海のまち福山で海の幸を味わおう。おいしいものが食べられるホテル・旅館７選

広島県の東にある福山市は、江戸時代から続く町並みや福山城などを擁する県内第二の都市。市を代表する景勝地・「鞆の浦」は古くから潮待ちの港として栄え、豊かな自然が育む海の幸を楽しめることでも知られます。そんな福山市でおいしいものが食べられるオススメのホテル・旅館を七つ、厳選して紹介します。

1．ホテル鴎風亭

オススメ度★★★★★

「ホテル鴎風亭」さんは、景勝地・鞆の浦にある、温泉と食事が自慢のホテルです。屋上にある絶景露天風呂「星の湯」と「波の湯」、貸切風呂「燦々」と「滔々」からは、鞆の浦が一望できます。朝日が昇るなか金色に輝く水面、沈む夕日で茜に染まる波、降り注ぐ星空の下で静かにたゆたう藍色の水模様……。さまざまなシチュエーションで、その景観を心ゆくまで堪能できます。

鞆の浦温泉の泉質はラジウム温泉（単純弱放射能冷鉱泉）。神経痛や筋肉痛、関節痛、冷え性や疲労回復、健康増進などに効果があるとされています。
「ホテル鴎風亭」さんのオススメは、地元産の新鮮な海の幸を豊富に取り込んだお料理。激流でもまれることで身がしまり、旨味が凝縮しているのが瀬戸内海産の魚の特徴だそうです。アナゴやハモ、キス、シマアジなど、料理長厳選の食材を使った料理が大人気です。「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選 料理部門」で連続入賞も果たしています。

とくに評価が高いのが、鯛を使った料理。刺身はもちろん、あら煮、鯛しゃぶ、鯛飯、鯛茶漬けなど、鯛の魅力を多彩な料理で満喫できると評判です。

２．汀邸 遠音近音 （みぎわてい をちこち）

オススメ度★★★★☆

「汀邸 遠音近音」さんは、鞆の浦の絶景と温泉、そして目にもおいしい料理が自慢のお宿です。お部屋や露天風呂からは、鞆の浦のランドマーク・仙酔島（せんすいじま）、弁天島が望め、絶景を見ながらのディナー・タイムも楽しめます。

景色が美しいことを表す「山紫水明」という言葉は、江戸時代の歴史家・思想家である頼山陽が、鞆の浦の眺望を表現した言葉だとも言われます。仙酔島という名前も「仙人も酔ってしまうほど美しい島」という意味に由来しており、古くから景勝地として親しまれていた絶景は一度は目にする価値があると言えます。
「汀邸 遠音近音」さんの料理はすべて、地元産にこだわって、旬の食材を活かしたメニューです。幻の魚ともいわれる高級魚・アコウやタイ、オコゼ、アワビなどの海の幸はもちろん、神石牛や広島血統和牛「元就」などのブランド肉をふんだんに使った肉料理も楽しめます。器の選択や盛りつけにも料理人のセンスがうかがえ、見た目にもうれしい料理だと評判です。

食材にもこだわっていて、お米は自然共生米の「ミルキークイーン」、味噌は地元産大豆と完全無農薬のアイガモ米のこうじとにがり塩だけを原料に熟成した「生みそ」です。朝食の卵には、有機野菜を原料にしたえさを食べて神石高原で育った「平飼卵」が使われています。

小学生以下の子どもの宿泊は受け入れていないそうです。小さなお子さんたちにはちょっとかわいそうな気もしますが、静かに落ち着いてすごせる「大人の宿」として人気です。

3．福山 ニューキャッスル ホテル

オススメ度★★★★☆

「福山ニューキャッスルホテル」さんは、福山駅のすぐ近くにある、福山市内でも有数のホテルです。名前のとおり福山城がすぐ近くに見える好立地で、観光にもビジネスにも便利だと高評価を得ています。

歴史のあるホテルですが、2014年に客室の改装をしているため、館内設備は新しく清潔です。アメニティも充実していて、コストパフォーマンスが高いと評判です。
「福山ニューキャッスルホテル」さんには、フレンチ、中華、和食のレストランがあり、地元産の旬の食材を使った和食はもちろん、本格的なフランス料理、中華料理も楽しめます。

お食事でとくにオススメなのが、80種類以上の豊富なメニューが毎日並ぶ朝食バイキングです。シェフが目の前で焼くオムレツや、有精卵と焼き立てパンを使用した「フレンチトースト」、豆乳から作ってできたてを味わう「豆腐料理」など、朝からうれしいラインナップです。

