沖縄には、たくさんの魅力がありますが、沖縄の地酒「泡盛」もそのひとつ。県内の47の酒造所の数だけ、魅力がつまっています。今回は、そのたくさんの酒造所のなかからユニークな酒造所を3つ選びご紹介します。旅の途中、自分好みのオリジナルの一品をお探しください。高品質な泡盛は、お土産としても喜ばれますよ。
沖縄で唯一!鍾乳洞の中でじっくりとねかせ育てる「金武酒造」
鍾乳洞にお酒をねかせ、古酒(クース)にする「金武酒造所」は、名前の通り金武町にあります。鍾乳洞は金武観音寺の境内に位置し、祈願や観光スポットとしても人気。酒造所である蔵元は、近くの別の場所にありますが、泡盛を保管する場所として、低温度で安定している金武鍾乳洞を利用している、県内でも珍しい酒造所です。結婚や出産の記念としてボトルを購入し保管する方が多く、最も長く寝かせている古酒は、1988年貯蔵のもの。名前を表記し、貯蔵した日付を入れた泡盛がずらりと保管されます。
ここでは、11時、14時、15時半と制限し見学を受け付けており、見学だけでも楽しむことができますが、沖縄旅行の思い出の一品として、金武酒造の泡盛をボトルキープをしてみるのもおすすめです。5年、12年と寝かせ、美味しい泡盛を目的に訪れると言うここでの計画もまた、旅行の楽しみ方のひとつですよ。
龍の蔵の詳細情報
- 住所/沖縄県金武町字金武245
電話/098-968-8581
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手作業の工程を重んじる、「波照間酒造所」の幻の泡盛
クセがなく、さっぱりした後味が飲みやすく、女性にも人気の「泡波」を作るのは、波照間島にある波照間酒造所。少人数の手作業による工程で世に出る本数も少なく、貴重な泡盛としても知られています。
日本最南端に位置する島の気候や風土、時代にあわせ、先代の思いを引き継ぎながら、改良を続ける姿勢は、家族を中心とした体制だからできるもの。「泡波」は、島内の店舗や法事などで使用する分を考慮しながら、優先して製造しているのだそうです。そんな地域に根付く、思いやりでできたような泡盛「泡波」。波照間島への旅では、ぜひ、島内の店舗で味わってみてはいかがでしょう。希少な味は、味わい深い旅の思い出としても記憶に残るはずですよ。
泡波の詳細情報
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試飲を楽しめ、自分好みの一品に出会える「忠孝酒造」
1949年創業の老舗蔵元「忠孝酒造」の泡盛を、しっかりと試飲し購入できるスポットとして人気なのが、同じ敷地にある「くぅーすの杜 忠孝蔵(ちゅうこうぐら)」。なんと、約30種類の泡盛を試飲することができます。
飲み比べしやすいように、酵母や度数などが異なる9つの銘柄を、食事にマッチすると言う20度の水割りとして用意してあることで、泡盛を知らない方も気軽に購入することができるのも、旅行者にとってはうれしいサービス。
今回、ここでご紹介したいのは、マンゴー酵母仕込の熟成泡盛「三年古酒」。バニラの甘いと柔らかい舌触りが特徴の泡盛で、その味は、初心者でもわかる美味しさです。泡盛初心者も安心して購入することができる、「くぅーすの杜 忠孝蔵」。30種類の中から選ぶ泡盛は、大満足の1本となることお約束します。
くぅーすの杜 忠孝蔵(ちゅうこうぐら)の詳細情報
- 住所/沖縄県豊見城市名嘉地132
- 電話/098-850-1257
- くぅーすの杜 忠孝蔵(ちゅうこうぐら)の詳細情報はこちらから>>
沖縄では、地酒「泡盛」を楽しめ購入ができる47の酒造所のなかから、今回はユニークな酒造所をピックアップしてご紹介しました。それぞれの酒造所が出した泡盛のラベルを見てならべるだけでも、お酒のつまみになるほど面白い泡盛。ぜひ足を運び、たくさんの酒造所のなかから自分だけのお気に入りの泡盛を見つけてみてはいかがでしょう。
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