Kentaro Ohno
瀬戸内海に浮かぶ女木島は、隣接する男木島と共に雌雄島を構成しています。桃太郎伝説の鬼ヶ島ともいわれ、それにまつわる遺構や施設が島内にはたくさんあります。香川県高松からフェリーで20分で行くことができる女木島。無人島ではなく、人が暮らしている島なんですよ。1.女木島の概要
女木島は「めぎじま」と読み、高松市の沖合約4km程の場所に位置する島です。桃太郎伝説に登場する鬼ヶ島といわれ、現在では鬼ヶ島が島の愛称ともなっています。また、映画「釣りバカ日誌 」「めおん」「百年の時計」のロケ地としても知られており、瀬戸内国際芸術祭の会場の一つともなっています。細長い形をした島で、周囲は8.9㎞です。最も高い場所になるのはタカト山で、標高216mですね。島は世帯数が106となっています。人が住める面積はそれほど広くなく、自然が多いですね。その分人口密度は高くなっています。民家の周囲を石垣(オーテ)が囲っています。こうした景観は珍しいですね。様々な観光スポットも存在します。
http://www.office-rnc-s.jp/sanuki_landscape/428/
2.みどころ観光ポイント
鬼ヶ島大洞窟
島のほぼ中央にある全長約400m、広さ約40000平方メートルの洞窟です。 1914年(大正3年)に郷土史家・橋本仙太郎により発見され、女木島が鬼ヶ島であるとされる根拠の一つとなっています。洞窟内部は迷路状になっており、人工的に掘られたもので、紀元前100年頃に造られたものと推測されています。
http://maxcarter.seesaa.net/article/284983822.html
洞窟の中は一種異様な雰囲気。本当に鬼が出てきそうです…。
見かけもなかなか斬新なデザインをしています。最初からインパクトありますね。こちらではレンタサイクルの貸し出しも行っています。島を自転車で巡るのも気持ち良いですよ。また洞窟行バスの切符も販売されていますよ。総合的なインフォーメーションとして機能しているので、色々聞いてみることもできます。お土産も売っていました。
入り口から入っていって、まずは玄関口にたどり着きます。天井はわりと低く、道が狭いのも雰囲気が出ています。そこからは複雑な構造になっており、「宝庫」と呼ばれる場所もあります。かつて鬼が金銀財宝を隠していたといいます。また水源地もあり、ここは「鬼の力水」とも言われています。さらに「大広間」「仏間」「監禁室」などの場所もありますね。
■ 基本情報
- ・名称: 鬼ヶ島大洞窟
- ・住所: 香川県高松市女木町2633
- ・営業時間:8時半~17時
- ・定休日: 年中無休
- ・電話番号: 087-840-9055
- ・料金: 大人(高校生以上)500円、小人(小・中学生)250円
鬼ヶ島おにの館
女木港にある、フェリー待合所と資料館及び即売所を兼ねた施設です。 全国の鬼伝説にまつわる資料や、女木島に関する資料が展示してある「鬼の間」と、瀬戸内海の特産物を展示即売している「鬼の市」から構成されています。http://drive.gogo.gs/photo/detail/9355/
おにの館…。すごい名前ですね。ちょっと入るのを躊躇してしまいそうです…。
http://www.hi-ho.ne.jp/~no-maki/Geo/shikoku/takamatsu/megi.htm
■ 基本情報
- ・名称: 鬼ヶ島おにの館
- ・住所: 香川県高松市女15-22
- ・営業時間:8時~17時半
- ・電話番号:087-873-0728
- ・料金: 無料
鷲ヶ峰展望台
鬼ヶ島大洞窟から遊歩道を10分ほど登ると、鷲ヶ峰展望台があります。標高188mの高さがあり、360度瀬戸内海を見渡すことができます。 もちろん、女木島のすぐ北側にある男木島や、直島、豊島の直島諸島や小豆島も見渡せます。http://bairas000.exblog.jp/12296940/
また、鷲ヶ峰展望台は桜の名所としても知られており、3月下旬から4月初旬にかけて約1,200本のソメイヨシノ、山桜、八重桜が咲き誇ります。
周辺の島の名前などは、足元にある方位図を見ながら照らし合わせていきましょう。最も高いところに木造の展望台があるのでそこを目指して登っていきましょう。洞窟に来たら、ぜひこちらも寄って行って欲しいですね。以外に知らないでスルーしてしまう人も多いようです。バスで来たのであれば待ち時間を利用するのも良いでしょう。
http://www.peizu.net/kankou.html
基本情報
- ・名称: 鷲ヶ峰展望台
- ・住所: 香川県高女木町
- ・営業時間:通年
- ・定休日: 無休
- ・電話番号: 087-873-0211
レストラン イアラ 女木島
