沖縄で有名な「カメーカメー」(食べなさい、食べなさい)攻撃。「たくさん食べてお腹いっぱいになってねー」という沖縄的おもてなしは、ここ宮古島地方でも客人を歓待する上での基本的な作法として市民権を得ています。
純粋な真心からのおもてなしに、お腹も心も十分すぎるくらい満たされるのですが、なかでも、伊良部島(いらぶじま)には、ワンランク上の「カメーカメー」の店があると地元では大評判。「これは見逃すわけにはいかない!」と、早速その名店を訪ねてみました。
宮古島と伊良部島を結ぶために、2015年1月にかけられたばかりの伊良部大橋。無料で渡れる橋の中では日本一の長さ。しかも、美しいコバルトブルーの海を見下ろせるというということで、宮古地域で一番人気の観光スポットになっています。ちなみに伊良部大橋から南にわずか5kmのところには「世界のベストビーチ」の日本部門で、3年連続日本一に輝いた与那覇前浜ビーチが広がっています。
民宿まるよしは、沖縄が本土に復帰した翌年の1973年に開業した老舗の民宿。沖縄サミットが開かれた2000年に改築を行ったのを機にオープンした食堂部門は、ゴーヤーチャンプルーやナーベラーンブシー(ヘチマの炒めもの)など家庭の味を手ごろな価格で楽しめるとあって島内外の多くの人に愛されてきました。
この店の一番人気は「ジャンボカツカレー」(750円)。前評判を聞いていたので、心の準備はできていたつもりでしたが、おかみさんが重たそうに運んできたそのカレーの量は・・・期待値をはるかに超える想定外!写真を見てお分かりのように、その量は一般的なカレーのおよそ3倍。無差別級クラスのボリュームは心の準備だけでなく、朝食抜きで挑んだ体の準備さえも、粉々に崩してくれました。
ジャガイモとニンジン、玉ネギを前日からコトコト煮込んでつくられたこげ茶色のカレールー。ほんのりと懐かしい味が口のなかに広がります。トンカツは食べ応えのあるロース肉。脂身も少なく、歯ごたえ抜群。1/3ほど食べた頃にはすでにお腹も心も幸せ感で満たされました。
「こんなに大きいとは思ってもみなかった!」
「家族で来てもこの一皿で十分だから、家計も助かるのよ」
「今日は完食競争で男の勝負に来てんですよー」
常連さんからも好評の声がたくさん寄せられています。
なかには「値段を上げたらいいのに」という声もあるそうです。「利益はちゃんと出ているのかなあ?」余計な心配とわかっていながらも、おかみさんの武島用子(たけじま・ようこ)さんに尋ねてみたら、「今のままでやってこれてるから大丈夫じゃないのかねー」というあっさりした言葉が返ってきました。
家族3人でひと皿のジャンボカツカレーを幸せそうにわけ合うお客さんを嬉しそうに眺める用子さん。みんなの喜ぶ顔を見たいがためにスーパージャンボな盛り付けのメニューの数々を提供しはじめたのだとか。
カツカレーのほか、「アーサーチャーハン」(700円)などのチャーハンも、「だいずズミッそば」(850円)に代表される沖縄そばも、どちらもボリュームはスーパージャンボ。
宮古方言で「だいずズミッ」とはとっても(だいず)おいしい(ズミッ)という意味だそうです。豚骨・カツオ・野菜ベースのスープに宮古麺。ソーキ2個+三枚肉2個+海老天+アーサー天ぷら+宮古のかまぼこ+ゆで卵=沖縄的に贅沢なトッピング。男女のカップルにちょうどいいくらいのボリュームかもしれません。
沖縄特産の海藻、アーサー(アオサ)がたっぷり入ったチャーハンも絶品。細かく刻まれたニンジンと卵がマイルドな味わいを生み出しています。
商売をしているっていうよりも、遠くから訪ねてきた親戚や友人をもてなしているって感じが、実に沖縄的な民宿まるよし。宮古の海を満喫したら、この店で、ぜひ沖縄的もてなしを堪能してみてください。もちろん宿泊もオススメですよ。
