“KIUKO”
【江津市】とは?
【江津市】(ごうつし)と読みます。島根県の中央部よりやや西寄りに位置している街です。市の中央を中国地方随一の大河<江の川(中国太郎)>が南北に悠々と流れ、河口を中心として街が開けています。南北朝時代の昔から山陽と山陰を結ぶ江の川、舟運要衝として栄えており。江戸時代中期には全盛を誇る。万葉歌人で有名な柿本人麻呂ゆかりの地としても有名で、人麻呂とその妻『依羅娘子(よさみのおとめ)』にまつわる多くの歌や伝説が残っています。
東京からの移動時間距離が全国で一番遠い都市(2007年の時点)として教科書やテレビ番組にも取り上げられた事があります。
【江津市】の魅力
受け継がれる伝統 石見神楽
石見神楽とは、島根県西部(石見地方)に古くから伝わる伝統芸能。その年の豊作や豊漁を祈願して神々に捧げた歌や踊りの事を言います。昔々、かの有名な天照大御神(あまてらすおおみかみ)は弟である須佐之男命(すさのおのみこと)の暴虐ぶりに怒り、天の岩戸にお隠れになりました。すると高天原(たかまがはら)は暗闇に包まれ、悪行を働く神などが出てきてしまった。困り果てた多くの神々は天照大御神を誘い出すため、岩戸の前で踊りを見せたという神話が神楽の始まりと言われています。
時の流れと共に移り変わり、石見人の気質にあった<勇壮で華麗な舞>として石見神楽は現在まで引き継がれています。華やかな衣装に表情豊かな面を身に付け、太鼓や笛のお囃子に合わせて30数種ある神話を題材として舞うその姿、正に【江津市】の宝であり魅力です。
現在でも秋祭りの時期に収穫を感謝し、【江津市】にある神社の境内・神楽殿で夜を徹して舞われる奉納神楽は見事で、地域の宝とも言われ一見の価値ありです♪
【江津市】の歴史
【江津】は<江の川の港>を意味している地名。戦国時代以前、大陸との交易が行われ15世紀の朝鮮・歴史書にも【江津】の地名が記されています。河口の西側をしめる中心部の<江津町>は、江戸時代・三次をはじめとする上流部の産物の積み出し、または塩など上流部で必要とされる物資の搬入の為、江の川の舟運が盛んになるに伴い、北前船の寄港地となって海運業などが繁栄しました。当時の石見地方は天領の石見銀山領・浜田藩領・津和野藩領に三分。基本的には浜田藩領と石見銀山領の境界は江の川とされ、川の左岸でありながら<江津町>のみが江戸時代のほとんどを石見銀山領に属していました。その為、石見銀山の幕府代官所の出先・口番所がおかれていました。
現在の市域は東半分が旧天領、西半分が旧浜田藩領。幕末、第二次長州征伐での浜田藩の敗退に伴い、石見銀山領および浜田藩領を長州藩が数年間支配しました。その名残として、江津町の本町地区にある長州藩軍政部の置かれていた場所は、現在も”陣屋”という地名で呼ばれているそうです。
おすすめ観光スポット
大元神楽伝承館
市山公民館の一部を改修してオープンされた大元神楽の歴史と伝統の軌跡を今に伝える<大元神楽伝承館>館内では、復元展示された八畳ほどの舞殿・神楽面・大元神楽御幣類・綱貫模型などの大元神楽に関する様々な資料が展示・公開されています。
また、モニターが設置されており、最近では舞う事が少なくなった演目を再現した映像など、観賞する事も可能です。入場も無料というところが更にビックリ!【江津市】の魅力である伝統芸能をたっぷり堪能してください♪
島根県江津市桜江町市山481
お問い合わせは>>0855-92-1508
石見焼体験
【江津市】に伝わる伝統の技・石見焼。石見焼が江津に伝わったのが1763年。周防岩国藩から製陶法が伝わったと言われています。江戸時代末期に北前船により全国へ出荷され、石見の『はんど』として親しまれました。石見焼には地元の都野津層粘土が使われ、釉薬(うわくすり)には深みのある茶褐色を生み出す来待釉や半透明の青みを出すアルカリを含んだ温泉津石などを使っているのが特徴。平成6年に通産省から島根県内4番目の伝統工芸品として指定を受け、次世代に伝統の技が継承される。そんな石見焼を作る事ができる工房をご紹介。
- 陶芸体験・嶋田窯 住所:島根県江津市後地町1315。料金は一人当たり約2,000円。要予約。茶碗やカップなどが作れるとの事、詳しくは>>0855-55-1337
- 陶芸体験・石州宮内窯 住所:島根県江津市二宮町2211-3。料金は一人当たり約1,500円。要予約。茶碗やカップなどが作れます。詳しくは>>0855-53-0304
- ふれあい陶芸工房 住所:島根県江津市波子町イ-767-2。料金は一人当たり約1,500円(ろくろ使用時は+500円)。休館日(月曜・火曜)。要予約。マグカップなどが作れます。詳しくは>>0855-53-4538
