湖畔老
京都国立博物館は1897年に開館して以来、100年以上の歴史を誇ります。本館の建物は1895年に竣工し、現在重要文化財に指定されています。ここには国宝約30点を含む展示品が5000点以上収蔵されています。館内のみならず、屋外でも彫刻などを鑑賞することができます。ハイアットリージェンシー直営のレストランと休憩にぴったりな雰囲気のいいカフェも併設されています。ミュージアムショップでは、ここならではの素敵なお土産に出会うこともできますよ。電車やバスでアクセスのいい場所にありますので、ぜひ訪れてくださいね。
京都国立博物館とは?
京都国立博物館、略して「京博」は京都市東山区にある、京都を中心とした文化財の展示や研究、保存などを行っているところ。1897年に、「帝国京都博物館」として開館しました。 http://mirokunomichi.org/voyages/2014042500/1.shtml
ロダン作「考ええる人」が、来館者を迎えてくれます。 寄託品を含む約1万2千件の収蔵品は、絵画や書跡、工芸品、考古学資料など幅広く、雪舟作「天橋立図」や弘法大師筆の金剛般若経開題残巻 などの国宝約30点、そして重要文化財約180件を抱えています。 http://www.uraken.net/rail/travel-urabe79.html
宮廷建築家・片山東熊設計による本館をはじめ、正門などは国の重要文化財に指定されています。 館内は文化財保護のために照明は暗くなっています。日本の文化財は環境の変化に敏感なので、文化財の保護を優先してとっている措置。照明に加えて温度、湿度の管理も文化財の保存が優先して行われているので必ずしも来館者にとっての快適な環境ではないかもしれませんが、そこはご理解のほどを。
みどころ
絵巻
http://blog.livedoor.jp/dido21/archives/54248009.html
国宝の鳥獣人物戯画などがタッチパネルに表示され、拡大して見られる「デジタル絵巻」を体験は、ぜひ体験していただきたいものの一つです。デジタルとの融合はとても不思議な気分に浸らせてくれますよ。お子さんも一緒に楽しむことができます。ガラスケースに大切におさめられた展示品を見て回るというのが、一般的なこうした国宝級の作品のほとんどだと思っていましたが、ここは違いますね。本来触れられるはずのないものに、デジタル機器を使って触れられるわけですから。しかも拡大できるとは、驚きです!
仏画
http://www.kyohaku.go.jp/jp/syuzou/meihin/butsuga/
2階では、新春特集陳列 さるづくし―干支を愛でる― 第1章 猿と神さま・仏さまが、2015年12月15日 ~ 2016年1月24日間行われています。動物の中でもっとも人間に近い猿は、古代より神々と人間との橋渡しになる神聖な存在として崇められきたそうで、猿が登場し神仏と交流する聖なる信仰の世界をたっぷりと楽しむことができますよ。他にも様々な様子の猿も見ることができます。
また2016年7月26日から9月11日までは、「特集陳列 丹後の仏教美術」が予定されています。秘仏なのでお寺でも通常は拝観ができないという京丹後市縁城寺の「本尊千手観音立像(平安時代・十世紀)」が特別公開されますよ。
野外展示
http://blog.livedoor.jp/libra775/archives/4147609.html
京都国立博物館では、屋外の展示作品も数多くあります。東の庭では、博物館の構内、東側の盛り上がった丘の一角には、朝鮮半島の石造遺品をあしらった庭園があり、西の庭では、日本の石仏や礎石、石の橋柱などをそこここに野外展示してあります。噴水のあるエリアでは、あの有名なロダン作「考える人」像もありますよ。どこに行っても色んな作品に触れることができます。
また、江戸時代初期の京都における公家文化の伝統を受け継いだとされる、数寄屋造りの茶室があります。これは昭和33年に上田氏より寄贈されたもの。たくさんの国宝や所蔵品を見てちょっと疲れたら展示室を出て散策を楽しめますね。
明治古都館の正門
http://www.warakusha.com/diary/2015/02/01.html
明治古都館の正門は、京都国立博物館のシンボルともいうべき煉瓦造の建物です。設計者は宮内省内匠寮技師片山東熊(かたやまとうくま)博士。昭和44年、表門、札売場及び袖塀とともに重要文化財に指定されました。建築面積は3,015m2(展示面積2,070m2)で、玄関ホール、中央ホールのほか、大小10室の陳列室及び中庭が左右対称に配置され、主として特別展覧会などに使用されています。
竣工は明治28年10月でした。景観が特別展示館とよく調和しています。奥に噴水が配置され、その向こうに同じくレンガ造りの特別展示館が堂々と、風格のあるその姿を現しています。展示を見るだけでなく、この建物そのものにも価値があるので、絶好の撮影スポットですね。レンガ造りは素敵です。
平成地新館
彫刻
http://www.museum.or.jp/modules/topics/?action=view&id=523
1階にある彫刻ブースでは、地蔵と十王像を見ることができます。地蔵菩薩は地獄までも救済に赴くとされ、十王や六道(地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人・天)の信仰が普及するとともに地蔵が厚く信仰されるようになりました。また、地蔵が右手に持つ錫杖は、巡礼する僧と同じように六道を巡って人々を救うことを意味しているそうです。
2014年に開館した、ここ平成知新館では館蔵品、寄託品約12,500点の中から陶磁、考古、絵画、彫刻、書跡、染織、金工、漆工などのさまざまな分野の美術品や文化財を展示しています。特別陳列で「徳川将軍家と京都の寺社」が2016年6月14日から7月18日まで予定されています。
漆工
http://www.haofanyi.xyz/brother?ref=20160112024658
1階にある漆工ブースでは、宴を彩るうるしの器を2015年12月15日 ~ 2016年1月31日の間見ることができます。昔、裕福な家庭では、親しい人たちと囲む特別な食事や、大事なお客さまをもてなす宴席で、ご馳走をいっそう豪華に見せるために、木製品に漆を塗り、飾りを加えた食器を揃えていたそうです。漆で文様を描く「漆絵(うるしえ)」、そこに金銀の粉を固着させる「蒔絵(まきえ)」、金箔を貼る「箔絵(はくえ)」、油絵の一種である「密陀絵(みつだえ)」、貝を埋め込む「螺鈿(らでん)」など、さまざまな技法を用い、季節や場面に応じた文様を描く漆器です。
平成知新館の1階、漆工ブースでは日本の代表的な工芸品である蒔絵を中心に、中国、朝鮮半島、琉球などの漆芸品が随時展示されています。観光スポット京都を訪れる外国の方にもぜひ見ていただきたい展示ですね。日本人としても伝統工芸を見直す良い機会になりそうです。
陶磁
https://ssl.museum.or.jp/modules/topics/?action=view&id=523
3階にある陶磁ブースでは、日本と東洋のやきものを2016年1月 2日 ~ 2016年3月13日の間見ることができます。やきものは観賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえ、特に、東アジア各地では文様や形、色に至るまで、多種多様なものが作られ、その用途も幅広く、眺めているだけでも飽きません。
またこちらには日本の奈良から江戸時代にわたる陶磁器が展示されています。他に、中国の漢から唐の時代の俑(殉死者の代わりに副葬にした、人や動物にかたどった木製、土製、金属製の人形)、宗や元の時代の青磁や天目、元、明時代の青花、五彩磁、朝鮮半島の陶磁器などを展示しています。