*sii
【津幡町】とは?
津幡町(つばたまち)は、石川県の中央部に位置する町で河北郡に所属しています。津幡の地名は、この地域が津幡川と河北潟を行き来する舟(舟)の津(停泊地)の端である、というのが由来とされています。【津幡町】の魅力
森林セラピー基地認定地
平成25年3月22日、NPO法人・森林セラピーソサエティから<津幡町・里山の森と泉・石川県森林公園>として、森林セラピー基地に認定。森林セラピーとは、癒し効果が科学的・医学的に検証された<森林浴効果>をいいます。一歩進んだ森林浴と言われ、森林環境を利用し心身の健康維持・増進・疾病の予防を行うのです。森林浴でストレスが減少し、リラックス効果が高まります。森の中で深呼吸すると、体中の細胞に酸素がたっぷりと送られ、免疫力が増加。森や自然の中で静かに過ごすことによって心が穏やかに、五感(見る・聴く・味わう・嗅ぐ・触る)で心も体もリフレッシュしましょう♪
【津幡町】の歴史
古代から北陸道の能登国への分岐点として宿場町が栄えていました。倶梨伽羅峠で、木曾義仲が<火牛の計>を用いて平家を破ったという伝説が残っています。おすすめ観光スポット
蓮如上人お手植えのイチョウ
蓮如上人がお手植えされたと言われるイチョウの巨木。蓮如上人が文明年間(1469年~1487年)に北陸を巡錫(僧が各地を巡り歩いて教えを広めること)した際に、自ら植えたとされ。指定樹齢540年と伝わっています。上人は北陸地方を巡り歩き、笠池ヶ原に一向宗の説教場を建立。当時この地方の住民は真言宗などの宗教を信じている者が多かった為、上人は日夜精魂を傾け布教に努めた結果、次第に住民たちはその教えに影響を受けて行きました。
ある日、上人は住民たちを前に毎日用いられていたイチョウのハシを示され、「花が咲いても実はなるな」と唱えつつ、境内の一角にイチョウを植えられたといいます。これが不思議なことに、日も経たないうちにこのハシが根を下ろし、芽を吹き、立派なイチョウになった。驚いた住民たちは皆、上人に感激し、上人の去った後もこの木を上人の身代りと思い慕ったのでした。
現在イチョウがある場所は公園となり整備され、石碑<蓮如上人御旧跡>と銅像<蓮如上人像>が建てられています。
倶梨伽羅古戦場
倶梨伽羅古戦場には<火牛の計>モニュメントが鎮座しています。石川県と富山県にまたがる歴史国道<北陸道>が走る倶梨伽羅峠は、寿永2年(1183年)の源氏と平家が興亡の明暗を分けた倶梨伽羅源平合戦の舞台となった所。中でも<源平盛衰記>に記された木曾義仲による<火牛の計(かぎゅうのけい)>は有名な話です。おまん地蔵・おまん伝説
倶梨伽羅不動寺境内に安置された<おまん地蔵>。津幡町倶梨伽羅地区の北横根区に町おこしに一役買っている津幡町特産<おまん小豆の里>のモニュメントが建っています。おまん小豆は一粒の大きさが4ミリ程度と小粒、表面は黒く中身が乳白色、古代小豆と言われています。秋には1つの房に4・5粒が結実し、種子を飛散する力が強いというのが特徴。おまん小豆が自生する同区など小矢部市との県境の山間部では、小豆の名の由来となった<おまん伝説>が残っています。どんな伝説なのか気になりませんか?!
おすすめホテル
上矢田温泉<やたの湯>
秘湯の上矢田温泉<やたの湯>。津幡町英田地区の上矢田区には、知る人ぞ知る秘湯と言われる上矢田温泉<やたの湯>があります。寿永2年(1183年)の倶梨伽羅源平合戦で、木曾義仲に敗れた平維盛がこの湯を見つけ、傷を癒したのが始まりと伝えられています。古くからアセモやデキモノに良く効くと評判であり、湯治場として地元の人に利用されてきました。大正楼
老舗の料理旅館<大正楼>。かつての宿場町、津幡宿だった商店街から歩いて数分の所、老舗の料理旅館<大正楼(たいしょうろう)>があります。代々伝承されてきた加賀料理でもてなす名旅館。津幡で料理と言えば<大正楼>、<大正楼>といえば【鯛の唐蒸し】といわれるほど、名物の【鯛の唐蒸し】は絶品♪加賀野菜を初め、地元で採れた海・山の幸をふんだんに使った料理を堪能することができます。
<大正楼>の自慢は更に、「鶴の間」と「亀の間」と呼ばれる奥座敷。江戸時代の加賀藩の豪商、木屋藤右衛門の粟崎居宅から移築したもの。材木商であった<木屋>の名に相応しく、天井には神代杉・床柱には鉄刀木などの銘木が使われ、釘隠しには元々純金が使われていた程、贅を凝らした造りだったそうです。