また朝食バイキングでは、福山の郷土料理「うずみ」も楽しむことができます。この料理は、江戸時代の倹約政治により、ぜいたく品とされた具材をご飯で隠して食べたのが始まり。魚のほぐし身と海苔、青菜にほうじ茶をかけていただきます。季節ごとに旬の具材が入るのもうれしいですね。

4．景勝館漣亭（けいしょうかん さざなみてい）

オススメ度★★★★☆

鞆の浦にある「景勝館漣亭」さんは、旬の食材を使った料理と温泉が自慢のお宿です。舟型風呂がある「しまなみの湯」、檜樽風呂がある「月光の湯」、貸し切り風呂「弁天望」「仙酔望」で、ゆったりと温まりながら鞆の浦の絶景を眺めることができます。

瀬戸内の海を眺めてすごすひとときは、非日常の時間をもたらしてくれると大人気です。施設がきれいに清掃され、スタッフの対応がよいことについても、口コミでたくさんの高評価が見られます。
豊富な種類の魚介類を中心とする料理もオススメです。鞆の浦でその日にとれた旬の魚介類と調理法（焼く、煮る、蒸す、揚げる）を選んで、オープンキッチンで料理してもらうこともできます。瀬戸内海でとれる魚は種類が豊富。アナゴ、カワハギ、メバル、カレイなど、たくさんの種類の魚介から、旬の味を選んで楽しめます。

こちらの旅館は、「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選 料理部門」で連続入賞しています。鯛兜飯、鯛しゃぶ、鯛アラ煮、鯛茶漬けなどの鯛料理のほか、穴子釜飯、てっちり、てっさ、伊勢エビ、牡蠣、ワタリガニ、アワビなどなど、満足できること間違いなしです。

5．福山オリエンタルホテル

オススメ度★★★★☆

「福山オリエンタルホテル」さんは、福山駅前にあるホテルです。ビジネスホテルとしてはめずらしく、手足をゆったりのばしてくつろげる大浴場「福乃湯」があることで人気です。

鞆の浦の名産「保命酒」の酒粕を使用したお湯、超微細な泡が心地よい白濁湯などが入った壺湯もあり、一人で気兼ねなく入浴を楽しむことができます。
立地や大浴場に加えて、「福山オリエンタルホテル」さんの魅力は、なんと言っても朝食です。常時30種類以上が準備されているメニューはどれも手作りの「おふくろの味」。あっさりした味付けのお総菜で朝から食が進み、元気に一日を始められること間違いなしです。

福山の名産である鯛や山の幸を使った郷土料理の「うずみ」もあります。インドカレー、おふくろカレー、タイカレー、キーマカレー、激辛カレーと常時５種類から選べるカレーも大人気です。

6．鞆シーサイドホテル

オススメ度★★★☆☆

「鞆シーサイドホテル」さんのオススメは、ヘルシーな料理が並ぶビュッフェ・スタイルのお食事。旬の素材を使い、ていねいに作られた体にやさしい60～70種類の料理が並びます。天然塩で食べる手作り豆腐も人気の逸品です。

もちろん、瀬戸内海でとれる海の幸も、ふんだんに楽しめます。鯛やシャコ、ハモなどのお造りの盛り合わせはもちろん、天然アワビの踊り焼き、生牡蠣、鯛の兜煮などを満喫できます。デザートの種類が充実しているのもうれしいですね。
「鞆シーサイドホテル」さんは、鞆の浦の絶景を望む場所にあります。「展望喫茶901」やお部屋から、名勝・仙酔島や弁天島、対岸の福禅寺対潮楼が見ることができます。

７．リッチモンドホテル福山駅前

オススメ度★★★☆☆

「リッチモンドホテル福山駅前」さんは、その名のとおりJR福山駅から徒歩3分の場所にある好立地のホテル。観光にもビジネスにも便利だと評判です。2011年3月開業の新しい建物は清潔感があり、バリアフリー対応もされており、快適に過ごすことができます。
「リッチモンドホテル福山駅前」さんのサービスで、とくに高い評価を得ているのが朝食です。日替わりで出る「鯛めし」、「たこ飯」、「穴子めし」の瀬戸内炊き込みご飯や、サクサクの食感がうれしいクロワッサン、サラダバーやデザートも充実。ボリュームと味、いずれの面でも満足できると評判です。

充実したアメニティ、質のよい眠りが得られるベッド、本格的なコーヒーも楽しめるフリードリンクなどについても、口コミで高評価の声がたくさんあがっています。
福山市では、海の幸を楽しめる旅館・ホテルがたくさんあります。福山城や景勝地・鞆の浦など見所も豊富。ぜひ一度、出かけてみてはいかがでしょうか。