1.蓬左文庫とは?
名古屋市東区徳川町にある尾張徳川家の急蔵書を所蔵する公開文庫で、位置づけとしては名古屋市博物館の分館となります。正式名称は名古屋市蓬左文庫です。1950年に尾張徳川家の所蔵品を管理していた徳川黎明会から名古屋市に所蔵品が移設されました。名古屋市が管理する徳川園の一角の敷地に位置しています。蓬左文庫の歴史
蓬左文庫の歴史は古く、1616年、徳川家康の死去により、徳川義直に3,000札の蔵書が分与され、名古屋城内につくられた「御文庫」が元となったと言われています。その後、蔵書の拡張が行われ、幕末期には5万点の蔵書を所有するようになりました。
明治維新後
明治維新後には3分の1が流出してしまいましたが、現在に至るまで収集続けられ、その数は11万点にもなっています。義直の「門外不出とすべからず」の言葉通り、常に公開されてきました。
2.蓬左文庫の魅力
かずかずの蔵書があり、重要文化財である河内本源氏物語は重要文化財として指定されています。これは源氏物語の河内本系写本のうち、現存最古の写本です。同じく重要文化財である続日本紀は鎌倉時代のものです。また奈良絵本であるつれづれ草は江戸時代前期のもの。どれも保存状態が極めてよく、文字をはっきりと読むことができます。3.見どころ・お勧めポイント
今後の展示案内殿様が愛した鳥たち
身近な生き物である鳥は昔から様々な形で描かれ、多くの美術品に取り込まれてきました。鳥は神の使いや幸福を表象するものと信じられ陶磁器などの工芸品が多く残っています。
没後400年 徳川家康―天下人の遺産(平成27年夏)
徳川家康の没後400年を記念し、尾張徳川家に伝来した遺産「駿府御分物」「駿河御譲本」を通して、家康の生涯を分析する特別展です。
源氏物語の世界―平安の恋物語― (平成27年冬)
―源氏物語は平安時代以来日本人の多くに愛されてきました。数えきれないほど多くの絵画作品が生み出されており、その多くは現在も残っています。この特別展では尾張徳川家に伝来した「源氏物語」の写本や絵画作品を紹介します。
4.口コミ
蓬左文庫前 pic.twitter.com/zXHJve4Tv2
— 竹田義男 (@take35c) 2015, 3月 31
徳川美術館前の桜。若竹会伺う前に蓬左文庫で中津川謡曲調査前提としての木曽支配上松代官資料調査。中津川戦前宝生流だったのは尾張藩御用達の幕末期宝生流流行と重なるのではと。謡曲サークルで尾張藩は大規模な開発や工事の談合した形跡あるので。 pic.twitter.com/U05kAvHqmN
— 飯塚恵理人 (@ikenofuna) 2015, 3月 28
調べ物完了。蓬左文庫からでたら春爛漫の徳川園でした。 pic.twitter.com/Pq5xHnaeyx
— nakanakana (@nakanakana2) 2015, 3月 27
5.「蓬左文庫」についての詳細 ・基本情報
■ 基本情報
- ・名称: 蓬左文庫
- ・住所: 〒461-0023 愛知県名古屋市東区徳川町1001
- ・アクセス:名古屋駅より
【市バス】名古屋駅前2番のりば基幹2号系統、「徳川園新出来」停下車徒歩3分 - 【名鉄バス】名鉄バスセンター3Fの4番のりば基幹バス「引山」方面行「徳川園新出来」停下車徒歩3分
- 【JR】JR中央本線、「大曽根」駅下車南出口より徒歩10分
- 【地下鉄】東山線「藤が丘」方面行、「栄」で名城線「右回り」に乗り換え「大曽根」駅下車3番出口より徒歩15分桜通線「徳重」方面行、「車道」駅下車2番出口より徒歩15分
- 【なごや観光ルートバス「メーグル」】名古屋駅前8番のりば名古屋駅発着で平日30分~1時間に1本、 土・日・休日は20分~30分に1本運行
- ・営業時間: 午前10時から午後5時
- ・定休日: 月曜日
- ・電話番号: 052-935-2173
- ・料金: 1,200円
- ・公式サイトURL: http://housa.city.nagoya.jp/index.html