青い空、太陽の光を受けてキラキラ輝く波、吹き渡る爽やかな風。夏にぴったりなプチ旅を楽しみたくて、クラシカルでかわいい琵琶湖汽船の「ミシガン」に乗船し、びわ湖クルーズにでかけました。
アクセス便利な大津港から船に乗ります
京阪・浜大津駅で降りると、目の前には日本一大きな湖・びわ湖が広がっています。乗船場のある大津港まで歩いて3分、駅から見えるので迷わずたどり着けます。京都中心部の三条京阪駅からもわずか20分で来られる、アクセス便利な港です。
「ミシガン」は滋賀県の友好姉妹都市であるアメリカ・ミシガン州との国際親善を祈念して名づけられ、1982年に就航。白い船体に、船尾の鮮やかな赤いパドルがシンボルの外輪船です。
今回はびわ湖の南湖をめぐる80分のコース「ミシガン80」(大人2780円)を選びました。笑顔のクルーたちに迎えられて乗船しほどなくすると、ボォーッという汽笛が聞こえてきます。さあ出港の合図。街が遠ざかっていくにつれて旅情がくすぐられ、心が高鳴ります。
4階建ての船だから、デッキから望める景色もさまざまです
船の後部の外輪パドル船の後部にまわって見下ろすと、外輪パドルが水車のようにクルクルと勢いよく水しぶきを上げているのが見えます。波の余韻は、船旅の醍醐味です。
湖面が近い1階は波のきらめきがすぐそばで楽しめ、最上階の4階デッキから見渡すと、さえぎるものが何もないから360度の大パノラマ!空がいつもより広く感じられます。ときおり鳥が悠然と空を舞う姿にも出合えます。
デッキからの眺め湖上に浮かぶリゾートホテルのよう
映画のヒロイン気分で船内をお散歩してみましょう
右・2階カフェ、左上・カフェ外観、左下・1階ダイニング船内は重厚な造りで、シャンデリアが輝き、映画の世界に舞い込んだような気分になれます。予約なしでくつろげるカフェや、テイクアウトのポテトなどがある気軽なバーのほか、事前予約で本格的なコース料理が味わえるダイニング、ブッフェ料理が楽しめるホールもあり、グルメも充実しています。
3階のステージでは、陽気なクルーたちが軽快なトークで見どころを案内してくれるので、近江富士と呼ばれる三上山や比叡山、びわこ大津館(旧琵琶湖ホテル)など周辺の名所もしっかり見られます。
ピンク色のかわいいパンケーキでカフェタイム
景色や船内を思う存分楽しんだあとは、2階のカフェへ。
イチオシはこちらの「ミシガンパドルパンケーキ」(1000円)。ピンク色なのは、赤い外輪パドルをイメージし、滋賀県産の特級近江米「みずかがみ」の米粉にイチゴやベリーを混ぜて焼き上げているから。
ベリーのソース、カスタードのアングレーズソースや生クリームのあしらいが、湖上をゆくミシガンを思わせます。ベリーのほんのりとした甘酸っぱさが心地よく、小さくかわいいサイズなのでぺろりと食べられますす。1枚から選べるのもうれしいところ(1枚500円、追加1枚ごとに100円)。ほかに「ミシガン」とびわ湖がモチーフのカレーや、エッグベネディクトなど、フードメニューもそろいます。
船のデッキにはかわいいハートマークが3つ隠れています
「ミシガン」は船舶としては日本初の「恋人の聖地サテライト」に認定されています。デッキには「Lovers Michigan」と書かれたフォトポイントのほか、“隠れハート”が3カ所あるので、すべて見つけられたらいいことがありそう♪ 探してみてくださいね。
汽笛とびわ湖のテーマソング「琵琶湖就航の歌」が聞こえてきたら、帰港の時間です。非日常感をたっぷりと味わえながらも、あっというまの80分でした。1日4便の80分コースのほか、夏期限定夕方の60分コース、150分の「ミシガンナイト」などコースは多彩。次は、茜色に染まる夕暮れどきから星と街明かりが幻想的な夜への移ろいが楽しめるナイトクルーズにも憧れます。夏旅にミシガンクルーズ、とてもおすすめです!
MAP
■ 基本情報
- ・名称: 琵琶湖汽船株式会社(ビワコキセンカブシキガイシャ)
- ・住所: 滋賀県 大津市浜大津5-1-1
- ・営業時間: 9:00~17:00(受付時間)
- ・電話番号: 077-524-5000(食事やリザーブシートを希望の場合のみ要事前予約)
- ・公式サイトURL: http://www.biwakokisen.co.jp
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文:佐藤理菜子
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