Sébastien Bertrand
平安神宮とは?
http://blog.goo.ne.jp/barca102030/e/4f86ceaec3c72e0a8181061f6597ffeb
平安遷都1100年を記念して、明治28年に創建された、比較的歴史は浅い神社です。平安遷都を行った桓武天皇を祭神にしています。
平安京大内裏の正庁を模した応天門や大極殿などの朱塗りの建物が美しい平安神宮。京都の観光名所の一つとして有名です。国内だけにとどまらず、海外からの観光客も多く訪れる場所です。
四季折々に季節の花が咲き、時期によって違う顔を見せてくれます。平安神宮には文化財に指定されている建造物も多く、たくさんの見どころがあります。
当初は大代理が実際にあった千本丸太町に朱雀門が位置するように計画されていましたが叶わず、現在の場所に実物の8分の5スケールで復元されています。1976年(昭和51年)には平安京で過ごした最後の天皇、第121代孝明天皇が祭神に加えられました。
平安神宮の5つの見どころ
ここでは、平安神宮の5つの見どころをご紹介させていただきます。知識を持って訪れるとより一層楽しめますよ。京都の有名観光地である平安神宮。なにも知らなくてもその大きな鳥居や社殿などは圧巻!それでもこれだけはおさえて欲しい、という平安神宮のメインとなる観光スポットを知ってください。これだけで平安神宮に訪れたときの楽しさが倍増するはずです。
【1】大鳥居
http://homepage2.nifty.com/RieEzaki/tyotto/091228heian.html
遠くからでも目立つ大鳥居は、平安神宮のシンボル的存在。高さは約24mあり、近くによるとその大きさに圧倒されます。このような光景はもはや定番。 その大きさに驚きの声が挙がります。
http://blog.goo.ne.jp/barca102030/e/4f86ceaec3c72e0a8181061f6597ffeb
大人7人で手をつなぎ、ようやく囲うことができるほどの太さ!この鮮やかな朱塗りには魔除けの意味があるんです。古くから朱が魔除けの色として使用されています。
つまりとても神聖な色なんですね。決して目立つからではありません。間近で眺めるのもいいですが、向かいにある京都国立近代美術館の4階からの眺めも素晴らしいものです。
参道にあるこの大鳥居。国の登録有形文化財にも登録されています。実際に訪れたことはなくても写真などで見たことがある方も多いのでは?京都一の大きさを誇る大鳥居の真下から写真を取れば真っ青な青空に朱色が映えてとても綺麗ですよ。
【2】平安神宮「神苑」
http://blog.goo.ne.jp/khogawa5/e/78f372ba11e245c1f537e27028e29c9c
社殿を取り囲むように作られた回遊式庭園は、明治を代表するもの。南神苑はしだれ桜の名所として、毎年多くの人が訪れるスポットです。 1975年(昭和50年)には国の名勝にも指定されました。西神苑には200種2000株の花菖蒲が6月に見頃を迎えます。中神苑にある臥龍橋の石柱は天正年間に豊臣秀吉によって造営された三条大橋と五条大橋の橋脚の石材だそうです。
東神苑にある泰平閣と尚美館は京都御所から移築されたものです。このように神苑はたくさんの見どころがあるスポットになっています。
この神苑は平安神宮の大極殿背後の周囲三方に配された南神苑・西神苑・中神苑・東神苑で構成されています。面積は約33000平方メートル!1895年(昭和28年)、平安神宮の社殿一帯の風致保存のために庭園を築造することになり神苑造営が企画されたそうです。
【3】大極殿
http://www.shuraba.com/?p=photo/125
重要文化財である大極殿。 平安時代の栄華を偲ぶのことのできる唯一の建物です。 平安京の朝堂院にあった大極殿の8分の5サイズで建てられています。国の重要文化財でもあり、本殿の真北にあります。入母屋造の屋根は碧瓦を茸き、棟の両端には金色の鴟尾が設置されています。
前庭の左右には「左近の桜」「右近の橘」が配置されています。この2つは対になっており、大極殿の中から見て左右に位置しています。
大極殿は朝堂院のメインの建築。当時の大極殿内部中央には天皇の座である高御座(たかみくら)がおかれていたそうです。ここで天皇の即位礼や外国使節との謁見など、国家的な儀式が行われていました。「大極殿」という名は万物の根源、天空の中心を意味する「大極」に由来するそうです。