瀬戸内芸術祭の作品のひとつ、レアンドロ・エルリッヒの「不在の存在」に併設されているレストランです。作品を鑑賞しながら食事やお茶を楽しむことができます。おいしそうですね~。見ているだけでお腹が空いてきちゃいます。
本格的な料理が食べられますよ。例えばランチにもおすすめな「魚介のパエリア」は、貝にエビ、パプリカといった具材がしっかり入っていて、スパイスも効いています。ご飯もカリっとしており、食べごたえがありますね。こちらは瀬戸内芸術祭の期間限定でオープンしています。この時期に訪れる人は食べに来ることも多いでしょう。
■ 基本情報
- ・名称: レストラン イアラ 女木島
- ・住所: 香川県高松市女木町185
- ・営業時間:作品鑑賞[土日、祝]10:40~16:30
- レストラン[土日、祝]11:00~15:00(LO)
- ・電話番号:087-840-9022
3.女木島の名物
赤ニシ貝のおでん
海産物の豊かな女木島の名物となっているのが、地元産の赤ニシ貝を贅沢に使った「赤ニシ貝のおでん」です。コリコリとした歯ざわりが楽しめます。 おにの館の鬼の市で一番人気メニューでして、海水浴場の海の家でも販売しています。タイミングによって仕入れ状況も変わるので、確実に食べられるかどうかはわかりません。入荷していない場合もありますね。お店に行けば、うどんや丼ものなどと一緒にメニューに入っていますが、食べられたらラッキーかもしれません。珍しいメニューなのです。このおでんをからし味噌をつけながら食べると美味しいですよ。
http://kazumiudon.blog102.fc2.com/blog-category-10.html
■ 基本情報
- ・名称: 鬼ヶ島おにの館(鬼の市)
- ・住所: 香川県高松市女木町15-22
- ・営業時間: 8時~17時半(夏季は18時)
- ・電話番号:087-873-0728
4.アクセス方法
女木島へは高松港からフェリーでアクセスします。高松港から雌雄島海運株式会社のフェリーが運行されており、通常は1日6便ですが、夏季は増便されます。所要時間は約20分。 なお、島内での足として鬼ヶ島観光自動車株式会社が、女木港~鬼ヶ島大洞窟間でフェリーの発着時間に合わせてバス路線を運行しています。高松港までは、車で来られる方なら、高松中央I.Cから降りて、サンポートの地下駐車場まで15分程度といったところです。駐車場からなら高松港までは1分程度でたどり着きます。徒歩なら断然高松駅まで来たほうが良いですね。こちらも歩いて数分で港までつきます。女木島から鬼ヶ島大洞窟は歩いてだと30分以上かかりますが、バスなら10分程度です。
http://www.tour.ne.jp/j_special/setoislands/
基本情報
- ・名称: 雌雄島海運株式会社
- ・電話番号: 087-821-7912
- ・フェリー時刻表: http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/2108.html
- ・フェリー料金表: http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/2109.html
5.女木島円山古墳
夏になると”鬼”ゆりがさくというエリアにある女木島円山古墳は、5世紀ごろにつくられた直径15メートルの古墳です。なんでもこの古墳は、この島を支配していた女王の墓なんだそうですよ。近世のハートのイヤリングがでてきたということですから、その女王様の装飾品なのでしょうかね。
洞窟からも近い場所あるので立ち寄りやすいでしょう。ここからは市内でも最大級とされる石棺が見つかりました。副葬品には刀なども入っています。この場所は、夏季になるとオニユリが咲くことでも知られています。オレンジ色がとおても鮮やかですね。鬼ヶ島に咲くオニユリなんていうのも縁を感じます。オニとつくのは花びらがとても大きいからだということです。
■ 基本情報
- ・名称: 女木島円山古墳
- ・参考サイトURL: http://www.onigasima.jp/kofun.html
6.モアイ像
フェリー埠頭そばになぜかモアイ像がたっています。クレーンメーカーがモアイ像の修復に行く前にこの島に製作したそうで、高さ3.9メートル、重さ10.8トンの石材でできているそうです。修復の練習用で作ったらしいモアイ像が女木島にはあります! pic.twitter.com/F8fGvFxEgt
— なかてち (@nakatechi) 2016年2月14日
高松市内にあるクレーン会社がいかにしてモアイ像をたてなおしたのかがこのサイトからみることができますよ。
