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奄美大島ナイトツアーをご存じですか?ちょっと変わった旅行を楽しみたい方にオススメのプランをご紹介します!マングローブの森や美しい海岸など、自然豊かでアウトドア派に人気の島ですが、ここに来たからには外せない体験のひとつ。普段はお目にかかれない夜行性の生き物に出会えます。中には地元の人でもなかなか見られないものもいるとか!そんな貴重な体験が運良くできる、かも?!では早速、珍しい動物たちを覗いてみましょう!1.アマミノクロウサギ
まず一番の人気を誇るのが、国の特別天然記念物に指定されている、アマミノクロウサギです。出典:http://photozou.jp/photo/show/181843/13445981
ウサギというよりはネズミのような、 短い耳に小っちゃな目。とても愛らしい姿なのに、昼間は巣穴に隠れています。
何故隠れているのかと言うと、天敵であるハブから身を守るため。絶対に見つからないように巣穴の入り口を土で埋めてしまうんですよ。授乳の際にはまた掘り返して、終われば埋めるの繰り返し。敵に見つからないよう、こんなに慎重に子育てをしているのに、森林伐採によるエサや巣穴の減少で数が減ってしまいました。世界広しと言えど、このウサギが暮らしているのは奄美大島と徳之島だけ。その数わずか4000匹ほどなんです。
2.リュウキュウコノハズク
ユニークな顔立ちのリュウキュウコノハズク。4月から5月の間、求愛行動から産卵時期になり、動きが活発になるので出会える確率が高いようです。出典:http://amami.exblog.jp/tags/300mmF2.8/
8月には、ヒナが巣立ち間近となり、親鳥がエサを運んで待ち受けているところを観察するチャンスも。
春から夏の繁殖シーズンの夜なら鳴き声を頼りにその姿を見つける事が出来るかもしれません。オスは「コホッ、コホッ」と風邪をひいた時のように、メスは「ミャー」という鳴き声をしています。指笛でコホーッと鳴き声を真似すれば、目の前まで来てくれる事もあるそうですよ。エサである昆虫などを探して市街地のはずれや、公園など林のある場所まで来るので、旅行中でも比較的簡単に出会えるフクロウと言えます。
3.リュウキュウアカショウビン
写真は幼鳥です、とっても可愛いですね。森のあちこちで、キョロロロロと力強い声で鳴きます。5月頃に渡って来て、9月頃まで見られるようです。出典:http://amami.exblog.jp/tags/300mmF2.8/
カワセミの仲間ですが、水辺から離れた森林で生活しているので森の中でも見る事ができます。「青い宝石」と呼ばれる事もあるカワセミと違って、長いくちばしも羽根や体の色も鮮やかな赤。こちらは「火の鳥」の異名を持っているんですよ。全体が赤い色彩の中、腰の部分だけが水色をしているので飛んだ時にはこの水色が良く目立ちます。ふくふくと柔らかそうな胸からお腹にかけてのフォルムと、黒くつぶらな瞳が可愛らしいですよね。
4.オットンガエル
天然記念物であり絶滅危惧種にも指定されているオットンガエル。「オットン」とは奄美の方言で「大きい」という意味で、大人の手のひらに乗せると指の第二関節くらいまでの大きさがあります。出典:http://amami.exblog.jp/13248717/
11月から3月あたりは、野鳥に出会える確率が少なくなりますが、カエルたちには年中出会えるようです。
でっぷりとした体つきはふてぶてしいほど貫禄があります。カエルはオスしか鳴かないのですが、春から秋、特に6月~8月の繁殖期には、メスを呼ぶ独特の鳴き声があたりに響き渡ります。その鳴き声は人間の咳払いのような「グォッホン!」という特徴的なもの。ちなみに天然記念物に指定されている動植物はもし見かけても無闇に触ってはいけません。もしオットンカエルに遭遇出来たとしても、そっと見守るだけにしましょうね。