LWYang
ギリシア神話の神ポセイドンとメデューサとの子”ペガサス”のモデルが生まれたアナトリア地方!古代ペルシャのダレイウス1世はここを”美しい馬の大地”と呼びました。そう、カッパドキアは西洋と東洋の接点に位置するトルコの原点。現在でも世界平和の手綱を握る重要ポイントです。トルコ・カッパドキアの本当の旅をご紹介しましょう!1 ウチヒサール……ワインを味わいたい!
私のオススメ度:★★★★★
zolakoma
トルコ語で「尖った砦」を意味するウチヒサール。三つの尖塔に置かれた要塞が、岩の中に作られた住居の守り神です。鳩にとっても安心なウチヒサールでは、その糞を集めてぶどう畑の肥料にします。エジプトやメソポタミアよりも古くから、ここではワインが製造されていました!あちこち放浪したいですネ♪ウチヒサールを取り巻く街並みは落ち着いていてとても綺麗!一人歩きを楽しんでいると、かつての繁栄を思い起こさせる侘びの感情が沸々とわいてきます。日本人にはどこか懐かしい街のようです。
ウチヒサールの眼下に広がる鳩の谷、木々には魔除け”ナザール・ボンジュー”がたくさんぶら下がっています。青い円形ガラスの中央から同心円状に、青色・水色・白色で着色された瞳は、Evil Eye(邪視)から災いをはねのけます!これは博物学者の”南方熊楠”の言葉ですね。お土産にいかがですか♪
■ 基本情報
- ・名称:ウチヒサール
- ・住所:Uchisar, Turkey
- ・アクセス:ギョレメまたはネヴシェヒルから、ミニバス 15分
- ・公式サイトURL:http://www.goreme.com/uchisar.php
2 ギョレメ国立公園……バルーンに乗りたい!
私のオススメ度:★★★★★
brewbooks
ギョレメを一望するにはバルーンツアーがオススメ♪日の出前から送迎のワゴンでツアー会社の待機所に出かけます。提供される朝食はみんな覚えていません。だってこれからの空の旅にハラハラ・ドキドキですから(笑)。番号を呼ばれてバスケットに乗り込みいざ出発。熱いでーす、高度を上げるたびバーナー全開!ギョレメ国立公園はカッパドキア地方ネヴシェヒル県にある国立公園、1985年にカッパドキアの岩石遺跡とともに世界遺産に登録されました。自然の造形美とイスラムによる迫害を逃れてやってきたキリスト教徒が作った地下都市。自然遺産と文化遺産の両方、複合遺産としての登録です。
ローマ時代にアヴァノスの住民が墓地として使用していたのがギョレメ。この地区には500を超える教会がありました。そのうち約30の教会では、現在野外博物館として「カッパドキア様式」の絵画を公開しています。
■ 基本情報
- ・名称:ギョレメ国立公園
- ・住所:Goreme, Nevsehir
- ・アクセス:ネブシェヒル(Nevsehir)バスターミナルからバスで10分
- ・電話番号:+90 384 271 3545
- ・公式サイトURL:http://www.nevsehirkulturturizm.gov.tr/
3 パシャバー……キノコ岩を数えたい!
私のオススメ度:★★★★★
Peter C in Toronto Canada
カッパドキアには奇岩群がたくさん!特にパシャバー地区には大きな岩が集中しています。6千万年前の火山噴火よる火山灰や溶岩が堆積して凝灰岩となり、その後風雨にさらされ浸食されてできたと考えられています。自然の力に思わず脱帽です。ギョレメ近郊のパシャバー地区。葡萄畑の中ほどからマッシュルームのように伸びる巨大な煙突!ここは妖精たちの住処、不思議の国のワンダーランドです。パシャバーから見下ろす稜線、日の出から日の入りまでの色調や影の変化は、旅人の心を惑わします♪
西暦390年アナトリアのキリキア州で生まれた修道士”聖シメオン”、隠遁していたと言われる修道院を探してください。謙虚と愛をもってすべての人々を受け入れ、塔の上でひたすら祈り続けた”聖シメオン”。モスクワにある登塔者聖シメオン聖堂にも、その様子を示すイコン(宗教画)が残っていますネ。
■ 基本情報
- ・名称:パシャバー
- ・住所:Pasabag Vadisi Urgup, Nevsehir
- ・アクセス:ユルギュップ(Urgup)バスターミナルから車で15分
- ・公式サイトURL:http://www.nevsehirkulturturizm.gov.tr/
4 オルタヒサル……フルーツを食べたい!
私のオススメ度:★★★★★
オルタヒサルはトルコ語で要塞を意味し、最初にカッパドキアの地図を作製した人は、オルタヒサルを初めて訪問した時、ここで暮らす農民たちの、土地を必死に守る心意気を地図に残さなければならないと感じたほどです。農民魂の街、オルタヒサルに乾杯です。農業で生計を立てるオルタヒサル。夏涼しく、冬暖かいという変化の少ない気候は、農作物の貯蔵にはうってつけです。地中海沿岸から運ばれた葡萄・檸檬・オレンジ、地元で採れたつやつやとした林檎でマーケットは溢れています。
Orta=中央、hisar=要塞、この大きな岩が奇岩地帯のほぼ真ん中に位置していることがわかります。数百m離れたウチヒサール(尖った塔)の語源はuc=終わり、hisar=要塞。実はオルタからウチまで地下で繋がっていて、文字どおりウチヒサールが最後の砦だったんですね!