しまね海洋館アクアス
中四国最大級の水族館。西日本でシロイルカに会えるのはここ<しまね海洋館アクアス>だけです♪他にも約500種・一万匹の海の生き物たちに出会う事ができますよ。北極海からやってきたシロイルカのショーや愛嬌のあるアシカやアザラシのショーは特に人気!海底トンネルなどもありサメやエイのダイナミックに泳ぐ姿は迫力満点で、中々味わえない水中視点が楽しめます。島根県浜田市久代町117-2
詳しいお問い合わせは>>0855-28-3900
おすすめホテル
旅館樋口
隠れ宿的旅館として、ほっこりとした空間でゆったり宿泊する事ができます♪殆どすべての客室に露天風呂があるとの事、自分だけの空間を満喫してください。ペットペンション(ワンちゃん限定の様です)もあります!大切なペットも家族の一員♪家族みんなでの旅行が実現できちゃいますよ!ワンちゃんと一緒に泊まれる所ってなかなか見つかりませんよね…これは!と思ったので一押しでオススメします♪
詳しいお問い合わせは>>0855-56-2111
おすすめ名産グルメ
善太郎餅
有福温泉名物として50年の人気を誇る銘菓。小豆のつぶあんを新鮮なヨモギ入り餅米粉で包んだ優しい味の生菓子です♪一口サイズの大きさで素朴な草の香りがたまりません!全国発送も可能との事。島根県江津市有福温泉町737-1
お問い合わせは>>0855-56-2130
吉岡醤油
創業70余年、変わらぬ味で地元で愛され続ける大亀醤油。独自の製造方法で塩分控えめ、それでいて濃厚な大豆の旨みを引き出した特徴のあるお醤油です。江津ふるさとの味といわれています♪島根県江津市桜江町川戸13-7
お問い合わせは>>0855-92-0045
イベント
江の川祭
中国一の大河<江の川>の河口を中心に展開される夏祭りであり江津最大のイベントです。石見神楽の大蛇(おろち)を模したボートを使った<おろちボートレース>は祭りのメインイベントの1つ。県内外から多くの参加者があり、夏空の下、熱戦が繰り広げられます。
市民参加の<江津市音頭パレード>が祭りに花を添え、様々なイベントのフィナーレには川面を流れる灯篭流しと夜空に咲く大輪の花火。江津らしい情緒が感じられる、夏の最後を飾るのに相応しい多くの人に親しまれている祭りです。
川戸水神祭
江の川のえんこう(河童)伝説に由来する、500年余の伝統を持つ行事です。毎年5月5日、水難防止を祈願して川舟神事が行われます。近年では端午の節句に因み、4月下旬から5月上旬の間、約150匹もの鯉のぼりが江の川の川幅一杯に渡され風に泳ぎます。その姿は一層祭に彩りを添えています。山辺神宮祇園祭(宝来栄)
石見三大祭の1つとして知られている祭です。川渡神事は4年ごとに行われ、山辺神宮の境内から出た神輿は江の川に浮かべられた御座舟に乗り、3隻の櫂揃(かいぞえ)船と約30隻の供奉船を従え、『ホーランエー(報恩栄)』『ホーランエー(宝来栄)』と古式ゆかしい掛け声を響かせて川を渡っていきます。大島神社例大祭
黒松の沖合2kmにある大島の本殿に祀ってある<市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)>を黒松海岸にある仮殿に迎える海上渡御祭。180年以上の昔から続くものです。夕方、神輿を乗せた御座船が大漁旗や色取り取りの電灯を灯した8~10隻の漁船を伴い港を出港。御霊代を大島の本殿から神輿に奉遷し浜に迎えたあと、祭礼が行われる。翌日は迎えた時と同じように祭礼を行い、御霊代を大島の本殿へと送ります。桜江神楽競演会
島根県内屈指の伝統を持つ神楽の競演大会です。石見神楽の古形とされる大元神楽を伝承する桜江地域の神楽社中に加え、石見神楽社中、広島の神楽社中などの合計10社中が十八番の舞を披露!見事な舞の数々は見ごたえがありますよ♪【江津市】へのアクセス
- 米子空港から リムジンバス→米子駅→山陰本線特急(特急スーパーまつかぜ・益田行)→江津駅・着
- 出雲空港から リムジンバス→体育館前→出雲市駅→山陰本線(快速アクアライナー・益田行)→江津駅・着
- 石見空港から リムジンバス→益田駅→山陰本線特急(特急スーパーおき・米子行)→江津駅・着
■ 基本情報
- ・名称:島根県江津市
- ・電話番号:0855-52-2501
- ・公式サイトURL:江津市ホームページ
伝統の技・伝統の舞いが伝承され見事に残り披露されて続けている【江津市】。<石見神楽>は舞だけではなくその衣装や全体像の美しさも必見です♪是非一度現地で見てみたいものです。