽しむことができます。http://www.youtube.com/watch?v=anQLKWrMA3U#t=12
また、滝上にも登ることができ、熱帯ジャングルからマングローブ林、サンゴ礁の海まで一望でき、正に大パノラマの景色を眺めることができます。
http://ipororoca.blog137.fc2.com/blog-date-201011…
■ 基本情報
- ・名称:ユツン三段の滝(ユツン川)
- ・住所:沖縄県八重山郡竹富町字高那
- ・アクセス:大原港から車で約30分、上原港から車で約20分。
いかがでしたでしょうか?雄大な自然に囲まれた力強い滝を見ることで、日ごろの疲れが吹き飛んでしまうほどの名滝を紹介してみました。この他にもまだまだ西表島には隠された名滝があります。是非足を運んでみてはいかがでしょうか。