宴席はもちろんの事、お茶席としても利用できます。ケヤキの一枚板が使われている<鶴の間>と<亀の間>の縁から望む日本庭園は<河北随一の庭>と評されています。大きく<心>という字がなぞられた庭園の泉水は、<大正楼>の初代豊次郎の料理に対する思いを表しているといいます。
和風旅館<大正楼>。古き良き時代の和室での宿泊はもちろん、由緒ある座敷で食事のみの利用も可能とのこと。
おすすめ名産グルメ
久世酒造・銘酒【長生舞】【能登路】
老舗の造り酒屋<久世酒造>の銘酒【長生舞】。全国新酒鑑評会で3年連続受賞した銘酒です。近くの名水<清水(しょうず)>の湧き水と酒屋地下の地下水を使い分け酒造されているといいます。ほかにも【能登路】も銘酒として知られています。5種類の酒粕と能登の天然塩からつくった一夜漬けの素<ぬり漬の素>も好評。この<ぬり漬の素>で漬けた漬物や奈良漬をつまみに【長生舞】や【能登路】を一杯、大人の時間をゆっくり楽しみたいですね♪
おまん小豆・専門店おまん茶屋
津幡町最大の夏のイベント<つばた町民八朔まつり>が行われる、住吉公園の近くにおまん小豆専門店<おまん茶屋>があります。津幡町特産として定着している<おまん小豆>を愛する有志達が2013年3月27日にこの茶屋をオープンされました。おまん小豆茶やおまん小豆アイスなどを開発・商品化し販売されています。おまん小豆には活性酸素を除去し、老化を防ぐ効果があるポリフェノールを通常の小豆より豊富に含んでいる事が分かっています。こちらの茶屋では目玉メニューの<おまん小豆ライスバーガー>やおまん小豆とマコモが入った<源平おにぎり>を始め、シフォンケーキやぜんざい、おかゆなどなど、おまん小豆づくしのメニューが楽しめます♪
きびあんころ・庭田あんころ屋
津幡駅名物<きびあんころ>、津幡駅の名物といえば昔から<きびあんころ>と言われている程。きび粉を練り込んだ茶色のあんころ餅が9粒、竹の皮に包まれて紐で十字に縛られた<きびあんころ>はどこか懐かしさを感じさせてくれます。創業100年を超える老舗の庭田あんころ屋さんが、100年前から同じ製法で作り続けておられます。
イベント
能瀬川公園桜まつり<春>
桜が満開の能瀬川をパレードする花嫁道中。毎年4月中旬に両岸のソメイヨシノ約100本が満開の能瀬川で桜のまつりが開催されています。同地区で<順徳さん>として親しまれている上皇伝説をテーマに、順徳上皇の船上パレードで幕を開け、最大の見物である<花嫁道中>では、和装の新郎新婦に米俵3俵と長持ちを乗せた屋形船が、桜舞う能瀬川をゆっくりと進みます。
会場ステージでは歌謡ショーや各種芸能が披露され、餅つき大会も行われます。能瀬川には昔から口づてに伝えられてきた<河童伝説>が残っており、屋形船を運航する同まつりでは、水難事故防止の為に、以前は好物のキュウリを供えて河童に安全祈願をしていたそうです。
津幡四町獅子舞頭合せ<秋>
迫力満点の津幡四町獅子舞頭合せ、毎年9月中旬にかつての津幡宿として栄えた津幡四町(中央の清水・能登口の庄・越中口の津幡・加賀口の加賀爪)による獅子舞競演が披露されます。<喧嘩獅子>ともいわれる獅子がぶつかり合う祭りは津幡の晩夏の風物詩となっています。昭和56年(1981年)からは主役の棒振り(獅子舞)だけでなく、裏方のお囃子と太鼓の競演も披露されるようになりました。祭りの最後は四ツ角の真ん中で四町の獅子頭がひとつになり、津幡四町の暑い夏の終わりを告げます。
くりからござっさい祭り<秋>
毎年10月下旬に道の駅<倶梨伽羅源平の郷>竹橋口&倶梨伽羅塾で収穫祭が開催されます。祭りの名称である<ござっさい>とは地元の言葉で<よく来て下さいました>という意味。同地区で採れた新鮮な農産物の販売を始め、おまん小豆やマコモなど津幡町特産物の販売やフリーマーケット、餅つき大会ではつきたてのお餅が無料で振る舞われます。会場広場のステージでは、東荒屋虫送り太鼓保存会や岩崎太鼓保存会による太鼓など、同地区に古くから伝わる伝統芸能が披露されます。
■ 基本情報
- ・名称:石川県・津幡町
- ・アクセス:<JR西日本・七尾線>津幡駅 ・ 中津幡駅 ・ 本津幡駅 ・ 能瀬駅、
- <IRいしかわ鉄道線>津幡駅 ・ 倶利伽羅駅、<あいの風とやま鉄道線>倶利伽羅駅
- ・公式サイトURL:http://kankou.town.tsubata.ishikawa.jp/index.php
源平合戦の名残は歴史を感じられ、興味のある方は是非行ってみて頂きたい♪地元の食べ物や旅館も老舗が多く、ゆったりとした時間を過ごして日頃のお疲れを癒してください。