多くの観光客や修学旅行生が訪れる奈良県。奈良公園の鹿やゆるキャラ「せんとくん」を思い浮かべる方もいるかもしれません。今回は、奈良時代の発掘品や、奈良県の自然についての展示を行っている博物館をご紹介します。
新館のミュージアムショップでは、特別展ごとのオリジナルグッズをはじめ、美術や歴史に関する書籍なども扱っています。広いカフェもあるので、休憩もできます。
この博物館では、毎年10月下旬から11月上旬にかけて「正倉院展」が開催されます。正倉院に保管されている美術品や仏教の経典などが公開されるこの特別展は混雑する(平日の正午ごろに「入館まで45分待ち」のプラカードが上がっていました)ため、午前中か夕方の訪問をオススメします。
この資料館では、奈良文化財研究所の最新の調査結果や、正倉院に関する展示、子ども向けの企画展など、さまざまな企画展示が行われています。訪問の前に公式サイトをぜひチェックしてください。
建物の前には展示されているのは、遣唐使船を復元した船。見学はもちろん、甲板に上がることもできます。使命を背負って異国に向かおうとした人々の気分が味わえるかもしれません。
奈良時代の文化や生活、大陸との交流をテーマにした展示には、アニメやヴァーチャルリアリティが使用されています。上映時間は公式サイトを参照。
博物館や古民家で行われる様々なイベントに加えて、オススメしたいのが公園の散策。梅や菖蒲をはじめ、季節の花が目を楽しませてくれます。園内には飲食店がないので、お弁当を持っていきましょう♪
昆虫の観察や幼虫の放流作業などの虫と触れ合いや、夏休みの自由研究相談会や年末のしめ縄作りなどの季節のイベントが盛りだくさん。詳細は公式サイトを参照してください。
橿原市に住む未就学児、小・中学生は毎週土曜日の入館無料(証明できる書類が必要)な上に、夏休み中は月曜日も開館しているなど、子どもから大人まで楽しめる施設。1階には授乳室が設置されており、赤ちゃんと一緒のお母さんも安心です。
古墳や遺跡や出土品、模型などが展示されている第一展示室の隣には図書閲覧室があり、奈良文化財研究所の発掘調査報告書や古代史に関する書籍、過去に行われた特別展の図録などが閲覧できます。第二展示室には、7世紀に建設が開始された山田寺の東回廊が再現されています。
明日香村にある石舞台古墳や高松塚古墳を見て回りたい人には自転車の利用がオススメ。近鉄橿原神宮前駅、桜井駅、飛鳥駅にレンタサイクルがあります(桜井駅から資料館まで自転車で約25分)。
紀ノ川の河口から吉野川を遡る形で川の生き物を水槽展示していたり、パノラマシアターによる森や川の再現など、源流の森にいるかのような展示に加え、川上村の歴史や昔の人々の生活に関するものが紹介されています。
吉野川源流の森の整備ボランティアやガイドツアー、フィールドワークなどの様々なイベントが行われています。夏には自由研究や工作の参考になりそうな企画が行われているので、小学生にオススメです。
歴史や考古学に関する展示だけではなく、現在と未来につながる過去の人々に関するものを展示している奈良県の博物館。近鉄や自動車の利用が便利なので、ぜひ足を運んでみてください。
素材提供:トリップアドバイザー
1.奈良市 奈良国立博物館
鹿がくつろぐ奈良公園の博物館。国宝の薬師如来坐像を始めとする文化財を所蔵しています。新館では定期的に特別展が開催され、テーマに沿った絵画や彫刻、書物など展示されます。特別展に関連した公開講座や体験イベントも行われ、何度足を運んでも飽きることがありません。新館のミュージアムショップでは、特別展ごとのオリジナルグッズをはじめ、美術や歴史に関する書籍なども扱っています。広いカフェもあるので、休憩もできます。
この博物館では、毎年10月下旬から11月上旬にかけて「正倉院展」が開催されます。正倉院に保管されている美術品や仏教の経典などが公開されるこの特別展は混雑する(平日の正午ごろに「入館まで45分待ち」のプラカードが上がっていました)ため、午前中か夕方の訪問をオススメします。
■ 基本情報
- ・名称:奈良国立博物館
