夕食のタイミングがないまま夜遅くなってしまった…、そんな夜こそ美味しい食事とワインで疲れを癒したい。
夜0時過ぎてもOKな、深夜の美食ダイニングをご紹介。今からでも電話して、席が空いていればGo! 今宵は、こんな店に足を運ぼう。
渋谷のBunkamuraで観劇や映画の後、確実に美味しい夜ごはんがいただけるのがこちら!
看板らしきものもない外観(入口横のショーケースに店名を記入したボードは置いてあるが)だが、ご心配なく。いったん足を踏み入れてみれば、とっぷり深夜まで飲んでしまいたくなる居心地の良さだ。
紫×黒レースの少々妖艶な雰囲気漂うラウンジ的な一角があり、さらに奥へ進むとカウンターキッチンと味わいのある大きなテーブルが現れる。
「店主厳選の、料理に合ったワインやシャンパンを提供していただける。料理は季節によって変わります」
メニュー表は、パテやリエット、コンフィ、ブータン・ノワールといったビストロの定番料理が並ぶページと、「スペシャリティ」と記されたその日おすすめの料理のページとで構成されている。
フランスで数年を過ごした店主・藪内博隆さんの技術はフレンチが基本であるが、とりたててそれを標榜してはいない。香辛料を纏わせてローストした枝豆といった料理も、当たり前のようにしっくりきてしまうから面白い。
年に数回何カ所を、あるいは、ここと決めた都市に長期滞在するのだという。そして、旅先で味わった食材やスパイス使いが料理に反映され、これまたどこかの旅先で買い求めたさらに盛られたりする。
料理のみならず、薮内さんのセンスを味わう、そんな空間だ。「まさにセンスが良いとはこういう事だろう。色鮮やかに盛り付けられた料理の数々に、ワイン目当ての人も目を惹いてしまう」
「店は薮内さんひとりで切り盛りしている」
店じまいが早い銀座において、深夜の腹ペコさんの救世主といえるのがこちらの店。
賑やかに飾られた1階、ホワイトクロスのテーブルが並ぶ2階、趣は違えども華やかな空気感、充満する濃密な料理の香り、旨い料理とワインによるゲストの幸せそうな笑顔と喧騒は本場のビストロのよう。
にぎわいの中に、ホッと紛れ込んで一息つけるオアシスだ。
「1階の空間は、重厚感のあるアンティークとエスプリの効いた小物が調和し、心地良い賑わいを生み出している。まさにパリのビストロ」
そんな空間で供される料理は、アラカルトで常時60種以上。
いただけるメニューはその時々によって違うが、香ばしく焼き上げたローストチキンにトマトの酸味と甘みを活かしたラタトゥイユや、濃厚なフォアグラのソテーなど……。日本的にアレンジを加えない、伝統的なビストロ料理がずらり。
フランス産を中心に200種以上揃うワインとともに気軽に本物の美味。ビストロ本来の姿を銀座の路地裏に体現した、稀少な店である。
どんなに遅い時間でも、この店に寄って一日の疲れをほどきたくなる居心地のいい店だ。
テーブルとカウンターを設けた店内は、17席のこぢんまりとした造り。けれど満席でも不思議と閉塞感はなく、むしろアットホームな雰囲気で親密な距離感が心地良いのは、オーナーの野崎厚夫さんの人柄がなせるもの。
メニューは、本格派イタリアンから洋食まで幅広く、ナポリタンやオムレツライスなどもさらりとメニューに載せる気取らなさがまたいい。それぞれがシェアを前提とした多めのポーションで、どれもそそられるものばかりなのである。
ワインはフランス産に加え、アメリカ産、オーストラリア産も揃え、総じて値頃。一度訪れると秘密の場所にしたくなる、そんな魅力にあふれた小さな食堂だ。
「「ナポリタン」。正統派洋食の決定版とでもいうべき一品。素朴だがプロならではの旨さ」「シンプルでセンスを感じさせる店内。深夜までの営業も心強い」
カウンター席オンリーだから一人客でもさっと立ち寄りやすい。メニューはサクッと系からがっつり系までバランスよく、しかもラストオーダー遅め、と家の近くにあったら相当うれしいこんなお店。
と思ったら、シェフの瀬野背介さんも「ご近所の皆さんに愛される、地元密着型のお店を目指しています」という。
「アルザス料理がベース。こちらは前菜の「ヒブレスカス」」
そのときどきで楽しめるメニューには、シェフのアルザスとブルコーニュでの就業経験がしっかり反映されている。たとえば前菜は、茹でたジャガイモにふんわりとした白チーズのフロマージュ・ブランを付けて食べるアルザスの郷土料理「ヒブレスカス」をアレンジ。
