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世界中で 日本食・和食の人気がますます増加していることからも、今では世界中で大変有名になっているのが、そう「日本酒」です。ものづくりには 日本の歴史・文化そして人々の情熱が、びっしり詰まっています。
ここ月桂冠大蔵記念館では、間違いなく、それらを体感できます。
月桂冠大倉記念館は、日本酒好きでもそうでなくても、色々と楽しむことができるので要チェックです!
月桂冠大倉記念館とは?
記念館として、一般の方々が訪れ、酒造りの工程と歴史を見学しながら、気軽に、日本酒の歴史と文化について、学べる場所になっています。 館内には、創業以来の酒造りの用具(約400点)、史料、も保存されています。 試飲「きき酒」ができ、その場で月桂冠の日本酒を購入できます。今や日本を代表する大手酒造メーカーの月桂冠ですが、その歴史は江戸時代初期にまで遡ります。大倉治右衛門が酒屋「笠置屋」を創業したことに始まります。1905年に月桂冠と改称し、1910年にコップ付きの酒を駅で販売し始めたことによりその名が広く知られるようになりました。現在、記念館として利用されている建物は1909年に建てられたもので、創業350周年記念として1987年にオープンされました。
月桂冠大倉記念館の魅力
月桂冠大蔵記念館の魅力は、なんといっても、当時の酒造りを「肌で体感できる」ことです。見学中、当時の酒造りの際に 歌っていた「酒造り唄」が流れ、また「麹の香り」もするため、すぐさま 酒造りの雰囲気を体感できます。
また、入り口を入った瞬間から、まるで当時の日本へタイムスリップしたような、数々の展示物が目に入ってきます。
博物館として利用されているこの酒蔵は、約380年もの歴史を誇る月桂冠の発祥地とされています。伏見の酒造りと月桂冠をテーマにさまざまな資料などが展示されており、酒造りの工程順に沿って館内を見学していきます。近代化産業遺産に認定されているほか、「かおり風景100選」「行ってみたい、歩いてみたい、日本の100か所」「遊歩百選」「京都百景」「京都美観風致賞・特別賞」「重要界わい景観整備地域」「京都市自然100選」に選定および受賞されています。
月桂冠大倉記念館の見どころ
きき酒処
一通りの館内見学が終わると、ロビーで「月桂冠レトロボトル吟醸酒」「玉の泉 大吟醸」「プラムワイン」の3種類のお酒を試飲することができます。 これらの商品を含め、売店で購入することができるようになっているので、購入前に是非試飲して味を比べてみてください。実際に自分の舌でお酒の味を楽しみながら、自分好みのお酒を購入することができるなんて非常に魅力的ですよね。お酒好きの方にはたまらない体験でしょう。ちなみに、「月桂冠レトロボトル吟醸酒」は明治時代に駅で販売していたというコップ付き酒の復刻モデルでコク深い味わいが特徴、「玉の泉 大吟醸」はフルーティーでありながら淡麗ですっきり、「プラムワイン」は梅の風味が豊かな甘味果実酒でアメリカや台湾など海外でも大人気なのだそう。
酒蔵の中庭
この中庭には、昭和初期まで酒造りで実際に使用されていた 木製の大桶が並べられています。とても大きな桶で、大人の背丈以上なので、直径2m以上はあると思います。 中庭で目にできるのは、内蔵酒造場(見学の際には要予約)、月桂樹、笠置灯篭、井戸、会所場、酒林と中連縄、足踏み精米、庭園、石灯篭、坪庭などで、ちょっとした周遊が満喫できます。月桂冠大倉記念館と明治時代に建てられた内蔵酒造場の間に設けられた広大なスペースです。まず視界に飛び込んでくるのが上記の整然と並べられた大きな木桶ですが、かつてはこのようにして木桶を日光乾燥させていたのだそう。木目に雑菌が残りやすいため、酒造りを終えて再度使う前に何度も熱湯をかけてササラで丁寧に汚れを落とし、洗い終えるとこのように日干しして徹底的に殺菌していたんですよ。
当時の伏見の酒屋の様子がわかるエントランス
