増上寺にある歴史的場所の1つ！東京都港区にある「水盤舎」について

東京都港区にある増上寺。東京タワーの近くにあるお寺としても有名です。そのお寺の中にある「水盤舎（すいばんしゃ）」は大変歴史のある文化財なんです！手水舎として使用されている水盤舎についてご紹介します。

１．水盤舎とは？

水盤舎は手水として現役で使用されています。手水はお参りする前に浄水で口をすすぎ、手を洗い、心身を清めるためのものです。この水盤舎は元々は清揚院殿（３代将軍家光の三男、甲府宰相とよばれた徳川綱重）の霊廟にあったのものを、ここ増上寺に改葬されたものです。

２．水盤舎の魅力

東京大空襲の際に、ほとんどの文化財が焼失した中で唯一残ったものの一つである水盤舎。港区指定文化財で徳川将軍家霊廟建築を伝える数少ない遺構になっています。

柱には波を形どった彫り物や、徳川家の葵の御紋も見ることができます。

３．水盤舎周辺の見どころ

仏足石

仏の足うらの形(千幅輪相)を石に彫りつけた仏足石。インドでは仏像が刻まれる以前はこの仏足石を仏として礼拝していました。上部には仏様の足が描かれてあり、特徴ある文様を見ることができます。側面には仏像､経文､由来などが刻まれています。増上寺の仏足石は明治14年５月に建石されたものです。

梵鐘

鐘楼堂は再建されたものですが、この大梵鐘は延宝元年（1673）に鋳造されました。高さ約3.3メートル、直径約1.8メートル、重さ約15トンもある大きな鐘で、東日本最大級の鐘であるといわれています。現在も毎日朝と夕にお坊さんが体全体を使ってこの鐘を打っています。

徳川将軍家霊廟

徳川家二代将軍秀忠公をはじめ、六人の将軍及び正室や子女が埋葬されている徳川将軍家霊廟。この門も戦争の戦火から逃れたもので、戦前は国宝でしたが、現在では指定が解かれています。葵の御紋が刻まれた扉は迫力があります。

現在は一般公開されているので、将軍のお墓をお参りすることができます。

４．口コミ

増上寺へ行かれる際は、ぜひ水盤舎にも足を運んでくださいね！