寒い時には、寒い時にしか見られない風景が見たい。だったら秩父がおすすめです。秩父にはみごとな氷柱を見られる場所が3つあります。今回は、比較的新しい、「あしがくぼ」のご紹介です。池袋から西武線で行けるのも大きなメリット。氷がつくる別世界を見にいきましょう。(写真は昨年以降のものです)
1.行ったらここをチェック!
1.ビッグサイズの氷柱
http://www.chichibu.co.jp/topics/2015/01/19140/
「あしかくぼ」の氷柱は、山の斜面を利用して作ったもの。人工的なものですが、300メートルもつづく氷柱の風景は、ほんとうにキレイ。冬ならではの景色ですね。氷柱はその時の気温を見ながら、地元の人たちが沢の水をくみ上げてまき、次第に凍っていくのを待つのです。
自然が相手の事なので、なかなか思い通りに凍らないこともあります。特に2015~16年の冬は暖かく、大きな氷柱ができるほど冷えないため、年明けからようやく見られることになりました。
会場の面積は約1,500㎡。氷柱の出来ている部分は約3,600㎡kもあります。広い会場ですが、なかには遊歩道が完備されているので、見て歩くのも大変ではありません。のんびり眺めましょう。
2.さわれます♪
http://www.chichibu.co.jp/topics/2015/01/19140/
氷柱は、高さの平均が約30m。幅は、120~150mもあります。あちこちで自然が生み出す造形美が見られるので、カメラが趣味の人は本格的に写真を撮りにいくつもりで出かけましょう。会場内の遊歩道は約160mあり、氷柱はすぐそばにあります。
もちろん手でさわっても大丈夫。あまりさわって手が冷たくなったら、会場内の火がたかれているところで温まりましょう。まわりには売店などもありますし、こじんまりとした手作り感あふれるところがいいですね。
もともとこのイベントは、横瀬町の新しい観光名所として始まったものです。兵ノ沢(ひょうのさわ)地域でスタートし、駅から会場までの道も整備されていて歩きやすい。いろいろな気配りがされているイベントです。
3.ライトアップ
http://www.yokoze.org/2015/01/10598/
ライトアップは、毎週金・土・日曜日におこなわれます。時間は日没~午後8時まで。昼間の氷柱も豪快で真っ白。とてもきれいですが、ライトアップされているとより幻想的です。ライトの光によって氷柱がさまざまな色に変わり、どんどん違った表情を見せてくれます。
こちらに来るには、西武鉄道など公共交通機関を利用するのがオススメ。ですが、駐車場もあります。「道の駅 果樹公園あしがくぼ」の第二駐車場を無料で使えます。
駐車場からは歩いて約10分。距離がありますし、会場内の足元も滑りやすいので、靴は冬用のブーツなどがおすすめです。また兵ノ沢エリアは風もありますので、寒さ対策は万全にしてお出かけください。
氷柱会場は、やや風がある場所なので三十槌の氷柱や尾ノ内百景氷柱よりも寒さを感じるかも知れません。お出かけの際は、防寒対策をしっかりして下さい。
4.電車も見られます
https://www.youtube.com/watch?v=Cag7LYUt7C8
すぐちかくを西武鉄道が走っているので、氷柱と一緒に電車も見ることができます。ちょっとしたことですが、鉄っこには嬉しいオマケです。ついでに、この「あしがくぼの氷柱 」は、西武秩父線の車窓からも見えるのです。
イベントの開催期間中は、秩父線の特急レッドアロー号の一部が芦ヶ久保駅で臨時停車しますし、停車しない電車も氷柱が見える場所では、電車の速度を落として運転します。写真がとれるほどではありませんが、見るには十分なスピードです。
ちなみに今年のイベント期間は、2016年1月4日(月)~2月28日(日)までの予定です。途中、気温によっては早めに終了してしまうこともありますので、みたい人は2月中旬くらいまでに行きましょう。昨年は3/1までおこなわれました。
5.昼間は甘酒か紅茶の接待がある♪
http://www.chichibu.co.jp/topics/2014/01/16423/%E3%81%82%E3%81%97%E3%81%8C%E3%81…
昼間にかぎったサービスですが、会場で甘酒か紅茶を1杯無料でいただけます。横瀬町は、秩父茶の産地です。品種は主に「やぶきた」ですが、最近では「さやまかおり」や「ふくみどり」なども栽培しています。日本茶は最初の1番茶で、紅茶は2番茶で作ります。
会場で提供されるのは、もちろん地元産の紅茶です。甘酒も地元のボランティアスタッフ(おもてなしレディと呼びます♪)がつくったもので、飲めば身も心もホコホコ。入場券の半券を会場内売店に持っていけば、いただけますよ~。