月桂冠は、寛永14年(1637年)に創業されました。月桂冠のある伏見の酒は、伏見城が建てられ、伏見港が開港されたころ、人々が行き交うようになった今から400年前頃、繁栄をはじめました。 このエントランスでは、その当時の様子を見ることができるようになっています。 当時の帳場、両替天秤、笠置屋マークのはいった提灯箱、共電式卓上電話機、柱傷、小屋組み天井の梁、伏見城下町図、笠置屋の瓦、が設置されています。 今となっては見ることがめったいにない、大変貴重な品々ばかりです。歴史の移り変わりを感じます。梁が剥き出しになった吹き抜けの天井や鎌を打ち付けていたという傷だらけの柱など、とても味のある古めかしい雰囲気に溢れた空間です。日本が世界に誇る酒造メーカー・月桂冠がまだ小さな造り酒屋として地元客から人気を集めていた時代を偲ぶことが出来ます。なお、先述の通り「笠置屋」として創業したのがはじまりですが、これは初代のご主人が京都府南部の笠置(かさぎ)からこの地に出てきて酒造りを始めたことに由来します。
「酒香房」見学
ここは、記念館に隣接している 白壁土蔵の酒造蔵「内臓(うちぐら)」で、年間を通じ酒造り(年間生産量は40キロリットル)が行われている「月桂冠酒香房」です。 発酵の様子をガラス越しに見学でき、酒米の稲穂、甑(こしき)、麹室(こうじむろ)、発酵室、槽(ふね)、大桶、酒作用具類などが、展示されています。 見学には前日までの予約が必要ですのでご注意ください。ちなみに、前日までに予約が必要なのは隣接地に建つ酒蔵でもろみ発酵の様子などを見ることが出来たり、ここで造ったしぼりたての酒を購入することができる「オプション見学」のみとなっています。見学人数・見学時間が限定されていますので、早めに予約しておくことをおすすめします。ですが、展示室の見学やきき酒を体験することができる「一般見学」であれば予約の必要はありませんので気軽に立ち寄ることができますよ。
詳しくはホームページにございますので、ご参考になさってください。 http://www.gekkeikan.co.jp/enjoy/museum/index.html
おすすめのお土産
笠置屋山田錦大吟醸
笠置屋は、初代・大倉治衛門が1637年に笠置から伏見にきて、創業をしたときの屋号の名前を冠するお酒です。最高級クラスの大吟醸酒になっていて、山田錦を精米歩合35%になるまで磨いて使っています。低温でじっくり醸しているため、華やかな香りとふくよかな味わいがほどよく調和しています。やや辛口なので、冷やして飲むと美味しいですよ!
月桂冠レトロボトル 吟醸酒
月桂冠は、明治43年にコップ付き小びんを考案して世に広めました。キャップをひっくり返すと猪口になるという画期的なもので、駅売りの酒として当時は鉄道院で採用されました。月桂冠レトロボトル 吟醸酒は、そんな昔ながらのコップ付き小びんを復刻した商品です。揺れる列車の中でもこぼれないような仕掛けになっているので、ぜひ試してみてくださいね!味は甘口になっていて、コクのある風味が特徴です。
玉の泉 大吟醸
玉の泉 大吟醸はフルーティーな吟醸香りと、淡麗でスッキリした味わいが特徴の商品です。玉の泉という名前は、1637年の創業からずっと同じ名前なんですよ♪ラベルには、運河から見える酒蔵の風景が描かれています。やや辛口の味わいになっているので、冷やして飲むのがおすすめです。
月桂冠酒香房 大吟醸しぼりたて生原酒
大吟醸しぼりたて生原酒は、日本酒好きの方に一押しの商品です!月桂冠酒香房で醸造していて、搾りたての原酒を生酒のままで瓶詰めしています。出来立ての大吟醸のフレッシュな味わいが人気で、いつも飲んでいる大吟醸とは全然違いますよ♪その製造方法ゆえに、賞味期限は2週間と短くなっています。より一層プレミア感が出ていますよね。自分用にはもちろんですが、お土産にすると間違いなく喜んでもらえそうです!
プラムワイン
プラムワインは伏見の名水を使って梅を仕込み、醸造したお酒です。果実酒になるので、日本酒が苦手な人にはこの商品がおすすめです。梅の風味がしっかりとあり、デリケートな味わいになっています。このプラムワインは、アメリカやヨーロッパなどの海外に多く輸出しているそうですよ♪食前酒に飲むのがおすすめです!
