かつての醤油屋さん！京都府にある「須田家住宅」の見どころ

Melissa Doroquez

江戸時代、宿屋、油屋、酒屋、魚屋などの多くの商店や職種の人々とともに軒を並べていた「須田家住宅」をご存知でしょうか。現在もなおその姿を残し、当時の歴史を今に伝えている「須田家住宅」とその周辺についてご紹介します。

須田家住宅とは?

「須田家住宅」とは、京都府寺戸町西ノ段にある、屋号を「松葉屋」といい、明治30年代まで醤油の製造販売を営んでいた旧家です。西国街道と愛宕道との分岐点にあり、元和２年（１６１６）に作成された古文書にも記載されており、京都府の指定文化財となっています。少なくとも、江戸時代初期から４００年以上もの歴史がある旧家ということになります。

周辺のおすすめ観光スポット

向日市文化資料館

須田家住宅から420mのところにあります。向日市文化資料館では、長岡京期（784〜794）の出土品を中心に常設しています。古代の都・長岡京に関するこれまでの発掘や研究の成果を、発掘された遺物のほか、当時の人々の衣服や食事を再現・展示することによってわかりやすく解説しています。最新の研究成果を紹介するために部分的にコーナーをリニューアルしていますので、何度訪れても楽しめますね。

東院公園

須田家住宅から1.1kmのところにあります。長岡京東院は、延暦12(793)年に平安遷都の意志を固めた桓武天皇の仮内裏です。現在は、正殿跡や後殿跡が復元され公園として整備されています。また、公園の敷地内に設置されている市民温水プール施設内に復元模型が展示されています。道路を挟んで市民ふれあい広場と隣接しているので桜並木があり、春はお花見を楽しめますし、秋は紅葉が綺麗です。

向日神社

須田家住宅から360mのところにあります。社伝によると奈良時代・養老2年(718)の創建と伝えられています。また、「延喜式」（927年成立)の神名帳に「向神社」と記載されており、本殿は、應永25年(1418)に建造されたもので、室町時代の建築様式の「三間社流造」といい、国の重要文化財にも指定されています。4月には桜祭り、7月には夏越の祓、10月には御火焚き祭が行われています。