観光地や旅行先というと、あなたはどんな基準でそこを選ぶでしょうか?美容や美食、レジャーに歴史的遺産と、人によって評価の基準は様々ですが、そこに何だこりゃ的な笑いを含める人は少数でしょう。由緒も歴史もレジャーもなく、あるのはただ奇妙な空間と謎のオブジェ。旅行から帰って思い出の写真を見ながら、友人たちと笑い合える。そんな超一流のB級スポット、滋賀県の「佐和山遊園」をご紹介します!!
細かな装飾や建造物の大きさは、バカにできるものではありません。正直申し上げて見事の一言!よくぞこれほどまでに作り込めたものだと感心せざるを得ません。写真の通り、完全和風城の目の前に洋風のヴィーナスの像があったりと、少々和洋折衷感が強いのは否めませんが、これはこれでシュールレアリズムを体現しているのでしょう。
本物の(?)金閣寺と比較してもピッカピカ具合が際立っているこちらの瑞岳寺。実際に近づいてみるとこちらの顔が映るくらいの輝きで、晴れた日には太陽光を反射して目を細めるほどに眩しく輝きます。それもそのはず、こちらは茶色いアクリル板とアルミホイルのような物を貼り付けて反射させているのだとか。タネ明かしをしてみれば単純ですが、なかなかのアイデア素材で出来ているのです!
こちらの仏像群、全てかはわかりませんが、その殆どがオーナーの手作りなんだとか!そう考えると上手く見えてくるから不思議です!高名な彫刻家の作品ではなく、工場で生産された有名作品のレプリカではなく、思いのこもった人の手による完全なオリジナル作品なのです!
中はそんなに広い空間ではなく、長めの廊下の片側に絵画や彫刻が飾られているという構成。広くないにも関わらず、場所を持て余すほどに感覚を広げて展示される、これまたオーナーの手作り感溢れる作品群たち。有り余る空間を贅沢に使用した斬新な展示に、これぞシュールレアリズムと思わず唸りたくなります。
先にご紹介した佐和山城天守閣や瑞岳寺本堂でも申し上げましたが、この五重塔も正直見事なクオリティです。確かに細部のディテールなど、粗探しをしようと思えば出来るのでしょうが、遠目に見る分には本当に美しい五重塔なんです。大きさがどう見ても2階建てくらいの大きさであることや、1番下の段と1番上の段で大きさが全く変わらない等、探さなくても見える粗には目を瞑りましょう。
泉さんは地元の実業家で若くして成功し財をなしました。そして尊敬する石田三成をテーマにしたテーマパークを作ろうと構想し、1976年に着工。以来、完成に向けて工事を進めていますが、40年を経た今でも本来の構想には届かず、現在でも増改築を進めてはいますが、年月に晒され補修が必要になっている箇所もあり、未だ完成の目処はたっていないようです。現在は無料で中に入ることが出来ます。
いかがだったでしょうか?かつて多くの武将が恩賞目当てに東軍へ寝返る中、秀吉への忠義と恩に報いる一心で、最後まで家康と覇権を争った石田三成。そして三成に過ぎたる物とまで歌われた佐和山城。佐和山遊園は、そんな滋賀県の歴史への尊敬の念に溢れたスポットです!是非とも気の合う友人とカメラ片手に、気軽に立ち寄って見てください!他では味わえない奇妙な感動がありますよ!
あなたを迎える超一流のB級オブジェたち
1.細やかな装飾は見事の一言!佐和山城!
http://www.another-tokyo.com/archives/50519398.html
佐和山遊園の名前にもある通り、こちらの一番の見所はこちらの佐和山城天守閣!かつての武将、石田三成の居城と言われ、今では現存しておらず城跡のみが残っていますが、その佐和山城を(文献の記述等に従っているかは微妙ですが)復元したものなのです!ちなみに佐和山城は読んで字の如く佐和山にあったことからその名がついていますが、こちらは佐和山とは関係ない丘に建っています。細かな装飾や建造物の大きさは、バカにできるものではありません。正直申し上げて見事の一言!よくぞこれほどまでに作り込めたものだと感心せざるを得ません。写真の通り、完全和風城の目の前に洋風のヴィーナスの像があったりと、少々和洋折衷感が強いのは否めませんが、これはこれでシュールレアリズムを体現しているのでしょう。
2.ピッカピッカ!金閣寺ではありません!
http://blog.livedoor.jp/gotokentarou/archives/67876432.html
佐和山城と遜色ないくらい目立っているこちらの建物。何しろピッカピカです!これはまぎれもなく鎌倉時代に足利義満が京都に建てた金閣寺、ではなく石田三成が亡き母を偲んで建立したとされる瑞岳寺の本堂なんだそうです。質素倹約で知られた石田三成が、このようなピッカピカの寺を建立したかどうかはわかりませんが、オーナーのこだわりを感じさせる建物です。本物の(?)金閣寺と比較してもピッカピカ具合が際立っているこちらの瑞岳寺。実際に近づいてみるとこちらの顔が映るくらいの輝きで、晴れた日には太陽光を反射して目を細めるほどに眩しく輝きます。それもそのはず、こちらは茶色いアクリル板とアルミホイルのような物を貼り付けて反射させているのだとか。タネ明かしをしてみれば単純ですが、なかなかのアイデア素材で出来ているのです!
