両棒餅は鹿児島で愛される銘菓。1本で2つの味が楽しめる

鹿児島で愛される銘菓、両棒餅を紹介したいと思います。数ある銘菓の中の一つ。古くから親しまれている素朴な郷土菓子です。どんなお菓子なのか、どこで食べられるのか調べて見ましたので、ぜひ参考にして下さい。

両棒餅とは?

 両棒餅は「ぢゃんぼもち」と読みます。名前の由来は、鹿児島弁の武士の脇差（大小の刀）両棒（りゃんぼう）がなまったといわれています。楕円形で竹串に刺さった餅で、鹿児島で古くから親しまれている郷土菓子。ジャンボといっても大きな餅ではありません。

両棒餅の特徴

一個に2本の竹串がささった一口大のお餅。もち米や上新粉で作った楕円形の餅の両面を焼いて甘いタレをたっぷり絡めて食べます。タレは砂糖醤油風味や味噌風味など。平たいみたらし団子のようなお菓子です。昔ながらの素朴な風味ある味です。

両棒餅の買えるスポット

仙巌園 両棒屋

仙巌園（入園券、大人1000円　小・中学生500円）の中にあるお団子屋さん。仙巌園の名物。敷地面積50,000平方メートルの敷地があり350年以上の歴史、色濃く残る中国文化の影響、桜島や錦江湾など雄大な自然など見どころがたくさんある仙巌園。園内散策で疲れたら名物両棒餅で一服。お団子は味噌味と醤油味各3本で310円です。店内はセルフサービスなので自由にゆっくり休憩できます。

平田屋

創業140年。店主は4代目。以前は近くの神社の神主だったとか。海が見える東側がほぼ全面ガラス張りになっているので、錦江湾や桜島を眺めながら食べることができます。タレや串は手作りで串はやや幅広で持ちやすいです。餅も大きさが少し不揃いのところが手作り感満載で美味しさも倍増します。醤油ベースのタレは塩、砂糖とも控えめであっさりした味。10個で500円。国内のみ通販もしています。

中川家

慶応元年（1865年）創業一番古くからある老舗、元祖両棒餅のお店です。1口サイズの両棒餅が12個で500円。タレは味噌味。注文を受けてから三代目女将が網で焼いてくれるようです。自家製の味噌やザラメ、葛などのタレがたっぷりかかっていて、焼き立てがとても柔らかく美味しいと評判です。皇室にも献上したことがあるそうです。

桐原家両棒餅店

こちらは明治九年創業。向田邦子のエッセイにも書かれている店と評判。注文を受けてから焼くので少し時間がかかるため、電話での予約も受けてくれるようです。テイクアウトもできますが、店内で食べるのがおすすめ。平田屋と同じくお座敷から磯海岸と錦江湾、桜島が一望でき、素晴らしい景色を眺めながら食べることができます。また作る工程も見ることができますよ。12個500円。おすすめは辛のタレです。

幸吉

鹿児島の与次郎ヶ浜にある米屋「うのき屋」が経営するお店。串に4個の団子がついたしんこだんごの専門店。しんこだんご、両棒餅の他、あく巻、安納焼いもなどの鹿児島の銘菓を扱っています。両棒餅【8本×3袋入】で1000円。柔らかく良く伸びるお餅に甘辛タレが絡んでさすがお米屋の餅。ネット販売もしています。クール便、冷凍真空パックで届きます。2500円以上、送料無料。
磯街道に両棒餅のお店は数軒ならんでいます。どのお店もとても美味しいと評判。でもお店によって少しずつ味が違うようです。数件食べ歩いて好みのお店を見つけるのも楽しい！食に自信のある方は、ぜひ食べ比べて見てください。

素材提供：トリップアドバイザー