奈良県天理市。奈良県北中部にあるこの都市は、宗教都市であり、農業都市であり、同時に数々の神話や伝説に彩られた土地でもあります。日本の最古の歴史書である古事記や日本書記に関わる舞台を紹介します。
山の辺の道(やまのべのみち)は、天理市だけにとどまらないのですが、その一部である近鉄天理駅から近鉄桜井駅までを地図で切り取るとこんな風になります。
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1.山の辺の道(やまのべのみち)
古事記は日本最古の歴史書と言われています。山の辺の道は7世紀初頭に造られた、やはり日本最古の道路の一つと言われています。三輪山の裾を縫うようにして南北に広がる、約26キロメートルの道です。古代のロマンに浸りたい方に
山の辺の道(やまのべのみち)には、古事記や万葉集ゆかりの寺社や旧跡が複数あります。また万葉集の歌碑がところどころに佇んでいます。歩きながら確かめるのは楽しいですが、ゆるやかながらアップダウンがあるため、歩きやすい靴で行くことが無難です。山の辺の道(やまのべのみち)は、天理市だけにとどまらないのですが、その一部である近鉄天理駅から近鉄桜井駅までを地図で切り取るとこんな風になります。
■ 基本情報
- ・名称:山の辺の道(やまのべのみち)
- ・参考サイトURL:http://www3.pref.nara.jp/miryoku/aruku/1195.htm
2.石上神宮(いそのかみじんぐう)
天理市には日本最古と呼ばれるものが多いです。日本書記の記述によれば、石上神宮(いそのかみじんぐう)は日本で最古に設立された神宮の一つになります。またパワースポットとしても有名です。パワースポットだけあり、主祭神も強そう!!
主祭神は布都御魂大神 (ふつのみたまのおおかみ)、神体の布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ)に宿る神霊ということで、なんだかとても強そうです。布都御魂剣は日本神話に登場する霊剣で、雷神にして剣神タケミカヅチを大いに助けました。■ 基本情報
・名称:石上神宮(いそのかみじんぐう)
・住所:天理市布留町384
・アクセス 天理駅より徒歩で約30分、タクシーだと10分、バスだと奈良交通バス苣原行き乗車、「石上神宮前」下車7分、徒歩5分。
・営業時間:境内自由
・電話番号:0743-62-0900 FAX:0743-63-3124
・公式サイトURL:http://www.isonokami.jp
3.大和神社(おおやまとじんじゃ)
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石上神宮(いそのかみじんぐう)と同じく、最古の神社の一つとされています。御祭神は日本大國魂(やまとおおくにたま)大神です。奈良時代には遣唐使が出発前に交通祈願の祈りを捧げにやってきました。あの戦艦の守護神に
同じ名前のため第二次世界大戦中には「戦艦大和」の中でも、当社の祭神の分霊が艦内で祀られていました。戦後には、神社の境内に「戦艦大和記念塔」が建立されています。■ 基本情報
- ・名称:大和神社(おおやまとじんじゃ)
- ・住所:〒632-0057 奈良県天理市新泉町306
- ・アクセス:
- 電車の場合
① 近畿日本鉄道で ☆ 近鉄難波-天理(約60分)(大和西大寺・平端経由) - ☆ 大和八木-天理(約20分)(平端経由)
- ② 天理駅より奈良交通バスで
- ☆ 天理-大和神社前(約10分) (桜井駅行きバス)
- ☆ 桜井-大和神社前(約20分) (天理駅行きバス) 大和神社前から徒歩5分
- ③ JR万葉まほろば線で
- ☆ 長柄駅から徒歩で約7分 天理-長柄(4分) 奈良-長柄(17分)
- 桜井-長柄(13分)
- 自動車の場合
- ☆ 西名阪自動車道天理インターから約15分
- 観光バスの駐車可 駐車場:一の鳥居をくぐりすぐ左側。
- ・電話番号:TEL 0743-66-0044 FAX:0743-66-0044
- ・メールアドレス:ooyamato@opal.plala.or.jp
- ・公式サイトURL:http://ooyamatohp.net/
4.夜都岐神社(やつぎじんじゃ)