メインディッシュは、肉の炭火焼き。お腹の空き具合に合わせてハーフポーションにもしてくれる。
夜遅くでも、ココでしか味わえない気のきいたつまみで、選びぬかれたワインを味わえる、一人客OKなカウンター店。こんな条件がそろう店、うれしいじゃないか。「店は新宿通りから1本入った裏通りに位置する」
「鶏」にこだわったビストロがこちら。店名に冠された「ヴォライエ」とは、フランス語で「家禽屋」の意。鶏を筆頭にホロホロ鳥、鳩などの鳥類をメインとする店である。
「豚を得意とするビストロはあるけれど、鶏類はまだない。けれど、鶏は部位による食感や味わいの違いが幅広く、メニューに広がりが出るのではと思って」と、シェフ。
その言葉通り、この店ならではの鶏料理が揃う。「セセリとパクチーのサラダ」は、噛みしめるほどに旨味が出てくる、鶏の首肉を使った一品。隠し味は、なんと魚醤。これが、セセリとパクチー独特の風味を引き立てている。
「ホロホロ鳥のクレピネット」は、一旦コンフィにし身をほぐしてからレンズ豆やスパイス、ハーブとともに網脂で包んで焼き色を付ける。
ジュラ地方固有の“黄色いワイン”ヴァン・ジョーヌと、愛媛から届くキジで取ったダシにバターを加えたソースは、美しい色合いとキレのいい酸味が印象的だ。
そして、〆に食べたいチキンライスには、ふっくらやわらかな食感の鶏胸肉と野菜がたっぷり。ワインはアリゴテ、ジュラ、国産ワインを中心に。
夜中だからこそ、ヘルシーで旨みたっぷりな鶏料理、ここにしかない魅力があるビストロだ。
「店は蛇崩の交差点のほど近くに位置している」
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夜0時過ぎてもOKな、深夜の美食ダイニングをご紹介。今からでも電話して、席が空いていればGo! 今宵は、こんな店に足を運ぼう。
渋谷で深夜0時過ぎに旨い料理で飲むならココ!『LABO』
LO26:00
「常連客が決まってオーダーするという定番メニューの『温野菜』」渋谷のBunkamuraで観劇や映画の後、確実に美味しい夜ごはんがいただけるのがこちら!
看板らしきものもない外観(入口横のショーケースに店名を記入したボードは置いてあるが)だが、ご心配なく。いったん足を踏み入れてみれば、とっぷり深夜まで飲んでしまいたくなる居心地の良さだ。
紫×黒レースの少々妖艶な雰囲気漂うラウンジ的な一角があり、さらに奥へ進むとカウンターキッチンと味わいのある大きなテーブルが現れる。
「店主厳選の、料理に合ったワインやシャンパンを提供していただける。料理は季節によって変わります」
メニュー表は、パテやリエット、コンフィ、ブータン・ノワールといったビストロの定番料理が並ぶページと、「スペシャリティ」と記されたその日おすすめの料理のページとで構成されている。
フランスで数年を過ごした店主・藪内博隆さんの技術はフレンチが基本であるが、とりたててそれを標榜してはいない。香辛料を纏わせてローストした枝豆といった料理も、当たり前のようにしっくりきてしまうから面白い。
年に数回何カ所を、あるいは、ここと決めた都市に長期滞在するのだという。そして、旅先で味わった食材やスパイス使いが料理に反映され、これまたどこかの旅先で買い求めたさらに盛られたりする。
料理のみならず、薮内さんのセンスを味わう、そんな空間だ。「まさにセンスが良いとはこういう事だろう。色鮮やかに盛り付けられた料理の数々に、ワイン目当ての人も目を惹いてしまう」
「店は薮内さんひとりで切り盛りしている」
伝統のスタイルと空間でパリの香り漂う 『ヌガ』
LO24:00
「「自家製ソーセージ」は力強い肉の味わいをダイレクトに楽しめるビストロらしい骨太の一品」店じまいが早い銀座において、深夜の腹ペコさんの救世主といえるのがこちらの店。
賑やかに飾られた1階、ホワイトクロスのテーブルが並ぶ2階、趣は違えども華やかな空気感、充満する濃密な料理の香り、旨い料理とワインによるゲストの幸せそうな笑顔と喧騒は本場のビストロのよう。
にぎわいの中に、ホッと紛れ込んで一息つけるオアシスだ。
「1階の空間は、重厚感のあるアンティークとエスプリの効いた小物が調和し、心地良い賑わいを生み出している。まさにパリのビストロ」