【4】応天門(應天門)
http://www.shuraba.com/?p=photo/122
平安京の大内裏の入り口、朝堂院の應天門(おうてんもん)を模した二層からなる楼門です。 平安神宮の応天門も大極殿同様に平安京の応天門を縮小したレプリカとなっています。1928年(昭和4年)に大鳥居が建設されるまではこの応天門が平安神宮の入り口でした。
平安神宮に訪れた際には応天門だけでなく、上層の屋根にある扁額もご覧になってください。これは書の達人・弘法大師空海と関係があるものなんですよ。
応天門の上層部にある扁額には「應天門」と書かれています。空海は平安時代、当時の応天門の扁額を書いたことでも知られています。空海は扁額を書き終わり、応天門に掛けられたあとに「應天門」の「應」の字が間違っていることに気付いたそう。文字の一番上の点の部分を書き忘れたんですね。そこで空海は下から筆を投げ、見事点を付け加えたとの言い伝えが残っています。このことから「弘法にも筆の誤り」ということわざができたのです。
【5】蒼龍楼
http://blog.livedoor.jp/ponpokotanukisan/archives/52054283.html
西方の白虎楼とともに、平安時代の様式を模したもの。中央、大極殿の向かって右側にあるのが蒼龍楼です。それと合わせて朱雀門、白虎楼と四神相応の名称がつけられています。これは建てられている方角を見ても風水を用いたのではないかと推測されます。
これは風水の観点から京都は四神相応の地であったことも関係しているのかもしれません。平安時代は風水を考慮した構造を取り入れることもあったそうです。
蒼龍楼の屋根は四方流れ・五棟の入母屋造・碧瓦本葺(みどりがわらほんぶき)が施されています。大極殿から東に続く蒼龍楼廻廊と東神苑の枝垂れ桜のコラボレーションは素晴らしく、見応えのある景観となっています。
【6】白虎楼
http://nippon.murakutourism.com/heianjingu/
屋根は、四方流れ・二重五棟の入母屋造になっていて、碧瓦本葺が施されています。蒼龍・白虎の名前は京都が四神(蒼龍・白虎・朱雀・玄武)の相応の地」と言われるようになったことが大きなきっかけだと言われています。建物は25坪(約82.7平方メートル、桁行及び梁行32.5尺(約9.85メートル)となっています。
白虎楼のすぐとなりには神苑への入り口があります。日本には四方をそれぞれの神が守護している、という考えがあり、この白虎楼もそのひとつ。西方は白虎が守護しているということからこの建物が設けられたそうです。
【7】神楽殿
http://vinfo06.at.webry.info/200905/article_27.html
神楽殿では、結婚式が執り行われています。平安神宮の神楽殿(儀式殿)での伝統と格式を感じられる厳かな雰囲気の結婚式を挙げることができます。日本ならではの静かで、奥深さがある結婚式となりますよ。神楽殿で行われる結婚式は1日13組。登録有形文化財にも登録され、額殿の反対側にあり廻廊につながっています。ここは神楽を奉納したりする儀式殿となっています。造営は1940年(昭和15年)。入母屋造・本瓦葺で規模や構造は額殿と同様になっています。
【8】神苑の泰平閣
https://wakasa15thfd.wordpress.com/2015/09/19/%E5%B9%B3%E5%AE%89%E7%A5%9E%E5%AE%…
神苑の泰平閣は、東神苑栖鳳池の中央付近を東西にまたぐ橋のことを言います。もともと京都御所にあった京都博覧会の建物をこちらに移してきたものです。屋根は桧皮葺で、二層の楼閣の真上は西向きに青銅の鳳凰が施されています。この橋の上から池にいる魚にエサをあげることもできますよ。この泰平閣は平安神宮にある4つの神苑のうち東神苑と呼ばれる庭園にあります。京都御所にあったものを移築したので平安時代の大内裏を復元した朱塗りの神宮とは趣が異なっています。ここは特に平安神宮の神苑を象徴する建物なので撮影スポットとしても人気です。
平安神宮の神苑
平安神宮には、数か所の神苑があります。どの場所もとってもキレイな景色を眺めることができると評判です。南神苑
http://bibouroku.eshizuoka.jp/e713035.html
