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日本国内では無病息災を願っての伝統行事が、全国各地で開催されています。特に夏を迎えるこの季節は「夏の悪病」を祓う大切な季節として、各地の神社では様々な神事も行われます。 その中でも大変歴史の古い行事に「安行藤八の獅子舞」があります。
安行藤八の獅子舞は江戸時代から続く歴史の古い神事で、毎年夏至あたりに開催されています。観光客にも是非見て頂きたい夏の初めの風物詩・安行藤八の獅子舞の魅力を、こちらでご紹介していきます。
安行藤八の獅子舞とは?
安行藤八の獅子舞とは、江戸時代初期より埼玉県川口地方に伝わる二人立ち一頭舞の獅子舞の事です。この獅子舞は、江戸時代の初期にこの地方で疫病が流行した為、旧暦の6月25日に疫病祓いの祈祷として供したものが始まりと言われています。
通常の獅子舞は雨乞いの為に行われるものであり、この季節に行われる事が大変珍しいそうです。その為、別名「夏祈祷」とも言われており、夏の悪病等を祓う為に氏子の家々を祓いながら巡ります。
今日では、新暦の6月25日近くの日曜日に行われており、今年2015年は6月28日に開催される予定となっているそうです。
安行藤八の獅子舞の魅力
川口市無形民俗文化財に指定されている「安行藤八の獅子舞」。川口市の安行藤八地域の家々を二人立ち一頭舞の獅子舞が巡っていきます。獅子舞の勇壮な舞姿は勿論最大の魅力ですが、獅子舞の開始前に神事が行われますので、そちらも是非チェックしてみて頂きたいと思います。
安行藤八会がある場所には「菅原社」と呼ばれる小さなお社が祀られています。その名から想像出来るかと思いますが、祭神は「天神様」こと菅原道真公です。このお社で宮司が神事を執り行い、笛や太鼓によるお囃子演奏が行われます。
その様な厳かな雰囲気を楽しんでから、獅子舞を見てみると、感じる空気も違ってくるのではないでしょうか。
安行藤八の獅子舞の見どころ
・二人立ち一頭舞の獅子舞江戸時代から数百年に渡って続くこの「安行藤八の獅子舞」は、本当に間近で獅子舞の勇壮な舞姿が見られる事が一番の見どころと言えるでしょう。
大きな獅子舞の耳が動く様など、細かな動きにも是非注目してご覧ください。
・厳かな神事
安行藤八会館には、「菅原社」という小さな神社があります。そちらで神事を執り行ってから安行藤八の獅子舞が始まります。厳かな神事を間近で見られる機会というのも、なかなかないでしょうから、こちらの様子も見どころの一つと言ってもいいかも知れませんね。
・調子の良いお囃子
お祭りの雰囲気を更に盛り上げるお囃子も見どころ…いや、聴きどころの一つです。笛や太鼓などの演奏も、身近で聴ける機会は少ないのではないでしょうか。ちびっ子達もお囃子隊を作って演奏するので、可愛らしい子ども達の演奏も、是非お聴き逃しなく!
・地域の人々との交流
お囃子に獅子舞…全てが「安行藤八の獅子舞」を残したいと願う地域の人々の力によって行われています。
こうした神事を観覧に行くと、地域の人々が温かく迎えて下さいます。一緒に宴会に参加して、是非地域の人々との交流を図ってみて下さいね。
■ 基本情報
- ・名称:安行藤八の獅子舞
- ・住所:〒334-0051 埼玉県川口市安行藤八511 天神社 安行藤八町会会館
- ・アクセス:SR埼玉高速鉄道 戸塚安行から徒歩で10分
- ・時間:8:00スタート(全て終了するのは18:00頃とのこと)
- ・電話番号:048-222-1061(川口市立文化財センター)
- ・料金:無料
- ・公式サイトURL:http://www.kawaguchi-bunkazai.jp/center/index.html
是非一度お立ち寄りくださいね。