- ・住所:奈良県奈良市登大路町50
- ・アクセス:近鉄奈良駅より徒歩15分
- ・営業時間:9:30~17:00【4月最終週~10月最終週の金曜】9:30~19:00(入館は閉館の30分前まで)
- ・定休日:月曜(祝日の場合、翌日。臨時休館日は公式サイト参照) 1月1日
- ・電話番号:050-5542-8600
- ・料金:【一般】520円【大学生】260円 ※特別展は別料金
- ・公式サイトURL:http://www.narahaku.go.jp/
2.奈良市 平城宮跡資料館
http://blog.goo.ne.jp/pmpkenji/e/3b407171b92aca7a14a82f316892daad
2010年の「平城遷都1300年記念事業」によりリニューアルした博物館。奈良文化財研究所の長年にわたる平城京の調査結果や長年の研究、実際に発掘された品物などが展示されています。奈良時代の役所や宮殿を再現したコーナーもあります。http://enkieden.exblog.jp/18487565/
Googleのストリートビューを使って、展示品を見ることができます。実際の展示と撮影されたものは変更されている可能性があるので、見比べるのも楽しいですね。この資料館では、奈良文化財研究所の最新の調査結果や、正倉院に関する展示、子ども向けの企画展など、さまざまな企画展示が行われています。訪問の前に公式サイトをぜひチェックしてください。
■ 基本情報
- ・名称:平城宮跡資料館
- ・住所:奈良市佐紀町247-1
- ・アクセス:近鉄西大寺駅より徒歩15分
- ・営業時間:9:00~16:30(入館は16:00まで)
- ・定休日:月曜(祝日の場合、翌日) 12月29日~1月3日
- ・電話番号:0742-30-6753
- ・料金:無料
- ・公式サイトURL:http://www.nabunken.go.jp/heijo/museum/index.html
3.奈良市 平城京歴史館
http://blog.livedoor.jp/taz9/archives/51530704.html
繁栄を誇った唐代の中国に日本が派遣した遣唐使。阿倍仲麻呂や井真成のように、中国で生涯を終えた人もいますが、遣唐使の目的は唐の制度や文化を学び、文物や仏教の経典を日本に持ち帰ることでした。平城京歴史館は、遣唐使に代表される大陸との交易にスポットを当てた施設です。建物の前には展示されているのは、遣唐使船を復元した船。見学はもちろん、甲板に上がることもできます。使命を背負って異国に向かおうとした人々の気分が味わえるかもしれません。
奈良時代の文化や生活、大陸との交流をテーマにした展示には、アニメやヴァーチャルリアリティが使用されています。上映時間は公式サイトを参照。
■ 基本情報
- ・名称:平城京歴史館
- ・住所:奈良市二条大路南4-6-1
- ・アクセス:近鉄西大寺駅より徒歩20分
- ・営業時間:9:00~16:30(入館は16:00まで)
- ・定休日:月曜(祝日の場合、翌日) 年末年始
- ・電話番号:0742-35-8201
- ・料金:【一般】500円【大学生】250円【小・中学生】200円
- ・公式サイトURL:http://heijo-kyo.com/rekishikan.html
- ・公式フェイスブックURL:https://www.facebook.com/heijokyo
4.大和郡山市 奈良県立民族博物館
http://blog.livedoor.jp/dido21/archives/2010-06-10.html
毎年8月に「全国金魚すくい選手権大会」が行われる大和郡山市の博物館。常設展「大和のくらし」では、奈良が大和と呼ばれていたころに使用されていた生活用品や、農林業の道具を展示しています。毎月第4週の木曜と日曜には、機織りの実演(10:30~15:30。1時間の休憩あり)も行われています。http://8710iwag.seesaa.net/article/271654942.html
