http://www.ashinari.com/
古墳時代前期、邪馬台国を治め君臨した卑弥呼。その卑弥呼が葬られたとする「箸墓古墳」。ここと他の古墳にはない2つの特徴点、近くにある中海道遺跡との関連も指摘されている。そんな古代史ファンにとっては興味津々の古墳それが、五塚原古墳です。1.「五塚原古墳(いつかはらこふん)」とは?
向日市寺戸町にある古墳時代前期の前方後円墳です。全体は葺き石が施され、外見はピラミッドのような石の建造物に見えたであろうと言われています。2014年に向日市埋蔵文化財センターと立命館大学の共同調査により、他の古墳ではありえない、五塚原古墳と箸墓古墳にしかない、2つの特徴点があったと指摘しています。
2. 「五塚原古墳」の魅力
ズバリ、古代ロマンですね。「魏志倭人伝」に出てくる倭国、「邪馬台国」を支配した卑弥呼、この卑弥呼が死去した際、「直径百余歩もある塚を作り、奴婢百余人を殉葬した」とされています。その墓が奈良県桜井市の「箸墓古墳」だとする研究者がいます。その「箸墓古墳」と類似する唯一の古墳がここ「五塚原古墳」です。果たして、ここに卑弥呼は葬られたんでしょうか?なぜ、箸墓古墳と酷似しているのでしょうか?想像しだすとワクワクします。
3.見どころ・お勧めポイント
卑弥呼の墓(箸墓古墳)と類似?
向日市埋蔵文化財センターによると、2014年の調査で「五塚原が箸墓をモデルにして作られた最古段階の古墳だったことが裏付けられた」と話しています。この二つの古墳にしかない特徴として、一つは「斜路状平坦面(しゃろじょうへいたんめん)」と言われる構造。二つ目は「平坦面が先方部と後方部のくびれ部で途切れている」点だそうです。ただ、遺物の有無は異なるそうで、祭りの変遷や前方後円墳を知る上での貴重な資料だそうです。
完存する前期の古墳
五塚原古墳は、御陵を除いて全国でも珍しく、完全な形で残っている「完存する古墳時代前期の古墳」なんです。後円部の頂上には竪穴式石棺が残っていることがわかっていますが、発掘調査は墳丘の一部を行っただけで、全体には及んでいません。保存状態がいいことから、今後の調査ではさらに新しい事実が見つかるかもしれませんね。まだまだ、謎に包まれた古墳です。
箸墓古墳
奈良県桜井市にある古墳時代前期の前方後円墳です。宮内庁により第7代孝霊天皇の皇女、倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)の墓として管理されていますが、ここを卑弥呼の墓とする研究者がいます。そして、五塚原古墳がここ「箸墓古墳」と類似点があることを発見され、古代史解明の鍵を握ると話題になったのです。
4.口コミ
卑弥呼と関係? 五塚原古墳 – Y!ニュース (2014年11月10日(月)掲載) http://t.co/M3CrXXZsc8 #考古学
— なかまき こーいちろー (@sarada23) 2015, 1月 15
京都府向日市。五塚原古墳。箸墓がモデルの最古級の古墳だとかなんとかかんとか。外からだとただの雑木林だけど、登ってみるとくびれ部がいい感じでくびれてる。墳丘上で正月から古墳巡りしてる熱心な古墳ファンの方とお会いしてしばし情報交換など。 pic.twitter.com/Ac5Q9pAp3f
— 焼町焼 (@yakemachiyake) 2015, 1月 6
5.詳細
■ 基本情報
- ・名称: 五塚原古墳
- ・住所: 向日市寺戸町芝山3-1
- ・アクセス: 阪急京都線「東向日駅」から徒歩約10分
- ・電話番号:075-931-9901(向日市教育委員会文化財調査事務所)
- ・公式サイトURL: http://www.city.muko.kyoto.jp/gaiyo/shi-isan-go.html
わくわくしますね。古墳ファンならずとも、邪馬台国に君臨した卑弥呼の墓とされた「箸墓古墳」と類似しているという「五塚原古墳」今後の調査を大いに期待したいです。