自然が美しい信州・蓼科に、「蓼科ハーバルノート・シンプルズ」の一軒家があります。ここは、ひとりの女性が約40年前に開いた、ハーブとアロマテラピーのお店。心と体を癒してくれるハーブがそろっています。
木立の中にひっそりとたたずむ心地よい香りのお店
入口では、季節のハーブティーがお出迎え。いまの時期は「インディアンサマーティ」(30g961円)。青リンゴの甘ずっぱい香りにホッとひと息長野県のJR茅野駅からバスで約25分、人里離れた別荘地に建つ小さな家が「蓼科ハーバルノート・シンプルズ」です。お店の前を通りかかると、さまざまなハーブが織り成すよい香りがただよってきます。
ハーバリストの萩尾エリ子さん。著書に『香りの扉、草の椅子』(地球丸)など
このお店のオーナーは、萩尾エリ子さん。自然と共存する暮らしを実践してきた、オーガニックライフの先駆け的存在であり、日本にハーブを広めてきた第一人者です。まだハーブが一般的ではなかった40年近く前に東京から蓼科に移り住み、こちらをオープンさせました。
店内に入るとまず目に入るのは、天井にずらりとつり下げられたラベンダー。窓辺では、ポプリ用のバラやハーブがザルに広げられています。お店じゅうが深くやさしい香りに満たされていました。
お店の隣の庭では、ベルガモットやスイートジョーパイなどのハーブがのびのび育つ
確かな目で厳選されたナチュラルで良質なハーブ
お店の壁にはカモミールやローズヒップなどのハーブが詰まったガラス瓶がずらり。まるで魔法使いの棚のようです。
ドライハーブやスパイスは50~60種、ハーブティーはブレンドハーブティーが約20種、紅茶とブレンドしたものは6種あります。生活にハーブを気軽に取り入れてほしいとの想いから、安定して高品質で高額すぎないハーブを世界各地から取り寄せています。
お好みに合うハーブティーのアドバイスも
ブレンドハーブティーは497円から。「フラワーブリーズ」は、肌を整え肌を整え心を優しくしてくれるお茶。「ローズティ」は穏やかに体をあたためる店頭に並ぶブレンドハーブティーは、工夫を重ねたレシピに基づき何種類ものハーブが配合されていて、調和のとれた味と香りになっています。また、ハーブの専門家であるスタッフに、さまざまな要望に応じたアドバイスをしてもらうこともできます。 たとえば「食後にスッキリするお茶が飲みたい」「華やかでリラックスできる香りがいい」などの味や香りをスタッフに相談すれば、リクエストに合うお茶やハーブをおすすめしてくれます。
愛らしいポプリには乙女心をくすぐられるはず
暮らしにアロマを役立てて、毎日を快適に
アロマ製品も充実しており、アロマオイルは117種類、ハーブウォーターなどアロマグッズは約200種類がそろいます。アロマを日常的に使うなら、ルームスプレー(50ml1080円)がお手軽で便利。気分に合わせてお部屋の香りを着替えられます。
ルームスプレーの「Sue空気のゆりかご」は安眠を誘う香り。「Oui花々のブランケット」は、花と柑橘の心安らぐ香り
周りに香りを広げず自分だけで楽しみたいときは、アロマオイルを入れておけるペンダントがおすすめ。胸もとからお気に入りの香りがふんわりと立ちのぼり、日々の作業が気持ちよくはかどりますよ。
ペンダントの素材は楓や山桜、白樺など。八ヶ岳山麓で活動する木工作家・永易真門さんの作品陶器や木工品など、主に信州で活躍する作家の作品も扱う
萩尾さんの歴史と想いがつまった「蓼科ハーバルノート・シンプルズ」
「ときどきはていねいにハーブティーを淹れて、お茶を飲む時間、自分の時間を持って」と語る萩尾さん。ここには、自分の心と体を大事にしてほしいと願う萩尾さんの思いやりが、すべてのものに宿っていました。
10月半ばは、蓼科の紅葉が見ごろ。紅葉狩りの途中に、おいしいハーブティーはいかがでしょうか?
MAP
■ 基本情報
- ・名称: 蓼科ハーバルノート・シンプルズ(たてしなハーバルノートシンプルズ)
- ・住所: 長野県 茅野市豊平10284
- ・営業時間: 9:00~18:00
- ・定休日: 水曜
- ・電話番号: 0266-76-2282
- ・公式サイトURL: http://www.herbalnote.co.jp/
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