福岡県柳川市へ遊びに行くなら旅の目玉は柳川の川下りですよね。でももし川下り当日に雨が降ってしまったら・・・?悪天候ではない限り、貸出されるポンチョを着て川下りを決行します。「雨の柳川・川下り」だけで旅が終わらぬよう、雨でもちゃんと楽しめる柳川観光スポットをご案内します♪
1.見どころいっぱい柳川藩主立花家の「御花」
まずは柳川を代表する観光スポットの「御花」。堀に囲まれた7千坪の敷地には、江戸時代の柳川藩主立花家が建てたお屋敷と庭園・迎賓館があります。「御花」の敷地にあるお屋敷や庭園・迎賓館すべての全域を「立花氏庭園」と称され、国の名勝に選ばれています。宮城県松島の景観に見立てた「松濤園」
敷地の半分を占める「松濤園」は海に見立てた池と、その周りに埋められた大小1500個の石を島に見立て、緑が美しい280本のクロマツを並べて風光明媚な庭景を作り上げています。庭を散策するのではなく、お座敷から松濤園の眺望を楽しむ鑑賞式庭園になっていますので、雨でもしっとり日本庭園を楽しむことができます。冬には野鴨も飛来するそうで冬の風物詩にもなっています。
100畳の大広間
クロマツの緑が色鮮やかな日本庭園「松濤園」と「西洋館」の両方が望める100畳の大広間では、結婚式披露宴や各種パーティの利用が可能です。そこは一部の畳を取り外すと能舞台になり、能舞台での挙式ができる和婚プランもあります。白無垢を身にまとい柳川らしい花嫁舟に乗って嫁入りするのも日本情緒があって素敵ですね。立花家の迎賓館として建てられた「西洋館」
瓦屋根の街並みに一際目立つ白亜の西洋建築物「西洋館」は、明治政府が建てた鹿鳴館建築の様式を取り入れた建築物で、要人を招くための園遊会の場として明治43年に建てられました。見事な天井のレリーフやランプシェードは当時のまま今も使われています。玄関室はイオニア式の3つの木注で支えられた3連アーチ、暖炉やアンティーク家具の調度品など、明治・大正時代にタイムスリップしたかのような空間です。「西洋館」でも挙式やハウスウェディングの利用が可能ですので、土日は婚礼などで大広間・西洋館共に見学ができない場合があるかもしれません。
■ 基本情報
- ・名称: 柳川藩主立花邸 御花
・住所: 〒832-0069 福岡県柳川市新外町1番地 - ・アクセス:西鉄柳川駅から西鉄バスにて沖端方面行き15分~20分「御花前」下車
- ・営業時間: 9:00~18:00
- ・定休日: なし
- ・電話番号: 0944-73-2189
- ・入園料: 大人500円、高校生300円、小・中学生200円
- ※上記入園料で松濤園・大広間・西洋館・レストラン対月館への入園が可能
- ・所要時間: 約1~1.5時間
- ・公式サイトURL: http://www.ohana.co.jp/
2.立花家史料館
「立花家史料館」は立花邸御花の敷地内にあります。柳川藩初代藩主、立花宗茂が着用した甲冑をはじめ、 藩主夫人の婚礼調度、 装束、 茶道具、能道具など、400年以上にわたって継承された立花家の歴史を物語る史料が展示されています。見どころ
旧大名家が所蔵する品々は、明治維新や第二次世界大戦の混乱期に流出するなどして、まとまった数のコレクションを維持することが難しくなっています。こうした立花家の大名家時代・伯爵家時代それぞれの御道具類が現存または維持されていることは、歴史的にも大変希少価値が高いと言えます。立花家の宝物は5,000とあり、蔵から出される美術工芸品や雛人形のコレクションなど展示物は季節ごとに変わりますが、貴重な品々に出会える感動をぜひ味わってください。
■ 基本情報
- ・名称:立花家史料館(国指定名勝 立花氏庭園内)
- ・住所: 〒832-0069 福岡県柳川市新外町1番地
- ・アクセス:西鉄柳川駅から西鉄バスにて沖端方面行き15分~20分「御花前」下車
- ・営業時間: 9:00~18:00
- ・定休日: なし
- ・電話番号: 0944-77-7888
- ・入園料: 大人500円、高校生300円、小・中学生200円
- ※上記入園料で松濤園・大広間・西洋館・レストラン対月館への入園が可能
- ・所要時間: 約1時間
- ・公式サイトURL:http://www.tachibana-museum.jp/
3.北原白秋生家・白秋記念館