3.絶妙の表情!仏像群!
http://www.another-tokyo.com/archives/50512205.html
佐和山遊園の園内には、いたるところに仏像や彫像などの美術品が展示されています。この仏像群、まるで鑑賞するこちらの審美眼を試すかのような絶妙な表情と造形が魅力なのです!微妙に狂った立体造形や迫力があるのか無いのか悩んでしまいそうなアンニュイな表情!その造形美は、真の芸術とは何か、美しさの本質とは何か、を私たちに常に問いかけます。こちらの仏像群、全てかはわかりませんが、その殆どがオーナーの手作りなんだとか!そう考えると上手く見えてくるから不思議です!高名な彫刻家の作品ではなく、工場で生産された有名作品のレプリカではなく、思いのこもった人の手による完全なオリジナル作品なのです!
4.オーナーズコレクション!佐和山美術館!
園内全体が美術館と言っても過言ではないほど、絶妙なB級美術品で溢れている佐和山遊園ですが、園内には美術館と銘打たれた建物もあります。この美術館は中も自由に観覧可能、撮影も勿論OKという太っ腹な仕様ですので、こちらにお越しの際には是非とも中まで入ることをお薦めします。中はそんなに広い空間ではなく、長めの廊下の片側に絵画や彫刻が飾られているという構成。広くないにも関わらず、場所を持て余すほどに感覚を広げて展示される、これまたオーナーの手作り感溢れる作品群たち。有り余る空間を贅沢に使用した斬新な展示に、これぞシュールレアリズムと思わず唸りたくなります。
5.ちょっと小ぶりでも大丈夫!五重塔!
日本の中世の建築物で、城・寺とくれば次は塔!というわけでこちらの佐和山遊園には五重塔まで建てられています。これら全ての建築物が1つの場所で見られるなんて、他ではなかなか無いと思いますから贅沢の極みといった感じです。まあ、その全てにツッコミ所が満載ではあるわけですが、その方が楽しめるって見方もありますもんね。先にご紹介した佐和山城天守閣や瑞岳寺本堂でも申し上げましたが、この五重塔も正直見事なクオリティです。確かに細部のディテールなど、粗探しをしようと思えば出来るのでしょうが、遠目に見る分には本当に美しい五重塔なんです。大きさがどう見ても2階建てくらいの大きさであることや、1番下の段と1番上の段で大きさが全く変わらない等、探さなくても見える粗には目を瞑りましょう。
佐和山遊園について
http://natsuxnats.exblog.jp/23305686
滋賀県彦根市にあるこちらの佐和山遊園は、なんとオーナーである泉巌(いずみいわお)という個人が一人で作り上げた未完成の遊園地なんです!仏像や美術品だけでなく、佐和山城天守閣、瑞岳寺本堂、五重塔などなど、園内にある物の多くは手作りだというのだから、その創作意欲と情熱には素直に頭が下がります。泉さんは地元の実業家で若くして成功し財をなしました。そして尊敬する石田三成をテーマにしたテーマパークを作ろうと構想し、1976年に着工。以来、完成に向けて工事を進めていますが、40年を経た今でも本来の構想には届かず、現在でも増改築を進めてはいますが、年月に晒され補修が必要になっている箇所もあり、未だ完成の目処はたっていないようです。現在は無料で中に入ることが出来ます。
訪れた人の声
☻☻☻【滋賀・佐和山遊園】石田三成を崇拝する泉巌氏が一人で作り上げた私設城。1976年に造り始め、今なおライフワークとして制作を続けている。精巧につくられた建物内に館長自らが制作した言葉を失うような像が乱立している。観光業界非公認。 pic.twitter.com/eaqEtSRvky
— 榊 涼子 (@Sakaki_Ryoko) 2015, 10月 23
佐和山遊園きた(=゚ω゚)ノカオスwww pic.twitter.com/ra7L4dOU70
— あつ (@atsuyoko) 2015, 9月 26
休憩スポット
イオンタウン彦根
佐和山遊園を出て国道8号線を南へ。車で5分ほどの所にはイオンタウン彦根があります。ファミリーレストランや軽食、カフェも入っていますので、ご休憩はこちらが便利ですよ。また、暑さ寒さに体調を崩すことも考えられますから、佐和山遊園見物に行く前に立ち寄って、対策を万全にしていってくださいね。- イオンタウン彦根公式HP:http://www.aeontown.co.jp/hikone/
合わせて読みたい参考ページ
- 一般財団法人佐和山三成会:http://sawayama.or.jp/
- デイリーポータルZ:http://portal.nifty.com/kiji/120627156194_3.htm
- 石田三成の逸話:http://www.asahi-net.or.jp/~ia7s-nki/knsh/itsuwa/itsuwa.htm
アクセス情報・地図はこちら
■ 基本情報
- ・名称: 佐和山遊園
- ・住所: 滋賀県彦根市古沢町1156
- ・アクセス: JR「彦根駅」から徒歩12分
- ・営業時間: –
- ・定休日: –
- ・電話番号: –
- ・料金: 無料
いかがだったでしょうか?かつて多くの武将が恩賞目当てに東軍へ寝返る中、秀吉への忠義と恩に報いる一心で、最後まで家康と覇権を争った石田三成。そして三成に過ぎたる物とまで歌われた佐和山城。佐和山遊園は、そんな滋賀県の歴史への尊敬の念に溢れたスポットです!是非とも気の合う友人とカメラ片手に、気軽に立ち寄って見てください!他では味わえない奇妙な感動がありますよ!