■ 基本情報
- ・名称:オルタヒサル
- ・住所:Ortahisar Urgup, Nevsehir
- ・アクセス:ユルギュップ(Urgup)バスターミナルから車で15分
- ・公式サイトURL:http://www.nevsehirkulturturizm.gov.tr/
5 カイマクル地下都市……インディー・ジョーンズになりたい!
私のオススメ度:★★★★★
紀元前500年頃の記録にも登場するカイマクルが発見されたのは1960年代に入ってから。バビロン王朝を滅ぼし、シリアやエジプトとも戦ったヒッタイト人。地球上に初めて誕生した鉄器文化を操るヒッタイトがつくりあげた謎に包まれた古代地下都市です。迫害を逃れてこの地に移り住んだキリスト教徒が掘りぬいた地下8階の地下都市。ふだんは地上で生活していますが、ローマが攻め込んできた時には地下に避難します。通路を塞ぐ500㎏もある石の大扉や、敵をあざむく数々の仕掛けがあって、まるで映画に出てくる魔宮の巣窟の様相です♪
ここで暮らしたのは約2万人と言われています。各階は階段や傾斜した通路で結ばれていて、隣のデリンクユ都市とも地下通路が確認されています。大小さまざまな部屋には学校や教会、ワイナリーが作られていて、1年以上生活しても大丈夫でした。
■ 基本情報
- ・名称:カイマクル地下都市
- ・住所:Kaymakli Kasabasi, Derinkuyu, Nevsehir
- ・アクセス:タクシー、ユルギュップから50分、ギョレメから40分、ネヴシェヒルから35分
- ・営業時間:8~17時(夏季は~19時)
- ・定休日:なし
- ・電話番号:+90 384 218 2500
- ・公式サイトURL: http://www.nevsehirkulturturizm.gov.tr/
6 デリンクユ地下都市……もっとインディーになりたい!
私のオススメ度:★★★★★
カイマクルと並んで観光客に開放しているのがデリンクユ地下都市です。他にも地下都市は200くらい発見されていますがフルに見学できるのはこの2つだけ。しかも時間の関係でツアーのコースに入らないことが多いデリンクユはカイマクルの約3倍の規模を誇ります。やっぱ行くべきですね♪とにかく大きいこの古代都市は、地下8階どころか20階まであるのではと言われていて、収容人員は5万人!地上に通じる秘密の通路も600を超えそうですが、まだ全貌はよくわかっていません。
地下2階アーチ型天井のある大部屋には宗教的な学校が置かれていてキリスト教の教義の解釈と宗教者の育成が行われていました。勉強部屋も整えられていて、こんなところで勉強するとは現代では考えられません!デリンクユ地下都市を訪問するなら車で20分のガミラス・ケーヴホテルがおすすめ。ガミラス・洞窟ホテル何だかアレを思い出しません?「さらばー地球よ♪」もしかして?
■ 基本情報
- ・名称:デリンクユ地下都市
- ・住所:Derinkuyu, Nevsehir
- ・アクセス:ユルギュップ(Urgup)バスターミナルから車で1時間
- ・営業時間:8~19時(冬期は~16時45分)
- ・電話番号:+90 384 381 3194
- ・公式サイトURL:http://www.nevsehirkulturturizm.gov.tr/
7 ギュゼルユルト……フレスコ画を鑑賞したい!
私のオススメ度:★★★★★
トルコ語で美しい土地を意味するギュゼルユルト。中でもギョレメから自動車で1時間、全長約14㎞のウフララ渓谷にはキリスト教の村があり、アーチャルト教会が有名です。キリストの昇天を示したフレスコ画に大注目! なぜって? 12人の使徒も含めて全員が色鮮やかな金髪なんでーす♪♪カッパドキアで驚くべき事実を発見しました。ウフララ渓谷から28㎞離れたセリメ岩窟修道院!ここにはヒッタイト、アッシリア、ペルシャ、ローマ、ビザンチンなど代々さまざまな人々が暮らしていましたが、ここを要塞として使用し、多くの聖職者が戦い方を教えていたなんて・・・ちょっぴりショックでした。
ギュゼルユントで宿泊するなら、中庭からハサン山と渓谷を眺めることのできるアキンチコナギホテルがおすすめ!ネヴィシュヒル・カッパドキア空港から75㎞、ウフララ渓谷から15㎞のロケーションです。各部屋にはトルコ独特のカーペットが敷き詰められ、アンティークな工芸品が目を引きます。
■ 基本情報
- ・名称:ギュゼルユルト
- ・住所:Ihlara Güzelyurt Cappadocia, Guzelyurt 68500, Turkey
- ・電話番号:+90 382 213 2474
- ・公式サイトURL:http://www.muze.gov.tr/tr/muzeler/ihlara-vadisi-orenyeri#_=_
観光客用に準備されたアクティビティーはまだ発展途上ですが、体験を自分で考えて工夫できるのがカッパドキアのいいところ!人々の生きる力を感じます。