そんな空間で供される料理は、アラカルトで常時60種以上。
いただけるメニューはその時々によって違うが、香ばしく焼き上げたローストチキンにトマトの酸味と甘みを活かしたラタトゥイユや、濃厚なフォアグラのソテーなど……。日本的にアレンジを加えない、伝統的なビストロ料理がずらり。
フランス産を中心に200種以上揃うワインとともに気軽に本物の美味。ビストロ本来の姿を銀座の路地裏に体現した、稀少な店である。
いい塩梅の距離感と料理のワインバー 『モノポール』
LO26:00
「ワインに合う前菜はその時々のおたのしみ」どんなに遅い時間でも、この店に寄って一日の疲れをほどきたくなる居心地のいい店だ。
テーブルとカウンターを設けた店内は、17席のこぢんまりとした造り。けれど満席でも不思議と閉塞感はなく、むしろアットホームな雰囲気で親密な距離感が心地良いのは、オーナーの野崎厚夫さんの人柄がなせるもの。
メニューは、本格派イタリアンから洋食まで幅広く、ナポリタンやオムレツライスなどもさらりとメニューに載せる気取らなさがまたいい。それぞれがシェアを前提とした多めのポーションで、どれもそそられるものばかりなのである。
ワインはフランス産に加え、アメリカ産、オーストラリア産も揃え、総じて値頃。一度訪れると秘密の場所にしたくなる、そんな魅力にあふれた小さな食堂だ。
「「ナポリタン」。正統派洋食の決定版とでもいうべき一品。素朴だがプロならではの旨さ」「シンプルでセンスを感じさせる店内。深夜までの営業も心強い」
食いしん坊のツボを押さえたカウンターダイニング『ドゥエ リーニュ』
LO25:00
「「シャラン鴨の炭火焼き」。料理は季節によって変わります」カウンター席オンリーだから一人客でもさっと立ち寄りやすい。メニューはサクッと系からがっつり系までバランスよく、しかもラストオーダー遅め、と家の近くにあったら相当うれしいこんなお店。
と思ったら、シェフの瀬野背介さんも「ご近所の皆さんに愛される、地元密着型のお店を目指しています」という。
「アルザス料理がベース。こちらは前菜の「ヒブレスカス」」
そのときどきで楽しめるメニューには、シェフのアルザスとブルコーニュでの就業経験がしっかり反映されている。たとえば前菜は、茹でたジャガイモにふんわりとした白チーズのフロマージュ・ブランを付けて食べるアルザスの郷土料理「ヒブレスカス」をアレンジ。
メインディッシュは、肉の炭火焼き。お腹の空き具合に合わせてハーフポーションにもしてくれる。
夜遅くでも、ココでしか味わえない気のきいたつまみで、選びぬかれたワインを味わえる、一人客OKなカウンター店。こんな条件がそろう店、うれしいじゃないか。「店は新宿通りから1本入った裏通りに位置する」
夜中でも鶏ならヘルシーで罪悪感もない!?『ヴォライエ シバラク』
LO25:00
「甘さを控えた自家製トマトケチャップを使う「ビストロチキンライス」」「鶏」にこだわったビストロがこちら。店名に冠された「ヴォライエ」とは、フランス語で「家禽屋」の意。鶏を筆頭にホロホロ鳥、鳩などの鳥類をメインとする店である。
「豚を得意とするビストロはあるけれど、鶏類はまだない。けれど、鶏は部位による食感や味わいの違いが幅広く、メニューに広がりが出るのではと思って」と、シェフ。
その言葉通り、この店ならではの鶏料理が揃う。「セセリとパクチーのサラダ」は、噛みしめるほどに旨味が出てくる、鶏の首肉を使った一品。隠し味は、なんと魚醤。これが、セセリとパクチー独特の風味を引き立てている。
「ホロホロ鳥のクレピネット」は、一旦コンフィにし身をほぐしてからレンズ豆やスパイス、ハーブとともに網脂で包んで焼き色を付ける。
ジュラ地方固有の“黄色いワイン”ヴァン・ジョーヌと、愛媛から届くキジで取ったダシにバターを加えたソースは、美しい色合いとキレのいい酸味が印象的だ。
そして、〆に食べたいチキンライスには、ふっくらやわらかな食感の鶏胸肉と野菜がたっぷり。ワインはアリゴテ、ジュラ、国産ワインを中心に。
夜中だからこそ、ヘルシーで旨みたっぷりな鶏料理、ここにしかない魅力があるビストロだ。
「店は蛇崩の交差点のほど近くに位置している」
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