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夜都伎神社とも書かれ、「やつき」「やとぎ」などとも読まれます。祭神はそれぞれ古事記や日本書紀、日本神話に出てくる、武甕槌命(タケミカヅチ)、姫大神、経津主命(ふつぬしのかみ)、天児屋根命(あめのこやねのみこと)です。 美声の神
祭神の一人、児屋根命(あめのこやねのみこと)は美声で知られる神です。太陽の神、天照大神(あまてらすおおみかみ)が弟スサノオの乱暴に怒り、天岩戸に引きこもり、世界が闇に包まれたときには、天照大神に出てきてもらうために岩戸の前で、祝詞を唱えました。■ 基本情報
- ・名称:夜都岐神社(やつぎじんじゃ)
- ・住所:奈良県天理市乙木町765
- ・参考サイトURL:https://ja.wikipedia.org/wiki/夜都岐神社
5.崇神天皇陵(すじんてんのうのみささぎ)
『古事記』『日本書紀』に記される第10代天皇の御墓です。崇神天皇がそれまでの天皇と違う点は、実際に存在した可能性が高い点です。それまでの天皇は古 事記や日本書紀に記録はあれど業績が書かれておらず、非実在の存在ではないかという考えが主流です(これらの天皇も実在したと唱える人もいます)。最高の散歩道、最高の休憩所
地域の名を取って「行燈山(あんどんやま)古墳」とも呼ばれることもあります。龍王山麓から西へ伸びる丘陵を利用して造られた古墳で、周囲には濠が巡っています、緑が目に優しく、歩くのにも休むのにも良いところです。■ 基本情報
- ・名称:崇神天皇陵(すじんてんのうのみささぎ)
- ・住所:奈良県天理市柳本町
- ・アクセス:柳本駅から徒歩で行けます。
- ・参考サイトURL:http://kanko-tenri.jp/kanko_guidance/nanbu/suzinryou_kofun.html
6.景行天皇陵(けいこうてんのうのみささぎ)
http://small-life.com/archives/08/02/1110.php
景行天皇は、古事記や日本書紀に記される第12代天皇です。日本最大の英雄伝説の持ち主の一人、日本武尊(やまとたける)の父親に当たります。記録には彼自身のエピソードは乏しく、大半が日本武尊(やまとたける)の逸話で占められています。山の辺の道(やまのべのみち)
古事記には「御陵は山邊の道上にあり」と記されていて、その言葉の通り、陵(みささぎ)は、奈良県天理市渋谷町にある山邊道上陵(山辺道上陵、やまのべのみちのえのみささぎ)に治定されています。考古学的には渋谷向山古墳(しぶたにむこうやまこふん)と呼ばれます。■ 基本情報
- ・名称: 景行天皇陵(けいこうてんのうのみささぎ)
- ・住所: 奈良県天理市渋谷町
- ・アクセス: JR桜井線「巻向」北東徒歩約10分
- 近鉄大阪線・JR桜井線「桜井」~奈良交通バス「桜井駅」→「渋谷」南徒歩約3分
- 近鉄天理線・JR桜井線「天理」~奈良交通バス「天理駅」→「渋谷」南徒歩約3分
- ・参考サイトURL: http://goryou.fc2web.com/goryou01/012.html
7.手白香皇女衾田陵(たしらかのひめふすまだのみささぎ)
http://bell.jp/pancho/travel/yamanobe/fusumada_ryo.htm
手白香皇女は継体天皇の皇后と考えられている女性です。『古事記』では名前が手白髪郎女(たしらがのいらつめ)と表記されています。このようにして継体天皇と手白香皇女との間に生まれた欽明天皇が、今日まで長く続く皇室の祖となっています。年代的には??
宮内庁は手白香皇女衾田陵として、奈良県天理市中山町に所在する西殿塚古墳を治定していますが、古墳の形式と年代が合致していません。実際の手白香皇女衾田陵は、同じく奈良県天理市にある西山塚古墳とする説が強いです。ややこしいですが、一文字違う「西殿塚古墳」と「西山塚古墳」です。■ 基本情報
- ・名称: 手白香皇女衾田陵(たしらかのひめふすまだのみささぎ)
- ・住所: 奈良県天理市中山町
- ・アクセス:JR/近鉄の天理駅から桜井行きバスで中山下車、東へ約600m
- ・参考サイトURL:
- http://kanko-tenri.jp/kanko_guidance/nanbu/nisitonozuka_kofun.html
素材提供:トリップアドバイザー