ベトナム戦争の歴史を知る！クチとタイタンに行ったらやりたい5つのこと

ベトナムには、過去、大変に大きな戦争があり、多くの人々が亡くなりました。
こちらの記事では、ベトナム戦争とはどういったものであったのかのご紹介をはじめ、ベトナム戦争の中心地となったクチ・タイタンでやっておきたいことをまとめます。

1.ベトナム戦争とは

1960年代の初頭、ベトナムでは大きな戦争がありました。
北ベトナム(ベトナム民主共和国)とアメリカ合衆国が支援する南ベトナムの間で、独立・及び統一を掲げた紛争が勃発したのです。
この戦争は、1975年の4月に集結するまで15年もの間続き、総計1621645名もの犠牲者を出すに至りました。

その傷跡は今も深い

ベトナム戦争の最中、「枯葉剤」と呼ばれるダイオキシン類を含む薬剤が、ベトナムの土地に大量撒布されました。
これにより、子供たちへの健康被害が相次ぐことになり、現在においても、その傷跡は深く残ることになったのです。

2.ベトナム戦争を語る戦跡・クチのトンネルへ

ホーチミン・クチの地下には大きなトンネルの跡が存在しています。
このトンネルの下には、ベトナム戦争時、数千人もの規模の人々が戦火を逃れるように暮らしていたそうで、全長は250mにも及びます。
トンネルには、外部からの侵入を防ぐ仕掛けなどがふんだんに施されており、現在でも、その一部を垣間見ることができます。

仕掛けの中に入ることもできる

地下への入口にあたる穴に、実際に入ってみることができます。
戦時下においては、人が一人入るのがやっとという大きさでしたが、後に、公開にあたって穴幅を広げたという経緯があるそうです。

3.戦争証跡博物館を訪れる

戦争証跡博物館には、ベトナム戦争当時に使われた銃器や、写真などが展示されています。
ベトナム戦争のことを知るためには、是非、訪れておきたい場所の一つです。
一部の写真には、日本語での解説があるものもありますので、じっくりと見学して行きましょう。

戦闘機を間近に見ることができる

ベトナム戦争時下に使用された戦闘機などが展示されています。
柵などは設けられておらず、間近に見ることができますので、当時の雰囲気を知る手掛かりには最適でしょう。

4.ホーチミン作戦博物館を訪れる

ホーチミン作戦博物館は、ベトナム戦争勃発から終結までの過程を、様々な展示物で伝えるスポットです。
複雑に絡み合ったベトナム戦争の真実を知るには、打ってつけの場所であると言えるでしょう。
前述の、戦争証跡博物館と併せてご覧になるのが最適です。

北ベトナム髄一の戦略家・ホーチミンの像

ホーチミンは、ベトナム戦争勃発以前に発生した、インドシナ戦争を率いた革命家です。
大変子供が好きな人であったそうで、現在のベトナムにおいても多くの人民から愛されています。

5.ベトナム戦争終結の地・統一会堂へ

統一会堂は、南ベトナムが政権を握っていたベトナム戦争当時、大統領官邸として機能していました。
この地に、1975年4月30日ベトナム解放軍(北ベトナム)が、戦車によって無血入場。
これによって、事実上、ベトナム戦争は終結を迎えることになったのです。

ベトナム戦争終結の象徴・戦車の前に祈りをささげる

統一会堂敷地内には、現在でもベトナム戦争終結時に使用された戦車が展示されています。
ベトナム戦争が終わったのは、まだ、遠い過去の話ではないのです。
二度と同様の悲劇が起こらないように。
現代を生きる私たちには、静かに祈りをささげる以外にはありません。