Tsuyoshi Nakatani
お江戸三大祭のひとつ「神田祭」で知られる、東京の「神田明神」についてご案内します。神田明神とは
江戸時代には「江戸総鎮守」として徳川将軍から江戸庶民まで、江戸の全てを守護する神社として篤い崇敬を受けていました。
明治の世になり、正式名称を「神田神社」と改め、東京の守護神と定められます。
今もなお、東京神田、日本橋、秋葉原、大手町、丸の内、旧神田市場、築地魚河岸市場、など
江戸と東京の文化が凝縮された108の町々の総氏神様として、東京を守っておられます。
神田明神の魅力
大黒様とえびす様と平将門命を祭神とする神田明神は、商売の縁結びをもたらし、勝負に勝つ、強力なご加護をもたらす神様として、関東の人々から崇められてきました。
江戸時代には、徳川の守護神であり、神田祭の祭礼行列は江戸城内にまで入っていったので、
「天下祭」と呼ばれるようになりました。
現在も、神田祭は江戸三大祭のみならず、日本の三大祭のひとつに数えられ、
街を盛大に練り歩く御輿巡行が華々しく、東京都民及び内外の観光客からも
熱く愛され続けています。
神田明神の見どころ
神田祭
やはりなんといっても一番の見どころは、毎年5月に開催する「神田祭」でしょう。本祭は2年に一度ですが、本祭のない年も、御輿行脚などがなされ、大いにお江戸の町を
活気づけてくれます。もともと9月15日に行われていた祭が5月に移行してからは、
江戸っ子にとって、神田祭の声が本格的な夏の幕開けを告げるものになっています。
特に、2015年は、江戸時代に徳川幕府によって、神田明神が江戸城の表鬼門除けに
現在の場所に移設され、江戸総鎮守として鎮座してから丁度400年の節目となります。
「遷座400年奉祝の年の神田祭」として、気合の入れ方が違っています。
既に、今年に入り、関連するイベントも様々に展開されており、5月の祭に向け、
今首都東京は熱くテンションあがっているのです。
国指定有形文化財の社殿
関東大震災で一度消失してしまった神田明神の社殿ですが、昭和9年に、再び総朱漆塗の社殿が竣功しました。昭和初期の神社建築としては最新の形式で、
鉄骨鉄筋コンクリートが芯に使われながら、それを全く感じさせない、江戸時代に
最も栄華を誇った時の木造建築の姿を彷彿とさせる権現造の社殿となりました。
昭和20年の東京大空襲にも耐えた社殿は、昭和から平成にかけ、大修復が
行われ、再々度、江戸時代の雄姿に劣らない美しい姿に蘇りました。
そして、江戸開府四百年記念であった平成15年9月、国の有形文化財に登録されました。
オリジナル御朱印帳
最近、御朱印マニアというのが密かなブームになっているそうです。神社ごとにオリジナルの御朱印帳を出しており、神田明神の御朱印帳も
その美しい装丁に人気が集まっております。
遷座400年の今年、今までの藍色のものに加え、ピンクとブルーの色違いが
新たにラインナップされました。更に、神田祭の期間限定、
ゆるキャラ「みこしー」のデザインの御朱印帳も登場しております。
お守り
神社の定番アイテム「お守り」「お札」も、いろいろ取り揃っています。大黒様が祭神のひとつであるところから、短冊に願いごとを書いて、
うさぎに祈念する「お願い兎守」などという可愛いものもあります。
また、秋葉原電気街を氏子にもつ神田神社独自の、コンピューターと
携帯電話のお守り「IT情報安全守護」なんてのもあります。
銭形平次の碑
野村胡堂の名作、ご存知「銭形平次捕物帳」の平次親分は、神田明神下の長屋に住んでいました。作家や役者さんら有志により、
境内の中に銭形平次の碑とガラっ八の八五郎の小さな碑が立てられています。
神田明神を訪ねた人の声
http://www.tripadvisor.jp/ShowUserReviews-g1066443-d561733-r267857588-Kanda_Myoj…
http://www.jalan.net/kankou/spt_13101ag2130012934/kuchikomi/0000709345/?afCd=&ro…
http://www.tripadvisor.jp/ShowUserReviews-g1066443-d561733-r263576643-Kanda_Myoj…
■ 基本情報
- ・名称:神田明神
- ・住所:東京都千代田区外神田2-16-2
- ・アクセス:
- 東京メトロ銀座線「末広町」駅3番出口から徒歩5分
- 東京メトロ千代田線「新お茶の水」駅B2出口から徒歩7分
- 東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水」駅出口から徒歩6分
- JR中央線・総武線「御茶ノ水」駅聖橋出口から徒歩6分
- ・電話番号:03-3254-0753
- ・公式サイトURL: http://www.kandamyoujin.or.jp/