今回は自然豊かで広大な景色が広がる北海道で唯一の城下町・松前市についてご紹介します。幕末の歴史が残された魅力的な町ですよ。１．松前市とは？
松前町は北海道南部にある渡島半島の南部に位置しています。つまり北海道最南端の町なんです。対馬海流の影響で道内で一番暖かく雪も少ないのですが、夏は札幌市より平均気温が低いんですよ。温暖で過ごしやすい地域です。２. どんな魅力が？
南部には津軽海峡、西部には大千軒岳があります。津軽海峡は石川さゆりさんの「津軽海峡・冬景色」でも題材となった場所で有名ですよね。白神岬から見る景色が美しいですよ。また大千軒岳は「花の百名山」「日本三百名山」にも選定されており、松前藩の隠れキリシタンが殉教した地でもあるんです。３．松前市の歴史
明治時代に版籍奉還により松前藩から館藩になり廃藩置県で館県になりました。その後青森県の前身・弘前県に合併されますが、町村制施行により松前郡福山町が置かれます。昭和に入って福山町から松前町に改名され大島村、大沢村、小島村と合併し現在に至ります。４．松前市に行ったら出来ること
松前市には松前城があります。町のシンボルでもあり、北海道で唯一の城下町なんですよ。藩屋敷や資料館などもあり、幕末の激動を知ることができます。５．おすすめ観光スポット
松前城
松前家の前身・蠣崎(かきざき)家が福山館を築いたのが始りです。その後大名に昇格して松前藩藩主となり、ロシア艦隊の警備のため初代藩主・松前慶広によって江戸時代初期に築城されました。戊辰戦争の激戦により落城しました。天守の石垣にはその時の弾痕があるんです。資料館が併設されていますよ。松前藩屋敷
松前の城下町を再現したテーマパークです。海の関所である沖口奉行書、髪結、武家屋敷、旅籠、商家などがあり、とてもリアルで江戸時代に来たかのような気分が味わえます。甲冑を着用してみることもできるんですよ。光善寺
こちらも夢でお告げがあったということから、初代藩主・松前慶広によって建立されました。ご本尊の木像阿弥陀如来立像は平安時代に掘られたそうです。境内に１本の大きなサトザクラの古木が立っています。これは血脈ザクラと呼ばれており、この木にまつわる伝説も残されています。６．おすすめホテル
旅館 丹波屋
旧家のような外観が特徴です。こちらはペット同伴でも大丈夫なんですよ。24時間入浴可能で、生け簀があるのでいつでも活魚が食べられるんです。７．おすすめ名産グルメ
松前漬け
その名の通り松前漬けは松前発祥の郷土料理です。もともとこの地域では数の子がよく穫れたため、スルメや昆布と一緒に塩漬けにしたのが始まりですが、昨今では数の子が減ってしまったためスルメや昆布がメインとなっています。今や国内のどこでも食べられる有名な料理ですが、本場の味を試してみてください。お城最中
北海道唯一の城下町・松前町らしいお菓子です。松前城を型どった最中で、国内産大納言小豆を使った粒餡と黒胡麻を使用した胡麻餡の２種類あります。個装されているのでお土産にも最適ですよ。８．イベント
松前さくらまつり
毎年4月から5月にかけて松前公園で開催されるお祭りです。約250種の桜がなんと1万本も植えられているんです。松前公園はさくらの名所100選にも選定されており、津軽海峡も見えるんです。松前城下時代まつり
毎年8月に松前町で開催されています。なんと鎧兜を被ってバイクで町内を疾走するという和洋折衷の珍しい催しがあるんです。必見ですよ。９．松前市へのアクセス
青森方面から
新青森駅(はやぶさ95号）→木古内駅(S白鳥95号)→松前出張所行バスで松前下車新青森駅(はやぶさ1号）→木古内駅(S白鳥1号)→松前出張所行バスで松前下車
新青森駅(はやぶさ5号）→木古内駅(S白鳥5号)→松前出張所行バスで松前下車
新青森駅(はやぶさ11号）→木古内駅(S白鳥11号)→松前出張所行バスで松前下車
新青森駅(はやぶさ17号）→木古内駅(S白鳥23号)→松前出張所行バスで松前下車
新青森駅(はやぶさ19号）→木古内駅(S白鳥25号)→松前出張所行バスで松前下車
函館方面から
函館駅(S白鳥16号、20号、22号、28号、34号、98号）→木古内駅→松前出張所行バスで松前下車函館(快速バス松前号)→松前
いかがでしょう。北海道最南端、全国屈指のさくらの名所で有名な唯一の城下町です。北海道に訪れた際はぜひおすすめください。