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純粋な真心からのおもてなしに、お腹も心も十分すぎるくらい満たされるのですが、なかでも、伊良部島(いらぶじま)には、ワンランク上の「カメーカメー」の店があると地元では大評判。「これは見逃すわけにはいかない!」と、早速その名店を訪ねてみました。
伊良部大橋を渡って、デカ盛りで人気の「民宿まるよし」へ向かう
宮古島と伊良部島を結ぶために、2015年1月にかけられたばかりの伊良部大橋。無料で渡れる橋の中では日本一の長さ。しかも、美しいコバルトブルーの海を見下ろせるというということで、宮古地域で一番人気の観光スポットになっています。ちなみに伊良部大橋から南にわずか5kmのところには「世界のベストビーチ」の日本部門で、3年連続日本一に輝いた与那覇前浜ビーチが広がっています。
ジャンボカツカレーを味わえる民宿まるよしに到着
伊良部大橋を渡ると、伊良部島に到着。10分ほど車を走らせると、圧倒的なボリュームでお客さんをもてなし続けている(というよりも、度肝を抜き続けている)民宿まるよしに到着です。民宿まるよしは、沖縄が本土に復帰した翌年の1973年に開業した老舗の民宿。沖縄サミットが開かれた2000年に改築を行ったのを機にオープンした食堂部門は、ゴーヤーチャンプルーやナーベラーンブシー(ヘチマの炒めもの)など家庭の味を手ごろな価格で楽しめるとあって島内外の多くの人に愛されてきました。
この店の一番人気は「ジャンボカツカレー」(750円)。前評判を聞いていたので、心の準備はできていたつもりでしたが、おかみさんが重たそうに運んできたそのカレーの量は・・・期待値をはるかに超える想定外!写真を見てお分かりのように、その量は一般的なカレーのおよそ3倍。無差別級クラスのボリュームは心の準備だけでなく、朝食抜きで挑んだ体の準備さえも、粉々に崩してくれました。
ジャガイモとニンジン、玉ネギを前日からコトコト煮込んでつくられたこげ茶色のカレールー。ほんのりと懐かしい味が口のなかに広がります。トンカツは食べ応えのあるロース肉。脂身も少なく、歯ごたえ抜群。1/3ほど食べた頃にはすでにお腹も心も幸せ感で満たされました。
「こんなに大きいとは思ってもみなかった!」
「家族で来てもこの一皿で十分だから、家計も助かるのよ」
「今日は完食競争で男の勝負に来てんですよー」
常連さんからも好評の声がたくさん寄せられています。
デカ盛りメニュー誕生の秘話に迫る
なかには「値段を上げたらいいのに」という声もあるそうです。「利益はちゃんと出ているのかなあ?」余計な心配とわかっていながらも、おかみさんの武島用子(たけじま・ようこ)さんに尋ねてみたら、「今のままでやってこれてるから大丈夫じゃないのかねー」というあっさりした言葉が返ってきました。
家族3人でひと皿のジャンボカツカレーを幸せそうにわけ合うお客さんを嬉しそうに眺める用子さん。みんなの喜ぶ顔を見たいがためにスーパージャンボな盛り付けのメニューの数々を提供しはじめたのだとか。
カツカレーのほか、「アーサーチャーハン」(700円)などのチャーハンも、「だいずズミッそば」(850円)に代表される沖縄そばも、どちらもボリュームはスーパージャンボ。
宮古方言で「だいずズミッ」とはとっても(だいず)おいしい(ズミッ)という意味だそうです。豚骨・カツオ・野菜ベースのスープに宮古麺。ソーキ2個+三枚肉2個+海老天+アーサー天ぷら+宮古のかまぼこ+ゆで卵=沖縄的に贅沢なトッピング。男女のカップルにちょうどいいくらいのボリュームかもしれません。
沖縄特産の海藻、アーサー(アオサ)がたっぷり入ったチャーハンも絶品。細かく刻まれたニンジンと卵がマイルドな味わいを生み出しています。
商売をしているっていうよりも、遠くから訪ねてきた親戚や友人をもてなしているって感じが、実に沖縄的な民宿まるよし。宮古の海を満喫したら、この店で、ぜひ沖縄的もてなしを堪能してみてください。もちろん宿泊もオススメですよ。
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