Ian T. McFarland
古墳時代後期、長岡京市奥海印寺地域には多数の古墳が作られました。当時この一帯がかなりの勢力を持った有力者の墓地となっていたようです。調査の結果、走田古墳群として数基の古墳が確認されています。付近には他にも古墳群が点在しており、古くからこの地方を支配した者がいたようですが、果たして誰だったのか?なぜこの地に多くの墓が作られたのか、古代の謎は好奇心を掻き立てます。
1.「走田9号墳」とは?
走田古墳群の内8号〜10号の発掘調査によって発見されました。9号墳は直径約12m、高さ約3.5mの円墳です。ここの横穴式石室はよく保存され玄室内には組み合わせ式家形石棺の部材が残されていました。現在この石室は復元保存され公開されています。2. 「走田9号墳」の魅力
京都府長岡京周辺(山城地域)は、桓武天皇以前は山背と呼ばれ畿内に属する地域の中では辺境の地であったと推測されます。この辺境の地に勢力を誇った豪族の墓が、この走田古墳群でしょう。その中でも比較的保存状態の良いものを復元して公開しています。寂照院というお寺の本堂裏にこの古墳はあります。お寺と古墳という組み合わせも珍しいですが、この墓に葬られたのは誰なのか、なぜこの地に古墳が集中しているのか謎が謎を呼びます。古墳時代は謎の塊です。
3. 周辺おすすめスポット
長岡天満宮
時代は下って平安時代、この地は風光明媚な場所として、菅原道眞が生前に在原業平らと共に、しばし遊んで詩歌管弦を楽しまれた縁の深いところでした。太宰府へ左遷させられるおり、ここに立ち寄った道眞が自作の木像をお祭りしたのがこの神社の始まりと伝えられています。ここの人気はなんといっても、燃えるような深紅のキリシマツツジでしょう。4月末から5月にかけての開花時期には多くの観光客で賑わいます。
紅葉の光明寺
地元で「もみじのお寺」として非常に有名なのが「光明寺」です。秋には境内にある数百本の紅葉が紅色に染まり、参道の石畳は紅葉で埋め尽くされます。この「紅葉参道」はまさに紅葉のトンネルになっていて、訪れる人の心を癒してくれます。ビール工場見学
古墳時代や平安時代の歴史、ツツジやもみじの美しさに心奪われつつも、現実に戻って「ビール好き」の欲求を満足させてくれるのが、ここサントリー京都ビール工場です。約1時間ほどの工場見学をすませると、お楽しみの試飲があります。プレミアムモルツをサーバーで頂けるのですよ。それも無料で。いやー本当に工場見学っていいですね。
4.口コミ
ブログを更新しました。 『404「走田9号墳」~海印寺古墳』 ⇒ http://t.co/mZ4rHTBJaG
— 中野伊助 (@NakanoIsuke) 2015, 3月 20
京都といえば【走田9号墳】!京都で観光といえば→ http://t.co/FGkfYyaG5X ご当地情報募集中! #cp10 ツイートでQUOカードGet!詳しくは→ http://t.co/44JJw6P2wV
— 京極 秋彦 (@Jeezy_Young) 2014, 6月 2
5.詳細
■ 基本情報
- ・名称: 走田9号墳
- ・住所: 京都府長岡京市奥海印寺明神前31 寂照院内
- ・アクセス:阪急長岡天神駅から徒歩約22分
- ・公開時間:9:00~17:00
- ・電話番号: 075-954-8100
- ・料金:無料
- ・参考サイトURL: http://www.city.nagaokakyo.lg.jp/
古代の謎はいかがでしたか?長岡には各時代ごとに見所があります。現代は喉にぐっとくるビールですね。ちょっと古墳から外れてしまってますが、こんな楽しみ方もあるのですよ。