突然ですが、あなたはどんなものが好きですか?どのような旅が、どのような時間の過ごし方が、どのようなひとが好きですか?よく人は見た目で判断してはいけないだとか、人は見た目が9割だとか、もういろいろありすぎて誰の言葉を信じたらいいのかわかりません。どれも正しいし、どれも間違っている気がする。そんな気分の午後です。みなさまこんにちは。
今回ご紹介するのは、創業115年を迎えるという香港最古と噂されるドライフルーツ店「王榮記」です。見た目イマイチですが、食べてみたらとってもおいしくて感激してしまったドライフルーツの話を今回はさせてください。そう、パッと見は好みじゃなかったけど付き合ってみたらいいヤツだった、みたいな話です。
野生金柑のドライフルーツ。種類によりますが、ひとつHK$35-45くらい。
たとえば、金柑。みなさま、金柑のドライフルーツって食べたことがありますか?わたしはこちらの王榮記で初めて食べました。正直に告白すると、全然これを買うつもりじゃなかったのです。がお店でいろいろと試食させてもらううちに「ハッ、なんだこれは!」となりまして。
自然な甘さと口に広がる清涼感。えー、これって金柑なの?とそれはそれは驚きました。 ちなみにこちらの金柑のドライフルーツはノーマルの金柑と野生金柑があります。ワタクシがお買い上げした野生金柑はより雑味がなくて、きれいな味。これはお茶と一緒に食べてもよし、ワインにも合いそう・・・と即決、お持ち帰りしちゃいました。
王榮記はぶっちゃけいまどきのおしゃれなパッケージでもなければ、パッと見のハデさもない。 創業100年を超える香港でもっとも古いといわれているドライフルーツやさん。店舗も特別大きくないし、 いかにも家族経営とそんな感じのお店。有名店と聞いていたわりには大変地味です。もう一度言いますが、本当に地味。加えて店員のおばちゃんは まったく愛想もない。間違えてきちゃったかも・・・とそんな言葉が一瞬頭をよぎりました。がしかし、 ひととおり店内をチェックした後にあれもこれも食べてみて、とたくさんの種類を試食させてくれて、そのときに出会ってしまったのが野生金柑でした。
というわけで、もしかしたらまだ知らないおいしい何かを探しに、「王榮記」でレトロな香港みやげをゲットしましょう!見た目にこだわらない性格重視派にはきっと気に入っていただけるはずです。いや見た目重視派のあなたにもぜひ体験していただきたい、そんな技ありな1店です。
■ 基本情報
- ・名称: 王榮記
- ・住所: 上環蘇杭街52号 利基商業大廈地下52 /Jervois Street, Lee Kee Commercial Bldg. G/F
- ・営業時間: 9:00-17:00
- ・定休日: 日曜日、旧正月はお休み
- ・電話番号: 2544-7281
- ・公式サイトURL: http://wongwingkee.com/
→香港スタイル
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