清水寺といえば、京都観光に外せない、定番の寺院ですよね!そのままでも素晴らしいですが、様々な行事が開催され、より一層魅力を増していきます。特に年に3回行われるライトアップは幻想的。11月中旬~12月初旬の期間に「秋の夜間特別拝観」として、普段は観ることができない御姿を、夜のひと時に拝めます。燃え上がる紅葉との共演はとても美しく、ため息がもれます。古都の伝統や歴史を象徴するこのスポットの、みどころと過去のイベントの様子をお届けします。
1.清水寺とは?
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東山区にあるお寺。その歴史は古く、「今昔物語集」にも記述があると言われています。歴史に名を残した数々の要人も訪れ、そのにぎやかな様子が印象的な清水寺。現代においても京都を代表する観光スポットとして、国内外から多くの人が拝観に訪れます。ユネスコ世界遺産に登録されているだけあって、その景観は圧巻です。本堂は国宝で仁王門、三重塔 、阿弥陀堂などの建造物が重要文化財に選ばれ、木造千手観音坐像などの美術工芸品も重要文化財となっています。「清水五条駅」、「祇園四条駅」から徒歩20~25分程度かかってしまいますが、参道には多くの土産屋や店舗が並んでいるので、長く感じない距離です。
2.清水寺の5つの見どころ
清水の舞台からの眺め
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せり出したようにある清水の舞台の目の前に広がる眺めは圧巻!遠くに望むのは京都タワー。 京都らしい景色を一望することができます。「清水の舞台から飛び降りる」という故事がありますが、この「清水」とは、ここ清水寺のことです。必死の覚悟で実行するという意味があります。昔は実際にここから願掛けで飛び降りるひとが大勢いたそうです。今はもちろん禁止です!今でいうと、ビルの4階程度の高さ。清水の舞台に立ち、飛び降りずに綺麗な景観を楽しみましょう。
地主神社
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清水の舞台を過ぎたところ辺りにある小さな神社。縁結びの神として知られ、女性やカップルの姿が多く見られます。境内にある「恋占いの石」は、左右にある石の間を目をつぶりながら歩くもので、うまくたどりつけたら恋が叶うと言われていますよ♪実際に目を閉じて挑戦している乙女を見かけます。温かい気持ちで見守りましょう。さて、この石は縄文時代の遺物と言われているほど、古いものです。この地主神社(じしゅじんじゃ)も古く、日本建国以前の創建と言われています。想像するのも難しい位歴史の長い神社。良縁を求めていなくても、立ち寄ってみる価値のある神社ですね。
音羽の滝
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頭上から流れる三本の水のそれぞれに「延命長寿の水」「恋愛成就の水」「学問上達の水」と名前が付けられており、それぞれご利益があると言われていますよ♪どれか1つを選んで口にするのが流儀。2種類飲むとご利益は半分に、すべてでは3分の1のご利益しかないそうなので、欲張り過ぎないようにしてくださいね!!
修学旅行生などがいれば、長蛇の列になってしまいます。マナーを守って列に並び、柄杓に水を汲んでどうぞ。この水は音羽山から下りてきた地下水で千年以上も途切れることなく流れています。名水として茶の湯でも使われる清水なので、健康に害はないです。一応、水のお持ち帰りも可能ですが、ペットボトルなどに水を入れていると、もしかしたら、ひんしゅくを買ってしまうかもしれません。
夜間拝観&ライトアップ
Sam Ng -LP
紅葉が美しくライトアップされる、夜間拝観。今年もついにこの季節がやってきました。夜空に浮かび上がるような幻想的な風景が、なんともロマンチックですね! 毎年、大勢の参拝者が訪れる、夜の特別拝観。例年、春、夏、秋の3回、観音さまの慈悲の光のもと、幻想的な雰囲気のなか拝観できます。清水寺から夜空に向かって放たれる青い一筋の光は、観音さまの慈悲の心を表したもので、京都市街からも美しい光景が望めます。
※なお、夜間拝観期間は、一旦、日中の通常拝観を終了してから、夜間特別拝観の準備をし、改めて開門されます
2016年は春の3月12日~21日、3月26日~4月10日と秋の11月12日~12月4日間は18時開門、21時受付終了となります。夏の8月14日~16日は19時開門、21時受付終了です。1日のお参りで千日分のご利益があると言われる千日詣りと本堂内々陣特別拝観がこの夏の期間にできます。遠めに清水寺を眺めるのも美しいですね。
胎内巡り
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2000年から体験ができるようになった胎内巡り。 暗闇の中を壁の手すりに沿ってゆっくりと進んでいきます。 スポットライトでぼんやり照らされた梵字の刻まれた石をなでると、お願い事が叶うとか。 怖いような、なんとなく落ち着くような不思議な感覚になりますよ!清水寺に着く途中にある随求堂(ずいぐどう)でこの胎内巡りができます。拝観料は小学生以上が100円で9時~16時までです。迷路のようなドキドキ感が味わえるかも。また、随求堂の前庭にある景清爪形観音は必見!石灯籠の火穴の奥に平景清がなんと、自分の爪で彫刻したと言われている観音像が祀ってあります。暗くて見えにくいのですが、晴天時には一部が見えると言われています。
4.場所
最寄駅は京阪電車の「清水五条駅」。 徒歩で約20分かかりますが、周辺には観光スポットも多く楽しめます。 バスなども多く出ている他、周辺には駐車場もいくつかあるので、比較的アクセスは良いですよ。
京都の街の雰囲気を感じながら、歩くのも風情があります。古都京都にいるのだから、昔のように歩いて目的地にたどり着くのもいいですよね。お店でお菓子の試食を楽しんだり、和雑貨を眺めたり、お土産を購入したりと道中を楽しみましょう。駅から遠いですが、分かりやすい道なので、迷うことはないはずです。もし、迷ったら地元の方に尋ねてみてください。京都弁が聞けるかも。
■ 基本情報
- ・名称:音羽山 清水寺
・住所:京都府京都市東山区清水1丁目294 - ・営業時間:開門6時~閉門18時
- ・料金:通常拝観 大人300円 小中学生200円 夜間拝観 大人400円 小中学生200円
- ・公式サイトURL:http://www.kiyomizudera.or.jp/index.html
清水寺「秋の夜間特別拝観」についてご紹介しました。春、桜との景観も素晴らしいですが、紅葉と共に光り輝く様子もまた、非常に情緒あふれています。 おすすめの撮影スポットは本堂を通ってさらに進んだ所。絵葉書にもよく用いられるアングルが見えてきます。ここなら寺院と真っ赤に色づく木々たちとを一枚に収める事ができます。三脚はNGですので注意しましょう。 行楽シーズンなのも相まって、期間中は混雑が予想されます。比較的空いている平日や終了時間まぎわに行くという手もありです。京都に訪れた際はぜひ立ち寄ってみてください。