あわせていきたい周辺の観光スポット
伏見稲荷大社
伏見といえば、この神社をイメージする方も多いのでは?伏見に行ったからには、伏見稲荷大社は外せませんよ!全国に3万社ある稲荷神社の総本宮になっていて、五穀豊穣・商売繁盛の神として信仰されています。本殿の後ろから奥社につながる参道には数多くの朱色の鳥居が並び、千本鳥居として有名です。神秘的な雰囲気になっているので、歩いているだけで不思議な気分になりますよ♪
■ 基本情報
- ・名称: 伏見稲荷大社
- ・住所: 京都府京都市伏見区深草藪之内町68
- ・アクセス: 伏見稲荷駅から徒歩約5分
- ・電話番号: 075-641-7331
- ・公式サイトURL: http://inari.jp/
十石舟・三十石船
十石舟・三十石船は、観光屋形船になります。かつて伏見は、川の港町として栄えていました。江戸時代に、伏見と大坂を結んでいたのが三十石船だったんだとか!町を歩いて散歩するのも良いですが、川から見るとまた違った発見があるかもしれませんね♪三十石船は坂本龍馬ゆかりの寺子屋近く、十石舟は月桂冠大倉記念館の南側から発着します。柳並木と川、町並みを見ていると、まるで江戸時代に迷い込んだかのような気分になりますよ!
■ 基本情報
- ・名称: 十石舟・三十石船
- ・住所: 京都府京都市伏見区南浜町247
- ・アクセス: 京阪中書島駅から徒歩5分
- ・電話番号: 075-623-1030 (十石舟・三十石船乗船受付)
- ・料金:大人1,200円(中学生以上)・小人600円(小学生以下)
- ・公式サイトURL: http://kyoto-fushimi-kanko.jp/ship/
醍醐寺
醍醐寺は、空海の孫弟子である理源大師・聖宝が小堂宇を建立したことが始まりです。その後徐々に基礎が整っていき、907年には醍醐天皇の勅願寺となりました。951年に建てられた五重塔は、京都最古のものといわれていて見どころたっぷりです。また、このお寺は桜の名所としても有名です。約1,000本もの桜があり、かつて豊臣秀吉もここでお花見をしていたと言われています!
■ 基本情報
- ・名称: 醍醐寺
- ・住所: 伏見区醍醐東大路町22
- ・アクセス: 醍醐駅から徒歩10分
- ・営業時間: 午前9時~午後5時 ※季節により変動
- ・電話番号: 075-571-0002
- ・三宝院拝観料:大人600円、中高生300円、小学生以下無料
- ・伽藍入山料:大人600円、中高生300円、小学生以下無料
- ・醍醐寺霊宝館:大人600円、中高生300円、小学生以下無料
- ・共通券2枚つづり:大人1,000円、中高生500円
- ・共通券3枚つづり:大人1,500円、中高生750円
- ・公式サイトURL: http://www.daigoji.or.jp/
参加者の声
2015/02/22に投稿しました 中書島駅から路地を行くと到着します。300円を払うと、施設の見学はもちろん、お土産で、月桂冠キャップエースの限定ラベルをもらい、そして、試飲までできる。至福の時間を過ごせる施設です。売店も併設されており、お酒はもちろん、グッズも購入できます。
トリップアドバイザー
2014/11/06に投稿しました 酒造りの行程が良くわかり、日本酒や伏見の歴史を感じることのできるところです。外人の方もけっこういらしてました。場所が観光地とはやや離れているため、わざわざ出ていくのはちょっと不便かと思いますが、時間に余裕のある方は是非行ってみて下さい。近辺の街並みや寺田屋等、ぷらり歩きに良いところです。
トリップアドバイザー
2014/09/30に投稿しました 300円の入場料を払うとお土産の日本酒がもらえます。昔ながらの日本酒の製法など見学を楽しめました。事前に予約しておくと実際に作っているところを見学できるようでしたが、時間帯が合わず出来ませんでした。見学後に試飲も出来、楽しめました。売店では限定のお酒も買うことが出来ました。お酒が好きな方は伏見に行ったら立ち寄ってみると楽しめると思います。
トリップアドバイザー
基本情報
- ・名称:月桂冠大倉記念館
- ・住所:京都市伏見区南浜町247番地
- ・アクセス:京阪本線中書島駅から徒歩5分、伏見桃山駅から徒歩10分
- JR京都駅から近鉄京都線に乗り換え、桃山御陵前駅から徒歩10分
- JR京都駅からJR奈良線に乗り換え、桃山駅から徒歩18分
- ・営業時間:9時半から午後16時半
- ・定休日:お盆、年末年始
- ・電話番号:075-623-2056
- ・料金:300円(お土産つき:純米酒180mlボトル一本)
- ・所要時間: 約1時間
- ・公式サイトURL: http://www.gekkeikan.co.jp/enjoy/museum/index.html
月桂冠大倉記念館はいかがでしたか?日本酒を余すことなく楽しめるスポットでしたね!日本酒が好きなら1度は行っておきたいです♪