博物館がある大和民族公園に建つ古民家は、江戸時代に建てられたものを移築・復元したもの。15棟のうち3棟が国の重要文化財に、10棟が県の文化財に指定されています。博物館や古民家で行われる様々なイベントに加えて、オススメしたいのが公園の散策。梅や菖蒲をはじめ、季節の花が目を楽しませてくれます。園内には飲食店がないので、お弁当を持っていきましょう♪
■ 基本情報
- ・名称:奈良県立民族博物館
- ・住所:奈良県大和郡山市矢田町545
- ・アクセス:JR大和小泉駅、近鉄郡山駅より奈良交通バス「矢田寺前行き」に乗車。バス停「矢田東山」下車徒歩10分
- ・営業時間:【博物館】9:00~17:00(入館は16:30まで) 【古民家】9:00~16:00
- ・定休日:月曜(祝日の場合、翌日) 12月28日~1月4日
- ・電話番号:0743-53-3171
- ・料金:【大人】200円【大学生】100円【65歳以上・高校生以下】無料【古民家】無料
- ・公式サイトURL:http://www.pref.nara.jp/1508.htm
5.橿原市 奈良県立橿原考古学研究所附属博物館
http://blog.goo.ne.jp/kohunteam/e/d4c87c230e4d7d623b8f89186c9d56e1
奈良県内の遺跡の発掘調査や研究、発掘されたものの記録や分析を行っている奈良県立橿原考古学研究所。附属博物館では「大和の考古学」という常設展を行っており、旧石器時代から室町時代までの出土品を展示しており、特に古墳時代から奈良時代の展示が充実しています。http://blog.goo.ne.jp/kohunteam/e/d4c87c230e4d7d623b8f89186c9d56e1
春と秋には特別展が行われるほか、夏には発掘調査の報告展「奈良を掘る」が行われています。専門家による講演会や公開講座も行われるので、興味のある方はぜひチェックしてください。http://blog.goo.ne.jp/fusiminohikaru/e/0c63b6b06fc2010ba6c18972c9873ebc
橿原考古学研究所には埴輪をモデルにしたイワミンというマスコットキャラクターがおり、研究所と附属博物館の案内や宣伝を行っています。博物館に行けば会えるかもしれませんね。■ 基本情報
- ・名称:奈良県立橿原考古学研究所附属博物館
- ・住所:奈良県橿原市畝傍町50-2
- ・アクセス:近鉄畝傍御陵前駅より徒歩5分
- ・営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
- ・定休日:月曜(祝日の場合、翌日。臨時休館日は公式サイト参照) 12月28日~1月4日
- ・電話番号:0744-24-1185
- ・料金:【大人】400円【高・大学生】300円【中・小学生】200円 ※特別展は別料金
- ・公式サイトURL:http://www.kashikoken.jp/museum/
6.橿原市 橿原市昆虫館
「見て、聞いて、触って、感じる昆虫館」というコンセプトの昆虫館(2016年2月1日から2月22日まで、工事のため臨時休館)。1000点を越える標本が展示されているほか、生態展示室と放蝶温室では生きた昆虫を目にすることができます。温室には東南アジアやアフリカ、南米などが原産の花が咲いています。昆虫の観察や幼虫の放流作業などの虫と触れ合いや、夏休みの自由研究相談会や年末のしめ縄作りなどの季節のイベントが盛りだくさん。詳細は公式サイトを参照してください。
橿原市に住む未就学児、小・中学生は毎週土曜日の入館無料(証明できる書類が必要)な上に、夏休み中は月曜日も開館しているなど、子どもから大人まで楽しめる施設。1階には授乳室が設置されており、赤ちゃんと一緒のお母さんも安心です。
■ 基本情報
- ・名称:橿原市昆虫館
- ・住所:奈良県橿原市南山町624
- ・アクセス:近鉄大和八木駅南出口より橿原市コミュニティバスで30分
