国内随一の量と質を誇る！奈良にある「奈良国立博物館」とは

毎年秋に行われる「正倉院展」の桁違いの動員数でクローズアップされることが多い奈良国立博物館は、東京･上野と京都に並ぶ日本の三大国立博物館のひとつ。存在自体が国宝級の同博物館の魅力に迫ります。

奈良国立博物館とは?

奈良県奈良市に所在する、日本の仏教に関する美術工芸品を主に扱う国立の博物館で、前身は1895年設立の帝国奈良博物館になります。国宝や国の重要文化財のコレクションの数は国内随一。本館は明治時代に建設された洋風建築として、建物も重要文化財に指定されています。

奈良国立博物館の魅力

最大の魅力は1800点以上に及ぶ仏画や伝統工芸などの名品コレクション、またそれらをデータベース管理し、資料館としても重要な役割を担っているところが挙げられます。本館と付属棟、東･西新館、地下回廊と分かれる広大な館内や、毎年初出陣の宝物が展示される正倉院展の開催も高ポイントと言えるでしょう。

奈良国立博物館の見どころ

ライトアップ

ライトアッププロムナード･ならの一環で、毎年7月から9月にかけて、奈良公園周辺の11施設がライトアップされます。時間は7･8月が夜7時から10時まで、9月は夜6時から10時までとなっています。
・本館（上の写真）と、仏教美術資料センター（下の写真）のライトアップの様子。

宮廷建築家･片山東熊（かたやま とうくま）の設計

奈良国立博物館本館を設計したのは、明治期に宮内省に属し、宮廷建築家として迎賓館の赤坂離宮を手掛けた片山東熊氏。国の公共施設を多く手掛けた氏が最初に設計した博物館が、奈良国立博物館でした。京都国立博物館、東京国立博物館 表慶館（上野）も同氏の設計によるもので、いずれも国の重要文化財です。

毎年正倉院展を開催

東大寺大仏殿敷地内で、天平時代や聖武天皇・光明皇后ゆかりの美術工芸品を収蔵する高倉式倉庫、正倉院。ここから毎年秋に初出陣のものも含めて60点近い宝物が出品される「正倉院展」が開催されます。宝物はどれも日本の伝統工芸技術の高さを認識させられるものばかりで、多くの来場者で賑わいます。

敷地内に鹿がいる！

奈良公園の中心に位置する奈良国立博物館の敷地内では、奈良らしく鹿の姿を見かけることも！暑い日にお堀で水浴びをする微笑ましい様子には、見ているほうも和まされます。

訪問者の声

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交通アクセス：
・近鉄奈良駅下車　登大路町を東へ徒歩約15分
・JR奈良駅または近鉄奈良駅から市内循環バス外回り（２番）「氷室神社・国立博物館」バス停下車すぐ
・関西国際空港からリムジンバスJR奈良駅行き「近鉄奈良駅」バス停下車　徒歩約15分
・大阪国際空港からリムジンバス奈良／天理行き「近鉄奈良駅」バス停下車　徒歩約15分