売店に限らず、氷柱も地元の人の手作り。これには、秩父市にある小鹿野町の尾ノ内氷柱スタッフからの指導が生きています。秩父地方の冬の観光名所として有名な市大滝の三十槌(みそつち)の氷柱、小鹿野町の尾ノ内百景の氷柱と「あしがくぼの氷柱 」をくわえて、秩父の三大氷柱ができました。
2.実際の風景は、こんなふうです
あとで一眼で撮ったやつあげますね!! 芦ヶ久保の氷柱。 #芦ヶ久保の氷柱 #芦ヶ久保 #写真好きな人と繋がりたい #写真撮っている人と繋がりたい pic.twitter.com/uwOSVyvdQd
— こげ。 (@koge0218) 2015, 1月 24
ライトアップの光景です。こうやってみると、実に神秘的ですね。ライトの色が変わるので、そのたびにシャッターを切りたくなります。とれた写真は、ますます幻想的です。昨年お世話になった#埼玉県 #秩父郡 #横瀬町 での一枚。 1月4日~2月末まで、西武秩父線 #芦ヶ久保 (あしがくぼ)駅より徒歩すぐの場所にある「 #あしがくぼの氷柱 」。毎週末はライトアップを行います。昨年のようすです。どうぞ! pic.twitter.com/v7jeiSrX6B
— モチダ氏の持ち出し (@mcdsx2) 2015, 12月 10
昼間の風景はこんな風です。ライトアップもきれいですが、氷柱の迫力と氷の花の美しさをたっぷり見たければ、昼間のほうがおすすめです。遊歩道もこの通り、とても歩きやすそうです。
最後はお約束の、電車と氷柱。この距離感です。車窓からもキレイに見えます。どうせなら、氷柱にさわったり、寒さを体感したりしたいので、下車して会場にいったほうがいいですよ~。
3. 道の駅でまったり
http://ccsf.jp/~mwe/tour/20090411/6.html
「道の駅 果樹公園あしがくぼ」は、イベント用の駐車場になっていますが、ぜひとも立ち寄って休憩したいスポット。地元の農産品や横瀬町名物のお茶などが購入でき、おみやげにちょうどいい。おまけに、駐車場だけでなく芦ヶ久保駅に隣接していますので、帰りのショッピングにぴったりなんです。
冷え切った体には、名産の紅茶やホットコーヒーがありがたい。大人気商品のプレミアムソフトクリームは、残念ながら11月末で販売終了。再開は氷柱イベントが終了した3月の下旬ごろからです。これだけを食べに、また着てもいいかも。
食堂では、手打ちうどんや手打ちそば、秩父名物のみそポテトがあります。 みそポテトは、ジャガイモを天ぷらにして、上に味噌だれをかけたもの。ほくほくのジャガイモに甘い味噌が絶妙です。
■ 基本情報
- ・名称: 道の駅 果樹公園あしがくぼ
- ・住所: 埼玉県秩父郡横瀬町大字芦ヶ久保1915-6
- ・アクセス:西武鉄道「芦ヶ久保駅」隣接
- ・営業時間: 8:30~18:00 (12月1日~2月末までは9:00~17:00)
- ・定休日: 年末年始(12/30~1/2)
- ・電話番号: 0494-21-0299
- ・公式サイトURL: http://www.yokoze.org/shisetsu/michinoeki_kajukoen_ashigakubo/
4.このページも参考に
http://blog.livedoor.jp/kiuchigarden2/archives/22405707.html
アスガキボウ委員会
実際に、氷柱作りをしている地元スタッフ「アスガキボウ委員会」によるページです。シーズン前の遊歩道整備の様子など、ボランティアスタッフの苦労がよくわかります。
駅から徒歩で行ける氷柱見学 秩父・芦ヶ久保 氷(兵)ノ沢氷柱
前篇・後編に分かれ、駅からの道筋や現地の様子など、写真満載でとってもわかりやすい。巨大な氷柱もみえますよ。
■ 基本情報
- ・名称: あしがくぼの氷柱
- ・住所: 埼玉県秩父郡横瀬町大字芦ヶ久保
- ・アクセス:西武秩父線 芦ヶ久保駅下車 会場まで徒歩10分。
- ・開催期間:平成28年1月4日(月)~2月28日(日)
- ・営業時間: 午前9時~午後4時まで
- ライトアップ開催日(毎週金・土・日曜日)午後8時まで
- ・定休日: 期間中無休 天候や氷の状況により、閉鎖あり
- ・電話番号: 0494-25-0450(横瀬町ブコーさん観光案内所)
- ・料金: 環境整備協力金:200円(中学生以上)
- ・公式サイトURL: http://www.yokoze.org/shisetsu/hyoutyuu/
うーん。昼間の真っ白な氷柱も、夜の別世界もみたいですね。まだまだ始まって間もないイベントですが、池袋から西武線でいけるという利便性から、人気が高まっています。今年の「あしがくぼの氷柱」もお見逃しなく!
素材提供:トリップアドバイザー