- ・営業時間:【4月~9月】9:30~17:00【10月~3月】9:30~16:30(入館は閉館の30分前まで)
- ・定休日:月曜(夏休み中は開館) 12月28日~1月2日
- ・電話番号:0744-24-7246
- ・料金:【大人】510円【高・大学生】410円【4歳~中学生】100円
- ・公式サイトURL:http://www.city.kashihara.nara.jp/insect/
7.高市郡明日香村 奈良文化財研究所飛鳥資料館
日本初の女性天皇であり、聖徳太子を摂政としたことでも知られている推古天皇は592年に飛鳥の豊浦宮で即位しました。その後、元明天皇が平城京に都を移す(710年)まで、飛鳥の地はこの国の政治と文化の中心地でした。飛鳥資料館には、飛鳥の歴史が分かる数多くの資料が展示されています。古墳や遺跡や出土品、模型などが展示されている第一展示室の隣には図書閲覧室があり、奈良文化財研究所の発掘調査報告書や古代史に関する書籍、過去に行われた特別展の図録などが閲覧できます。第二展示室には、7世紀に建設が開始された山田寺の東回廊が再現されています。
明日香村にある石舞台古墳や高松塚古墳を見て回りたい人には自転車の利用がオススメ。近鉄橿原神宮前駅、桜井駅、飛鳥駅にレンタサイクルがあります(桜井駅から資料館まで自転車で約25分)。
■ 基本情報
- ・名称:奈良文化財研究所飛鳥資料館
- ・住所:奈良県高市郡明日香村奥山601
- ・アクセス:近鉄橿原神宮前駅または飛鳥駅より「明日香周遊バス」に乗車。バス停「飛鳥資料館」下車。JR・近鉄桜井駅より奈良交通バス37番「石舞台行き」に乗車。バス停「飛鳥資料館」下車
- ・営業時間:9:00~16:30(入館は16:00まで)
- ・定休日:月曜(祝日の場合、翌日) 12月26日~1月3日 特別展開催中は無休
- ・電話番号:0744-54-3561
- ・料金:【大人】270円【大学生】130円【65歳以上&18歳未満】無料
- ・公式サイトURL:http://www.nabunken.go.jp/asuka/
- ・公式フェイスブックURL:https://www.facebook.com/asukahistoricalmuseum
8.吉野郡川上村 森と水の源流館
http://blog.livedoor.jp/kawakamimura/archives/52117529.html
和歌山県から紀伊水道に流れこむ紀ノ川。奈良県では吉野川と呼ばれているこの川の源流は、奈良県の川上村にあります。森と水の源流館は、雨や湧き水、森などの自然とともに生きる力を育み、考えて行動を起こす源流学を提唱している施設です。紀ノ川の河口から吉野川を遡る形で川の生き物を水槽展示していたり、パノラマシアターによる森や川の再現など、源流の森にいるかのような展示に加え、川上村の歴史や昔の人々の生活に関するものが紹介されています。
吉野川源流の森の整備ボランティアやガイドツアー、フィールドワークなどの様々なイベントが行われています。夏には自由研究や工作の参考になりそうな企画が行われているので、小学生にオススメです。
■ 基本情報
- ・名称:森と水の源流館
- ・住所:奈良県吉野郡川上村宮の平 (迫590-2)
- ・アクセス:近鉄大和上市駅よりR169ゆうゆうバス「下桑原行き」に乗車。バス停「湯盛温泉杉の湯」下車徒歩5分
- ・営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
- ・定休日:水曜(祝日の場合、翌日) 12月29日~1月3日
- ・電話番号:0746-52-0888
- ・料金:【高校生以上】400円【小・中学生】200円【小学生未満】無料
- ・公式サイトURL:http://www.genryuu.or.jp/
歴史や考古学に関する展示だけではなく、現在と未来につながる過去の人々に関するものを展示している奈良県の博物館。近鉄や自動車の利用が便利なので、ぜひ足を運んでみてください。
素材提供:トリップアドバイザー