江戸時代から北前船の寄港地として栄えた湊町酒田。この地では東伊豆稲取の「つるし飾り」と福岡柳川の「さげもん」と並ぶ、日本三大つるし飾りの1つ「酒田の傘福」を見ることができます。今回は、大きな傘の下に繋がれて吊るされた細工物が特徴の「酒田の傘福」をご案内します。
傘福とは?
http://blogs.yahoo.co.jp/battenyokodesubai/9085722.html
『傘福』は、江戸時代から山形の湊町酒田に伝わる、つるし飾りの1つです。真っ赤な傘の下に天蓋(てんがい)と呼ばれる覆いがついていて、その中に、「さるっこ」や「なす」など様々な細工物が吊るされています。かつては地元の観音堂や神社仏閣に、安産や子孫繁栄などを願って奉納されていたようです。願いを込めた吉祥柄のモチーフが華やか
http://blogs.yahoo.co.jp/kinos5000/50855619.html
たとえば、「財産に恵まれること」を願った「蔵の鍵」や、「欲しい物をなんでも出してくれる、望みが叶う」ことから「小槌」など。そのほかにも珊瑚や七宝、巻物など、色々な吉祥柄のモチーフが華やかに繋がれています。地元幼稚園のお子さんが作った細工物も飾られていますよ。
「湊町酒田の傘福」へ行ってみよう♪
http://blogs.yahoo.co.jp/y828tyukai/60635643.html
この酒田の傘福ですが、酒田市内にある「山王くらぶ」で毎年『湊町酒田の傘福』として展示されています。展示期間は平成28年(2016年)2月21日(日)から5月21日(土)まで。昨年よりも展示期間が延びたのが嬉しいですね。この「山王くらぶ」は明治28年(1895年)に建てられた料亭で、国の登録文化財に指定されています。老舗料亭の館内に飾られた華やかなつるし飾り。天井から床まで届きそうな傘福鑑賞で、『和』の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。(「山王くらぶ」には傘福の常設展示もあります)
見どころは細工物が999個吊るされた直径2メートルもある野点の傘! しかも5基が勢揃い! 赤を基調とした華やかな傘福に圧倒されるかも。この町に古くから受け継がれてきた「宝尽くしの傘福」も、ぜひご覧くださいね。
傘福を作ってみませんか?
「山王くらぶ」では傘福に吊るす細工物の製作体験もできます。所要時間は約1時間程度で、作る細工物は5 ~ 6種類から選べます。費用は材料費として600円 ~ 1,000円程度なので気軽に体験できますね。事前予約制なので、体験したい方は傘福くらぶへ。直通TEL…090-4317-3867 です。訪れた人の声
傘福ってやつ見に行ってきたー!華やかで楽しかった! pic.twitter.com/XeCI0MK4CL
— 真緑 (@mmdr_bird) 2016年2月28日
1つ1つに意味があり、商売繁盛、子孫繁栄、厄払い等々の縁起物がずらり。 意味の対表一覧が張ってありましたが、全部見つけるのは出来なかったわ~~。
IkukoDays
よくテレビや雑誌で紹介されてましたんで、一度は見てみたいと 思ってましたが、想像以上の華やかさにけっこう感激でした。
復活!やまがたの四季と暮らし
◆基本情報◆
■ 基本情報
- ・名称:湊町酒田の傘福
- ・住所:山形県酒田市日吉町2丁目2-25 (山王くらぶ)
- ・アクセス:【電車・バス】◆JR酒田駅より庄内交通バスに乗換え後、「中町下」バス停下車、徒歩約8分
- ◆JR酒田駅より市循環バスに乗換え後、「市役所東」バス停または「市役所西」バス停下車後、徒歩約8分
- 【自動車】日本海東北自動車道 酒田I.Cより 約15分
- ・営業時間:9:00 ~ 17:00 (最終入場は16:30まで)
- ・定休日:期間中無休
- ・電話番号:0234-22-0146
- ・料金:大人…600円 / 高校生・大学生…210円 / 中学生以下…100円
- ・開催期間:平成28年2月21日 ~ 5月21日 ※酒田まつりまで会期延長
- ・参考サイトURL:http://sannou.matizukuri.info/
魔除けとされる赤を基調とし、縁起物モチーフに思いを込めた湊町酒田の傘福。長い間、地元の方々から受け継がれてきた傘福の鑑賞に、山形へ出掛けてみませんか? 春の訪れも感じられますよ。
素材提供:トリップアドバイザー