Konstantin Leonov | GONE.
北海道江差町にある「横山家」は、初代から数えて200年、現在の建物になってからは160年もの歳月が過ぎている漁業・商業・回船問屋です。今ではここ1件のみとなってしまった当時の江差の姿を見ることができる「横山家」をご紹介します。横山家とは?
横山家は、初代横山宗右衛門が寛延元年(1748年)に現在の石川県である能登の国から江差町に渡り、ニシン漁業の経営、数の子やみがきニシン、肥料の販売を行ったことが始まりです。2代目の宗右衛門は、北陸はもとより京都の公家の今城殿の御用商にまで発展しました。5代目宗右衛門は、北前船の衰退を機に米、雑穀の問屋に転換し、困難を乗り越えました。200年以上経過した現在も、8代目が居住しています。昭和38年12月に北海道有形民俗文化財に指定されました。横山家の魅力
横山家の魅力は、往時のニシン漁の道具を見ることができることです。現在も8代目が生活しているため、建物の内部すべてを見学することはできませんが、母屋と4番倉庫は見学することができ、ニシン漁最盛期の道具や生活用具などを見ることができます。また、地震が多い地帯であったため、建物にも工夫がなされており、建物を見て当時の生活を感じることができるのも魅力のひとつです。見どころ・お勧めポイント
ニシン漁全盛期に使用されていた生活道具の展示
1〜4番まである倉庫のうち、4番倉庫は展示場となっており、江戸中期以降の史料や生活用品が展示されています。8代目のご当主自らが史料や道具、当時の日本の流通などについてわかりやすく説明してくれます。道内初と言われている「ニシンそば」
ニシンそばは京都名物として知られていますが、かつて江差から北前船を使って運ばれたニシンで作られたものです。横山家のご当主が守り続けている、道内では初と言われている伝統の味・ニシンそばを食べながら、当時の状況に想いを馳せるのもいいですね。往時の生活が垣間見える建築の工夫
横山家は、「ウナギの寝床」様式の建物となっており、帳場と居間、4つの倉庫が全て屋根と通路でつながっており、その全長は80mにもなるそうです。また、屋根は雪などから守るため「のざや」と呼ばれる一続きの屋根になっています。また、地震や火事が多かったため、揺れに対応できるようにゆとりのある建て方をしていたり、扉が何重にも重なっているなどの工夫もなされています。口コミ
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基本情報
- ・名称:横山家
- ・住所:北海道檜山郡江差町字姥神町45
- ・アクセス:函館バス「中歌町」より徒歩5分
- ・営業時間:9:00〜17:00
- ・定休日:不定休
- 4月下旬〜11月下旬は無休。12月〜4月は要予約
- ・電話番号:0139-52-0018
- ・料金:大人 300円/中学生 150円/小学生 100円
- ※30名以上の団体は1割引
- ・所要時間:30分
- ・オススメの時期:春〜秋
- ・公式サイトURL:http://www.hokkaido-esashi.jp/modules/sightseeing/content0014.html