「御花」から歩いてそう遠くないところに「北原白秋生家・白秋記念館」があります。小さいころ雨の日によく口ずさんだ北原白秋の童謡「雨ふり」は、今でも雨の日に口ずさみたくなりますし、「この道」を聴くと、歌詞の情景がとても美しく懐かしい気持ちにさせられるので胸が熱くなります。白秋が活躍した当時も、ラジオから流れてくる白秋の童謡に、大人も子供も、誰もがじっと耳を傾けていました。
商家だった北原白秋の生家
豊かな感情で数多くの作品を残した北原白秋は、代々柳川藩御用達の海産物問屋として栄えた北原家に生まれ育ちます。父の代では造り酒屋を営んでおり、昭和44年に復元された「生家」の内部を見学できます。白秋の著書や遺品、柳川にゆかりの深い資料が展示されています。白秋記念館で白秋を知る
昭和60年に生誕100周年の記念として建てられた「白秋記念館」には、明治、大正、昭和の3代を生きた北原白秋の業績やその生涯を5つの時代に分けて、白秋直筆の原稿や貴重な資料の数々を交えながら展示・紹介されています。そして、柳川の歴史と水郷のある人々の暮らしについても展示されています。また、白秋の詩歌や生涯をまとめた映像がビデオシアターで上映されており、白秋の肉声も聴けるなど白秋について詳しく知らなかった方でも白秋の偉大さにのめり込んでしまいます。
■ 基本情報
- ・名称:北原白秋生家・白秋記念館
- ・住所:〒832-0065 福岡市柳川沖端55-1
- ・アクセス:西鉄柳川駅から西鉄バス「早津江」行きに乗車し「水天宮入口」バス停下車/徒歩5分
- ・営業時間:9:00~17:00
- ・定休日:12/30~1/1の年末年始のみ
- ・電話番号:0944-73-8940
- ・料金:大人500円、学生450円、小人250円(駐車場は1時間無料)
- ・所要時間:約1~1.5時間
- ・公式サイトURL:http://www.hakushu.or.jp
4.からたち文人の足湯
一度に70名が利用できるという「からたち文人の足湯」で、雨で冷えた足元を温めに行きましょう。目の前は公園になっており、足湯を挟んで反対側には水郷があるという、眺めの良い川下りコース沿いにあります。北原白秋や檀一雄、長谷健などの柳川ゆかりの文人がパネルで紹介されています。大きな屋根とトロトロのお湯
屋根が大きくせり出しているので雨に濡れる心配はありません。公衆トイレも完備されている休憩所です。温泉はトロトロのお湯で湯上りはスベスベになるとの声があり、柳川の人々にも親しまれている足湯です。疲れた足を温めてほっこり、心も体も癒してください。■ 基本情報
- ・名称:からたち文人の足湯
- ・住所:〒832-0057 福岡県柳川市弥四郎町9
- ・アクセス:西鉄柳川駅より堀川バスで15分「保養センター前」下車すぐ
- ・電話番号:0944-73-8111(柳川市観光課)
- ・料金:無料
- ・所要時間:約30分
- ・公式サイトURL:http://www.yanagawa-net.com/midokoro-karatachi.html
5.柳川百年蔵の「森山醤油」
いま柳川の観光名所として人気が高まってきているのが醤油仕込み体験や生醤油搾り体験ができる「森山醤油」。創業明治33年の「森山醤油」は水郷めぐりの終点である沖端にあります。福岡県産丸大豆と小麦を使用して作られる醤油は、100余年、伝統を受け継ぎながら柳川の味を支えています。柳川ブランド認定商品の甘口醤油「こいくち醤油 芙蓉」は、どんな料理にも適した素材の味を引き立たせる万能醤油として人気があります。
生醤油搾り体験がおすすめ
もろみを購入したら手づくり体験開始です。3年または1年熟成させたもろみを樽からすくい麻袋に詰めます。生醤油を手動で搾るための容器にもろみをセットし、木の板を乗せて圧力をかけると醤油が1液ずつ出てくるので、搾りたての生の醤油をボトルに詰めていきます。所要時間は1時間程度ですが、楽しい醤油の話を学びながら150mlの”マイ醤油”が持ち帰れるとあって、自分が搾った醤油への愛着も湧きます。
■ 基本情報
- ・名称:森山醸造「柳川醤油工房」
- ・住所:〒832-0065 福岡県柳川市稲荷町26
- ・アクセス:西鉄柳川駅より西鉄バスにて沖端方面行き15分~20分「御花前」下車/徒歩12分
- ・営業時間:未定
- ・定休日:未定
- ・電話番号:0944-73-6338
- ・料金:1,350円
- ・所要時間:約1時間
- ・公式サイトURL:http://www.moriyama1900.com/index.html
雨の日の柳川観光もいろいろと楽しめそうですよね?ぜひ素敵な思いでをたくさん作って帰ってくださいね。