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この駅は当時歩いて30分の所に集落があり、開業当時は通学客や野菜の行商に出る人などで賑わっていましたが、集落付近に道路が整備されたため、駅を利用する住民はほとんど居なくなり秘境駅とも言われています。またスイッチバック式の駅の為、ワンマン運転時は運転士は進行方向を変えるごとに前方となる運転台へ移動する光景が見られる駅です。それでも平成22年坪尻駅還暦祝賀会を開催し臨時列車「坪尻秘境号」運転されています。坪尻駅とは?
徳島県三好市池田町西山にある、JR四国土讃線のスイッチバック式の無人駅です。四国に2か所あるスイッチバック駅の1とつです。昭和4年坪尻信号場として開設 され昭和25年駅に昇格、その後昭和62年国鉄民営化によりJR四国の駅となっております。鮎苦谷川沿いの谷に位置し、車では近づくことが出来ないという「秘境駅」のひとつで、鉄道ファンから非常に人気があるのだそう。なんと利用者が1~2人しかいないんですよ。年季の入った木造駅舎の周りには、断崖と緑が生い茂っているのみ。山中にポツリと立つ小屋のような佇まいになっており、正真正銘の秘境なんです。
乗り入れる路線と時刻表
土讃線
阿波池田方面(下り) 時刻表平日・土休 同じ :http://ekikara.jp/newdata/ekijikoku/3701021/down1_36483011.htm
琴平方面(上り) 時刻表
平日・土休 同じ :http://ekikara.jp/newdata/ekijikoku/3701021/up1_36483011.htm
利用者が1、2名しかいないということからお分かりかと思いますが、発着本数は非常に少なく、1時間に1本も来ません。「阿波池田方面(下り)」には9時・12時・14時・16時・18時・19時・20時に1本ずつ、「琴平方面(上り)」は7時・8時・10時・13時・19時に1本ずつとなっていますので、乗り遅れないようご注意ください。
構内図と1日の駅利用者数
構内図
スイッチバック式の駅ですが迷う心配はありません先述しましたが、駅構造は1面1線の単式ホームを有するスイッチバック方式の地上駅となっています。スイッチバック方式の駅は、四国地方内でもこの坪尻駅と高知駅の新改(しんがい)駅しかないのだそう。ちなみに、電車に乗り込む際、ドアの開閉は自動ではなくボタン式となっています。また、券売機もありませんので車内の整理券を取りましょう。
1日の駅利用者数
2013年度 乗車数 約2名かつては坪尻駅から山道を30分ほど歩いた辺りに「木屋床(こやとこ)」という集落があり、前述のとおり駅開業当時は学生や行商人などで賑わっていました。ですが、次第に利用者が減っていき、現在はこの辺りに住む「開(ひらき)さん」だけしか利用していないということで、朝日放送「探偵ナイトスクープ」やテレビ朝日「ナニコレ珍百景」を始めとするテレビ番組でも紹介されました。
周辺観光スポット
祖谷渓
剣山に源を発した祖谷川が造りだした数十mから数百mの断崖絶壁が続き深く切り込んだV字型の渓谷には、エメラルドグリーン色の祖谷川が流れ、断崖には岩が突き出ており、岩の上から覗き込めば、谷底が目がくらむほどはるか下に見え、かつて地元の子供達や旅人が度胸試しをしたという逸話をもとに作られた小便小僧が下を見下ろしています。秋には谷底から峰まで全山紅葉し、自動車、バスからも眺められ、 また祖谷川沿いの新緑や紅葉の頃が美しいところです。徳島県三好市に位置する渓谷です。「日本三大秘境」「とくしま88景」のひとつに数えられており、県下有数の観光スポットとして人気を集めています。また、この辺り一帯は平家の落人の隠れ里としても知られており、「平家屋敷民俗資料館」ではこれに関する資料や遺品を数多く展示・紹介されていますので、併せて訪れてみてください。
祖谷のかずら橋
日本三奇橋の一つで3年に一度かけ替えられる野生のシラクチカズラで編んだ吊橋です。約800年前に源平の戦いに敗れた平家一族によって架けられたと言われており長さ45メートル、幅2メートル、川面からの高さは14メートルにもなり敷綱でつながれた横木と横木の間は10センチほど離れているので、足元にのぞく川面はスリル満点です。この吊橋は西祖谷山にあります。国の重要有形民俗文化財に指定されているほか、2012年にはトリップアドバイザーによる「世界の徒歩吊り橋10選」に選定されました。「平家の落人が追手から逃げる際にすぐに切り落とせるようにシラクチカズラで作った」または「祖谷を訪れた弘法大師が困っている村人のために作った」などと言われています。
奥祖谷二重かずら橋
祖谷川上流に架かる四国の最高峰、剣山系の懐深く、日本の三大秘境にふさわし場所にあるかずらで編まれた2本の吊橋です。2つの橋は男橋と女橋と呼ばれています。人里から離れた奥深い場所で出会える光景は四季を通じて失われることのない原風景がパノラマで展開しています。こちらもまた祖谷川に架橋されたかずら橋のひとつで、奥祖谷にあります。古文書によれば、かつては13つもの橋が点在していたようです。この地へ逃れてきた平家の人々が馬場での訓練に通うために設置されたと言われています。ちなみに、2つの橋を総称して「男橋女橋(おばしめばし)」または「夫婦橋」というのだそう。
■ 基本情報
- ・名称:坪尻駅
- ・住所:徳島県三好市池田町西山
- ・営業時間:始電~終電
- ・電話番号:0570-00-4592
- ・公式サイトURL:http://ekikara.jp/newdata/station/36483011.htm