大手クレーンメーカーである「タダノ」は、研究用として、模刻像をつくったというわけですね。モアイといえば、果たしてなんの為に作られたのかが判然としない、ミステリアスな像ですよね。モアイたちは全てが陸の方(集落)を向いて立ち、海には向かっていません。これは村を守護する神であったともいわれています。女木島のモアイは研究課程でつくられたものですが、何か縁も感じます。
■ 基本情報
- ・名称: モアイ像
- ・住所: 香川県高松市女木町
- ・アクセス: 女木港→徒歩すぐ
- ・定休日: 無休
- ・電話番号:087-840-9055 (鬼ケ島観光協会)
- ・参考サイトURL: http://www.rurubu.com/sight/detail.aspx?BookID=J0068135
7.京都からやってきた日蓮大聖人大露座像
もともと、京都伏見の宝塔寺の塔中の直勝寺というお寺の御檀家で、当時土建業で富を成された深草在の北村宗次郎と言う方が、伏見深草の通称「記念山」と言うところに建立されていた像が、処分されるということになり、この島にくることになったそうです。この像は、女木島山頂の頂に鎮座しています。さすがに、地金にして潰すということが恐れ多いということもあり、法華宗が買い取ってくれた経緯があるそうです。方々候補地を探していたところ、女木島の人たちがこの島に銅像を奉ってくれるのであれば、工事などは引き受けると申し出てくれたそうです。女木山の頂にあるい岩場にある基檀の上に置かれています。向いている方向は東になります。
女木島には鬼やモアイだけじゃなく日蓮上人も居ます。大きいよ。 pic.twitter.com/1VDr0UpIUD
— 金原みわ(カネハラミワ) (@zou_da_zou) 2013年10月13日
■ 基本情報
- ・名称: 日蓮大聖人大露座像
- ・参考サイトURL: http://www.onigasima.jp/nitiren.html
8.住吉神社
港町や海に関連するところには確実にある住吉神社。こちらでは8月3日と4日に夏祭りが開催されます。8月第一土曜日、日曜日には二年に一度(西暦奇数の年)みることができるあばれ太鼓が最大のみどころ。なんと男子のみの女人禁制のイベントなんです。http://yousakana.jp/%E5%B3%B6%E3%81%AE%E7%A5%9E%E6%A7%98%E3%81%AB%E6%8D%A7%E3%81…
http://yousakana.jp/%E5%B3%B6%E3%81%AE%E7%A5%9E%E6%A7%98%E3%81%AB%E6%8D%A7%E3%81…
太鼓台ごと海の中に入っていくさまは圧巻です。今も伝統をまもりつづけているというこの島の原点をみることができるすごいお祭りですよ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%8F%E5%90%89%E4%B8%89%E7%A5%9E
■ 基本情報
- ・名称: 住吉神社
- ・参考サイトURL:http://setouchikurashi.jp/island/info/megi/
9.俵石
山の中腹にある大きな大きな俵型の石なのですが、この石なにやら不気味な伝説がのこっています。この石にはあるお姫様の魂がやどっているとされていて、糸をつむいだり、琴をひくような音が周囲から聞こえてくるそうなんです。そのため、この周辺の樹々をきるときは、こちらの石にお断りをすることになっています。魂がやどっているとされるお姫様は琴姫大明神として祭られているのだとか。
女木島、俵石。
— なかてち (@nakatechi) 2016年2月14日
お姫様の霊がこもっているらしい…重いなw pic.twitter.com/W48drnMPac
■ 基本情報
- ・名称: 俵石
- ・参考サイトURL: http://www.onigasima.jp/tawaraisi.html
10.オーテ
健脚な人はぜひ、天気がよければ島をウォーキングされることをおすすめします。季節風からまもるためにつくられた石垣をぐるぐるをまわるのは迷路のようでたのしいのだとか。なかには4mを越すものもあり、要塞と感じる人もいるほど。それだけ高い石垣ということですね。女木島の特徴的景観「オーテ」はまるで要塞のよう。実際、オーテの外側は強風が吹き荒れているけど、内側はおだやか。
— まいたけ (@mytake1986) 2016年1月17日
隠された住宅街のようで不思議な雰囲気だ。 pic.twitter.com/UjDEmLIrBl
■ 基本情報
- ・名称: オーテ
- ・住所: 香川県高松市女木町
- ・アクセス: 女木港→徒歩すぐ
- ・電話番号:087-840-9055 (鬼ケ島観光協会)
- ・参考サイトURL: http://www.rurubu.com/sight/detail.aspx?BookID=J0059317