南神苑は 仙台市長が苗木寄贈した八重紅枝垂桜がとってもキレイな場所として有名になっています。また、南神苑には日本最古の電車であるチンチン電車が置かれているんですよ。琵琶湖の水を使って発電した電力を使って京都市内を走っていたそうです。運行が廃止された年に平安神宮へ運び込まれ、観賞用となりました。
西神苑
http://mstakatsuki.blogspot.jp/2014/06/blog-post_12.html
西神苑は、蓮の葉っぱが美しい白虎池が有名なスポットです。ここは6月になると、なんと2000株の花菖蒲咲く花の名所でもありますよ。また、北側には滝があるので、立ちよってぜひ気持ちをリフレッシュしてください。さらに、西南の築山にある茶室「澄心亭」は明治28年の創建時からあるものなので、風情がある佇まいがあります。
蒼龍池
http://kyoto-kabegami.com/wp06h/401_heianjingu/014.html
蒼龍池には、「臥竜橋」と名付けられた、飛び石式の橋があることで知られています。この池をかこうようにして、杜若が茂っているのですが、これは光格天皇御遺愛の「折鶴」というめずらしい品種となっています。初夏になると、水面には睡蓮や河骨が咲いてとってもキレイな様子を見せてくれます。
平安神宮は桜の穴場スポット
実は、平安神宮は桜の穴場スポットとしても知られていますよ。下記に特にキレイな桜が眺められる場所をご紹介させていただきます。神苑
http://www.pashadelic.com/en/photos/241215-sakyo-ku-ping-an-shen-gong-shen-yuan-…
神苑は有料なので人が少なく、枝垂桜をおもいっきり楽しむことができますよ。とっても広い池泉回遊式庭園となっていて、ここは日本の名勝に指定されています。春になると谷崎潤一郎の「細雪」にも書かれているベニシダレザクラが驚くほど美しく咲く場所としても知られていますよ。桜のピンクの美しさに心が癒されていくのを感じます。
ライトアップ
http://eyyokota.exblog.jp/10773994/
桜の季節になると、夜間拝観が行なわれるので、夜桜を楽しむことができますよ。主に東神苑、西神苑、社殿などがライトアップされるのですが、桜と建物とのコントラストがとにかく美しいと評判で、たくさんの人が訪れてきます。それに伴い毎年、紅しだれコンサートが行われているので、そちらも合わせて楽しむことができます。
平安神宮の大祭、時代祭とは?
平安遷都1100年祭を奉祝する行事として、毎年10月22日に開かれるもの。ちなみにこの日にちは、桓武天皇が平安京に遷都した日です。
http://gottuan7.blogspot.jp/2013/10/20131.html
華やかな衣装を着たパレードが催されるほか、踊りの奉納などもあり大変にぎやかです。この時代祭は京都が日本の首都として千有余年に渡り培ってきた伝統工芸技術の枠を披露する場でもあります。これは動く歴史風俗絵巻とも呼ばれています。
各時代行列に使用する衣装や祭具のほとんどが、時代考証を元に作成・再現されているため、限りなく本物に近いということが特徴です。笛や太鼓の音色を先頭に約2000人、約2kmにわたる行列はまるで平安京に遡ったような錯覚に陥ります。
場所
http://heiankyo.co.jp/qrmap/06g1.html
市営地下鉄東西線東山駅から徒歩で約10分のところにあります。京都駅から京都市バスに乗れば平安神宮前下車すぐになります。京阪電車使用の場合は三条駅下車、阪急電車なら河原町駅下車、どちらも市バス、平安神宮前になっています。
市バスを使用すれば平安神宮に近づくに連れて目印にもなる朱色の大鳥居が見えてきます。すぐ近くには京都市岡崎動物園や京都市美術館があるので平安神宮のあとに寄るにも便利ですよ。
基本情報
http://blog.goo.ne.jp/barca102030/e/4f86ceaec3c72e0a8181061f6597ffeb
■ 基本情報
- ・名称: 平安神宮
- ・住所: 京都府京都市左京区岡崎西天王町97
- ・営業時間: 6時~18時(季節によって違うため、HPにて要確認)
- ・料金: 拝観無料(平安神宮神苑のみ有料)
- ・公式サイトURL: http://www.heianjingu.or.jp/
さて今回の見どころ満載!京都「平安神宮」に行こう!はいかがでしたでしょうか?広々とした境内で感じることのできる平安の雰囲気。ぜひ訪れて古き良き時代を体験してみてください。