ドンドコ、ドンドコ♪地球のリズムが響いてきそうなワイマング火山渓谷を歩こう

火山噴火に出来た渓谷で、今なお活発な地熱活動を見ることができるワイマング火山渓谷。蒸気の上がる神秘的な湖や、美しい湖など、様々な自然を見ることができるこのスポットについてご紹介します。

1．ワイマング火山渓谷とは?

1886年に大噴火し、一帯の地形を大きく変えてしまったタラウェラの噴火によって作られた火山渓谷です。今もなお続いている地熱活動を直に感じることができます。

世界一の温泉湖を始め、世界レベルで貴重な地形がたくさん揃っていて見どころがたくさん。ハイキングコースは45分程度の簡単なコースから、半日かかる本格的なコースまで何種類かあるので、スケジュールや体調に合わせて選ぶことができます。

2．ワイマング火山渓谷の見どころ・魅力

サザン・クレーター

深さ50メートルの火口で、酸性・アルカリ性の2種類の性質を持つ温泉が流れ込んでいます。

含有物の違いにより、湖の表面の色が常に変わり、神秘的な雰囲気です。

フライパン湖

1917年に大噴火したエコー火口に水がたまってできた湖です。湖の底は沸騰するほどの温度ですが、湖の広さで熱が放出され、55度の温度に保たれているそう。常に蒸気が立ち上ることから「フライパン湖」と名付けられており、世界で最も大きな温泉湖と言われています。

ここからは、1秒に110リットルもの水が流れていて、温泉の渓流を作っています。

インフェルノ火口湖

美しいミルキーブルーの水をたたえる火口湖です。世界で最も大きな間欠泉が湖の底にあることで世界的にも有名です。間欠泉の影響で、数週間ほどの間に潮位が8メートルも変わります。

温度は80度。高温なので、しきりに水蒸気が立ち上り、周囲は幻想的な雰囲気です。

大理石のテラス

シリカという物質を含んだ水が堆積してできた、階段上のスポットです。

97度と高温の水が少しずつ流れていて、大理石のテラスの上を流れる様子はとても美しいもの。シリカの作用により、岩や岸辺うっすら茶色く色づいています。

ロトマハナ湖

ハイキングコースの終点に位置する湖です。ここから、ビジターセンターに戻るバスが運行されています。

ツアーのオプションでは、ロトマハナ湖のクルーズを体験することもできます。水鳥が泳ぐなど、穏やかな水面は、見ているとホッとリラックスできます。

タラウェラ山

ハイキングコースから見られるタラウェラ山は、大噴火して村を1つ消してしまった過去があります。
今はすっかり緑も戻っていますが、自然の脅威を思い起こさせてくれる景観です。

3．ワイマング火山渓谷の歩き方

①個人で

個人で行く場合は、ワイマング火山渓谷ビジター・センターに行き、チケットを購入します。ガイド付きツアー(ただし英語のみ）を申し込むこともできます。45分~4時間と徒歩で楽しむコースや、クルーズ付きのコースなど、その日のスケジュールや体力に合わせて選べるのが個人申込のメリットです。

②ツアーで

旅行会社などのオプショナルツアーを利用するのもおすすめ。ツアーでは、ロトルア市内や主要ホテルから発着するものや、ガイド付きのツアーなど、初心者でも利用しやすい内容のものが多くあります。

4．地図、基本情報

ロトルア市内の南西にあるワイマング火山渓谷。市内からも車で20分、空港からも30分と気軽に行くことができます。